離乳食について                

 ・おすすめ商品   
 アトピークッキングとは | 制限食について | 食べ物について 
  食べ物メルマガ| 衣食住のトップへ
  


 メルマガを書き始めて一年半たち、食事制限や離乳食について、連載を始めました。

 でも、今回のテーマは、本当に書くのが難しいのです。若いママが、アトピーっ子の子育ての中で、孤独感を深め特別な心理状態に追いつめられてしまうことは多いから、よかれと思って書いたことで、よけいに相手を追いつめちゃいけないと思うと、うかつなことが書けなくて、言葉を選んでいるうちに、袋小路に追いつめらます。

 一般的には、一生懸命、子供のためにと世話を焼くママは、お医者さんの出す薬以上に、お子さんの症状を和らげる効果のある良薬だと思います。

 でも、それが一歩間違えば、毒にもなる。

 自分の三人の子育てを振り返りながら、子供のためによかれと思って、次々に試したあれこれが、実は、白雪姫の義理母のように、毒リンゴを食べさせ、毒を盛っていたのかもしれないとある時わかって、がく然とした経験が私にもあります。

 読んだものに刺激を受けて、治るものなら、わらにもすがりたいと追いつめられているママが、度の外れた行動に出ると、自覚せぬまま、我が子に毒リンゴを食べさせてしまう事が考えられるので、食べ物について書くのは、とくに怖いです。

 でも、これをうまく書いてあげれば、今、追いつめられているママのお役に立てるかもと思うから、UPしてみました。
何か聞きたいことや知りたいことがあれば、どうぞメールでもお尋ね下さい。


************************************************************************


   ◎離乳食について・・・何から食べさせるか


************************************************************************
 

 赤ちゃんは、食べ物でよくトラブルを起こします。

 じんましんが出れば、すぐに気づくママは多いでしょうが、軟便、吐く、急に泣き出す、
寝たのにすぐ起きる・・・と言ったサインでも、体が不快であると言うことを訴え
ている場合がありますよ。でも、これは、育児のビギナーママには、なかなか 
わかりにくいものです。

 そこで、離乳食を食べている時やその後で、赤ちゃんが「ごきげんさん♪」である
かどうかは、ママがいつも確認するようにしましょうね。

 食べはじめほど、アレルゲンをうっかり摂取させていないかには気を付けたいも
のですが、まずは、果汁や野菜スープからですよね。

 体に害であるものを、排出する機能が弱い赤ちゃんには、出来るだけ、農薬を使用
しない農作物を用意してあげたいものです。でも、甘い果実ほど、農薬をかけなければ
収穫するのは難しいのです。市販の果汁を利用する場合は、出来るだけ有機栽培(オー
ガニック)の商品を選んであげてね。

 そして果実そのものを利用する場合は、ポストハーベストやくんじょうと言う、薬品
処理の可能性がない、国産の果実を利用しましょう。

 二つ目には、冷蔵保存して、栄養価が落ちている果物より、旬の果物を選びましょう。

 最後に、アレルゲンになりやすい果物は、出来るだけ遅く試すか、はじめての時は、
一さじだけで止めて、様子を見ましょうね。

 「アレルゲンになりやすい果物」として、輸入果物のバナナやオレンジなどは、
そもそも離乳食初期にふさわしくないと思うので、これらを除いて書くと、メロン、
いちご、リンゴ、モモ、キーウィ、スイカ、トマトなどを、よく目にするのですが、
これも体質により様々です。みんながみんな、食べられないと言うわけではありません。

 ただ、親のどちらかが、子供の頃や、現在、食べた後に、のどがかゆい、くちびるが
ヒリヒリするなどの違和感を覚えている果物は、とりあえず避けると安心です。

 我が家では、一さじだけ試して、OKなら、用心しながら使っていきました。

 また、一度火を通した状態、例えば、ジャムや砂糖煮、または、シロップ煮の缶詰な
どの加工を施すと、かゆみが出なくなる素材もあるので、もぐもぐ期になって、煮た
もので再度食べさせてみるのも一つの手です。


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  


    ◎食べ物について・・・離乳食が、まずいから食べてくれないの?


