「食べてくれない」と悩むママは多いと思います。
普通の離乳食でも、はじめての子には食べさせるのが難しいのに、アトピーで食べられる
物が限定されていると、よけいに難しい。
私もそう思っていました。
ところが、一人目に制限食を食べさせてしばらく経つと、それは思いこみに過ぎなかった
んだと気づきました。
子供って、「これしかないのよ。食べてね。」と言われ、実際に何も出て来ないのがわかっ
たら、文句も言わず、黙々と、料理を食べてくれるようになるものなのです。
その時、食べてくれないのは、味の問題じゃないんだと、よくわかりました。乳幼児の偏食
なんて、たいして根は深くないから、食べさせ方さえ工夫すれば、案外簡単に、何でも
食べさせることが出来るはず。そう実感しました。
ましてや、生まれてからまだ何も口にしたことがない赤ちゃんなら、大人の感覚で考える
ごちそうなんて、なくたってへっちゃら。体に合う、ささやかな食べ物を、「これがあなたの食
べる物なのよ」と教えながら、食べさせてあげれば、不満なんて言いませんよ。
まずは、代わりに食べさせる物はないんだと、ママが腹をくくりましょう。
言葉のない動物の親子が、自分のかみ砕いた食べ物を、子供に口移しで食べさせて、何が
エサなのかを教えていくように、言葉を持たない赤ちゃんに、ママの笑顔とゼスチャーを根気
よく繰り返すことで、「これがあなたの食べる物よ。食べて、安全だよ。食べられるよ。」と、
働きかけ、赤ちゃんが、思わずよだれをたらし、口を開ける きっかけを作りましょうよ。
味覚は、6歳(〜12歳)で、ほぼ大人のレベルまで完成すると言われています。
今、がんばることで、一歳で酢の物を、二歳でおひたしを好きな子に育てておけば、学童期を
過ぎても、体に優しい食生活が自然に身に付いて、お子さんに、健康な体と言う、大きなプレ
ゼントを渡してあげることが出来ますよ。
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