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж

 果汁に慣れたら、いよいよ離乳食が本格的に始まります。

 甘い食べ物は、母乳の味にも似ているから、赤ちゃんは大好き。甘い果汁は、よく
口を開けてくれるかもしれないけれど、これは単に、スプーンに慣れさせるための
ごほうびのようなもの。

 いざ、おかゆや野菜のスープをはじめてみると、いつもニコニコと口を開けてくれる
わけではなくて、はじめてのお子さんなら戸惑うことも多いと思います。

 でもね、「赤ちゃんが食べてくれない=嫌いだから食べない」でもなければ、「赤ち
ゃんが食べてくれない=まずい」とも違うそうです。

 実は、食べたことがない味だから、理解できなくて戸惑っていることの方が、多いん
だって。

 アトピーっ子のママから、「離乳食がなかなか進まない」「食べてくれない」と言う
悩みを、よくメールなどでお聞きするのですが、「他の子のように、ヨーグルトやプリ
ンのような、子供が好きな食べ物じゃないから、食べてくれないんだ。」とか、「卵料
理が使えたら、もっとうちの子は体重がよく増えるし、よく食べてくれるハズなのに。」
と、【食べ物が良くないせいで食べてくれない】と、感じているママも多いように思い
ます。

 私もはじめのうちは、そう感じていたので、そんな気持ちは、よくわかります。

 けれど、うちの子の三人それぞれに、離乳食や制限食を作ってみて、わかったの
ですが、子供は、親が「おいしいね♪」と言いながら食べている物を、自分も食べた
いと言うんですねぇ。

 真っ白な白米を、大人はおいしいと感じるけれど、代用食として、ヒエのご飯を食べ
させていても、スプーンから、こぼれ落ちるボソボソの食感なのにも関わらず、親が
ニコニコ食べていたら、子供も喜んで食べ、おかわりまでしてくれます。要は、食べ続
けて、慣れた素材なら、子供はOKなのです。

 アトピーっ子の離乳食の初期に食べさせる食材は、野菜がほとんどで、私達が一般的
に【栄養】と感じている食材は少ないかもしれません。

 でも、この程度の素材の方が消化吸収するときに、体への負担が少なく、これが今の、
その子の体に合う食材なんだから、少しくらい離乳食の進め方が遅くなっても、母乳な
どと併用して食べている乳児期には、これでいいんだと、私は思います。

 もちろん、これらの野菜が持つ栄養価だって、決して捨てたものではないですし、
食べさせ方が上手になれば、きっと喜んで食べるようになりますよ。

 だから、大切なのは、手作りして与える料理に、ママが自信を持ち、根気よく与える
ことなのではないかしら。

 言葉のない動物の親子が、自分のかみ砕いた食べ物を、子供に口移しで食べさせて、
何がエサなのかを教えていくように、言葉を持たない赤ちゃんには、ママが笑顔で、も
ぐもぐ食べているゼスチャーを根気よく繰り返すことが大切よ。

 「こんなの食べるかしら?」と、与えているママが、不安そうな顔で口元へと運んだ
り、「おいしくなくて、ごめんね。」と、心の中で謝りながら食べさせようとする料理
を、赤ちゃんや幼児は、果たして喜んで口にするでしょうか?

 子供と目を合わせて、「おいしいよぉ〜〜、あーん。」と、笑顔で食べさせて欲しい
し、時には自分も食べて見せ(食べるふりをして)、「あーー、おいしぃ!!」と、大
げさにやって見せることが、とっても必要よ。

「これがあなたの食べる物よ。食べて、安全だよ。食べられるよ。」と、しっかり働き
かけて、赤ちゃんが、思わずよだれをたらし、口を開ける きっかけを作ってあげてね。

 食べないのは、おいしくないからじゃない!

 まずはこの発想で、離乳食をがんばってみましょうね。


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  


      ◎食べ物について・・・離乳食で気を付けたいこと  その1


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж


 ただでさえ地味な、野菜中心の献立を、偏食せずに何でも食べられようにしてあげる ために、押さえ
ておきたいステップがいくつかあります。順にあげてみますね。

●ちゃんとした素材、おいしい素材を食べさせて、味を覚え込ませる。

 野菜を食べてくれないことに悩むママは多いと思います。野菜好きにしたければ、 ちゃんとした素材
を吟味して食べさせ、野菜の味を覚えてもらうことも必要ですよ。

 赤ちゃんに味がわかるのか?って、もちろんです。

 アトピーっ子には欠かせない野菜である青菜を例にあげて書きますが、青菜の食べ 方には、いろい
ろあると思います。

 加工品なら、冷凍食品のゆで野菜。ベビーフードの乾燥野菜や、ペースト状の容器詰 め商品。野菜の
ペーストをねり込んだ麺やお菓子類などなど。

 どれもこれも、簡単に食べられて、野菜も摂取でき、家事の手間は省けるでしょう が、果たしてこれで、
青菜を好きになってくれるかというと、答は、NO!

 ちゃんと、おいしい野菜を食べさせてあげてください。野菜本来の、香りやうま味 が抜け落ちている冷
食や、大人が食べてマズイと思うベビーフードなどの加工品、あ げくには、野菜が入っていると言うだけで、
本来の味とは別物の、お菓子で野菜を与 えて、食べさせた気分になっても、これでは、好きになっては
もらえないんですね。

 また、刻んで細かくすると言う手もよく使われますが、少し噛めるようになったら、 刻んでごまかすより、
直球勝負を、ど〜んとやってみませんか。

 鮮度が良く、こだわりを持って生産された、おいしい野菜を選び、野菜本来の味が 生きる、塩ゆでや
おひたしに、かつおぶしなどで、うま味を添えて出したり、薄味の煮 物などの、シンプルな味付けで食べ
させれば、青菜も意外と食べてくれるものなので す。

 赤ちゃんの敏感な舌に、しっかりおいしい野菜を食べさせて、味を覚えこませまし ょう。

 この努力が報われるのが、2歳頃。おひたしがおいしいと言いはじめる我が子に、 きっと驚かされますよ。

 他の野菜も同様です。新鮮でいい素材を与えれば、おいしいから食べてくれる。

子供の味覚の鋭さはあなどれませんよ。



************************************************************************


 ◎アトピー♪おいしーカレンダー 6月号より・・・離乳食について 2


************************************************************************

 私が工夫してきた、アトピーっ子向けの離乳食について、6月は書いています。 いくつかコツがあるように思う
のですが、今回は、離乳食を進めていくスピードに ついて書いている部分から、一部分を載せますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私は、とてもラッキーなことに、食事制限を指導してくださった医師にいただいた、 アトピーっ子向けの
離乳食の進め方の目安表をもとに、下二人の赤ちゃん期の食べさ せ方を考えることが出来ました。

 それによると、アトピーっ子の離乳食は、通常より遅く始め、ゆっくり進めるこ とが、一番の基本でした。

 果汁は、3カ月くらいから与えてもいいよと、いう本もあるのですが、アトピー っ子の場合は、あまり早くから
いろいろ食べさせると、体の負担でしかないようです。

 そこで、表によると、国産の果物の果汁や、野菜のスープ類を、与える時期は、 少し遅めの、5カ月ごろからが
目安。それまでの水分補給は、母乳の他には、番茶 や一度沸騰させたお白湯程度で。

 6カ月過ぎたら、おかゆや白身魚、いも類を試し、7〜9カ月の離乳食中期頃か ら、豆腐や麺、パン類(卵や
牛乳の入らない物)を試し始めます。

 カミカミできる後期に入ったら、アレルゲンの可能性が少ないと思われる種類の 魚貝や肉類から順番に、
少しずつ試し、食べられるかどうかを確認しながら、一つ 一つ種類を増やします。

 また、食べさせたり、口の回りに触れるだけでじんましんを起こすことが多い素材 である卵と牛乳については、
1歳前後(可能なら、1歳を過ぎてから)に、火を通し たものを試すくらいのつもりではじめた方がいいかもしれません。

 ・・・と、ここまで読んで、あまりのスローペースに驚き、「栄養が足りなかっ たらどうしよう」、「ああ、何を食べさ
せていいかわからない」と、泣けそうにな っているママもいると思います。

 そうなんです。ここから先が大切なところですよ。この通りにやってしまうと、 いろんな問題も起こってきます。
次週に載せる注意事項をちゃんと読んでから、改 めて、この部分を読み返し、それからどうするかを自分で考え
てくださいね。  

************************************************************************


 ◎アトピー♪おいしーカレンダー 6月号より・・・離乳食について 3


************************************************************************

 今回は、離乳食を進めていくスピードに ついて書いている部分から、続きを載せますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先週、アトピーの疑われるお子さんは、こんなペースで食べてみてねという目安 について書きましたが、あれだけを
読んで、忠実に実行しようとすれば、「毎日、 何を食べさせていいかわからない」と、頭を抱えてしまうママもいると
思います。

 でも、あのくらいのペースが、ちょうど体に合うアトピーっ子もいる事を知って 欲しいのです。

 一般的な離乳食の進め方しか知らなければ、離乳食が進むにつれて、湿疹がどん どん増えたり、じんましん
を起こしてしまう、うちの子のような赤ちゃんも、多い のではないでしょうか。

 先週の目安は、あくまで参考にして下さい。食べられるかどうかは、ものすごく 個人差があるのです。

 アトピーっ子と普通の子とでは、離乳食の進め方に、明らかに違いがあることを 知って、ゆっくりしか 食材が
増えなくても、全然あせらなくていいんだなと、ま ずは胸をなで下ろして欲しいのです。

 もちろん、食材によっては、もっと早く進めても、大丈夫な子もいると思います。 あれは、厳密に守らなくても
いいんですよ。

 また、食べた後に、赤ちゃんの機嫌が良く、よく寝てくれれば、漠然とわかる 「体に合っている食べ物」の目安
になります。

 近年、離乳食は、どんどん早い時期から進めていく傾向にあるようです。子育て がはじめてのママほどあせり
ますよね。

でも、よその子と比べないで!アトピーは、 食べられる時期が、遅いだけの個性だと受け止めると、気分も楽ですよ。

 ちなみに、 我が家では、鮭や背の青い魚も、結構早くから試していましたし、後 期からは、肉類も利用していました。

 逆に、卵と牛乳については、子供たち三人が、何度かじんましんを起こしたので、 1歳をさらに少し過ぎてから食べ
させるのが妥当だったようです。

 メルマガの本文で、毎回、魚や乾物、豆類、いも類を、アトピーっ子向けの調理法 で、上手に食卓にのせるコツも
書いていますので、これらの調理法に慣れれば、成 長に必要な栄養は、毎日十分摂れているから、卵や牛乳の料理を、
あえて食卓にのせ る必要も感じなくなりますよ。

 そして、昭和以前の日本人の食卓に、卵や牛乳が、一般的ではなかった事を考えれ ば、遺伝子的に、ここまで
栄養豊かであることを、赤ちゃんの体が望んでいないのも 当然なんだと、思い当たります。

 離乳食は、体に合っていることを確かめながら、ゆっくり進めてね。

жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  


      ◎食べ物について・・・離乳食のマッシュ野菜


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж

 赤ちゃん用の離乳食の初期用として、おかゆ、スープやみそ汁、マッシュ野菜などが
ありますよね。これらについて少し書いてみたいと思います。

 まずは、マッシュ野菜。

 ジャガイモやにんじんを煮て、マッシュして食べさせようとすれば面倒ですが、大人
向けのおかずも兼ねて、スープやみそ汁を作り、そこへ、赤ちゃん用のマッシュ素材を
加えるようにしておけば、とっても簡単です。

 例えば、朝ご飯用に、みそ汁を作る事にします。

 ごく初期は、何に反応するのかわからないので、水で野菜だけを煮て、柔らかくなっ
た野菜を、赤ちゃん用に取り出し、その後で、大人用に、あげや豆腐のように、アレル
ゲンの可能性が気になる素材とだしを加えて煮て、味噌(あるいは、だし入りみそ汁)
を加えて、仕上げます。

 みそ汁と言えば、わかめやあげ、豆腐、などが浮かぶ人も多いでしょうが、この場合
の野菜は、大根、にんじん、ゴボウのような根菜類や、ジャガイモ、さつまいも、長イ
モの様ないも類、かぼちゃ、玉ねぎ、そして時には、キャベツ、小松菜のような、青菜
も思い浮かべてね。

 アレルゲンになりにくい野菜を、何種類か組み合わせて(←適当に)入れて煮立て、
ジャガイモのように、マッシュしやすい野菜だけ取り出して、つぶしたら、野菜の煮汁
でのばしで、ドロドロにします。

 一見、ただのジャガイモのマッシュのようですが、他の野菜から染み出したミネラル
も、煮汁に含まれているから、その分、お得です。これに塩などで薄味を付け、完成。

 洋野菜を煮て作るポトフも同様です。保温調理鍋を利用して、前の晩に沸騰して保温
すれば、キャベツのように繊維が多い野菜だって、簡単につぶせる素材に早変わり。ぜ
ひ、試してみて♪

 我が家では、口元や体に、食事中やすぐ後に、じんましんが出ていなければ、食べら
れる食材として、OKを出し、食材を増やしました。

 夜になってかゆみがひどい日や、湿疹が出たときもあるのですが、厳密な食事制限を
せずに飲ませていた母乳や、その他の原因の可能性もあると思うので、よっぽどでなけ
れば、目をつむって食べさせ(特に、野菜の場合は)、少しずつ食べる素材を増やして
いきました。(と言うのも、厳密な食事制限を大人がすれば、ストレスで育児を楽しめ
ないと言うのが、実体験でよくわかったので、多少はアレルゲンが入った母乳になって
も仕方ないかと私は考えているからです。)

 野菜と水でOKなら、だんだんと、だしを加えた汁で、野菜を煮て、汁物や煮物、
おじやなどを、離乳食のレシピに加えていきます。
                    

жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  

   ベビーフードの利用について


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  

 アトピーなんて、うちと関係ないわ、と思っていた一人目では、離乳食全般に、よくベビーフードを
利用していました。

 離乳食とはどんなものなのか知らなかったので、いちいち本を見ながら作るのは面倒でしたし、育児の
要領が悪くて、まともに離乳食を作る時間が取れなかったこともあります。

 だから、自分が手作りするより、清潔な工場で製造された商品を食べさせた方が、栄養のバランスも
取れていいし、味付けもいいから、赤ちゃんがよく食べるのではないかとも思ってもいました。

 そう、赤ちゃんが食べないのは、料理がヘタだからと、思いこんでいたんです。本当は、食べさせるのが
ヘタだったんだけどね。それについては、こちらからも読んでみてね。

 ベビーフードと言えば、着色料も、保存料も使わないのが一般的で、通常のインスタント食品に比べて、
かなり厳しい安全基準を、各会社が設けて製造しているような印象を受けます。

 でも、いくらいいものでも、安くないと売れないわけですから、製造コストを落とすために、最高級の素材を
使って調理する・・・と言うぜいたくまでは、していないわけです。

 ですから、安心が売り物のベビーフードとは言え、表紙に【有機野菜】と言う表示が大きく載せられている
製品以外は、全て通常販売されている野菜を利用して作っている商品なのです。わざわざ、原産国まで
表示されることがないから気にならないだけで、中国産をはじめとする輸入野菜も、もちろん素材に利用さ
れたりしますよ。

 その点、自分で手作りして食べさせると、農薬の使用に配慮された野菜はもちろんのこと、旬で栄養価が
高くなっている素材を選んで利用することが出来るから、安心でお得です。

 また、ベビーフードでもう一つ気になるのは、アレルゲンとは関係がないつもりで買っても、よく裏の表示
を読んでから購入しないと、味を調えるために、思いがけない素材が、ごく微量とは言え、使われていること
があるので、要注意なのです。

 まだまだ過敏な子も多い、7ヶ月頃から使える商品で、「おじや」のような商品なら、例えば、大豆のエキス、
ゼラチン、コーンスターチ、魚醤(魚介類)などが、使われていますよ。

 湿疹のような形で、反応がでる場合ばかりではありませんが、アレルゲンとして、知らぬうちに刺激になって
いる場合もあるのではないでしょうか。

 そんなことも、家庭での料理なら、気をつけてあげることが出来ますね。


жжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжжж  


※離乳食については、

「アトピー♪おいしーカレンダー」で、詳しく書いています。

 「だしの利用方法、スープを利用した離乳食作り」10月号
 「アトピーっ子向けの離乳食の食べさせ方」    6月号


まとめて一気に読みたい方は、6月号でどうぞ
        http://yoikomap.hp.infoseek.co.jp/magpre1.htm#6 


                                


************************************************************************

                                       

 

離乳食のアイデアとして

  一人目のお子さんだと、離乳食に戸惑いますよね。
  何を作っても食べてくれないときもあると思います。手をかけて作った時ほど、がっかり。
  食べさせ方が上手になると、結構なんでも食べてくれるのですが、最初はわかりませんよね。

  アトピーっ子のママは、おむつを替える回数だって多いし、洗濯も多い。一般的なお子さんより
  育児により手間がかかりますから、離乳食作りをあんまりがんばっちゃダメですよ。
  ストレスがたまって、すり切れちゃう。

  二人三人と、アトピーっ子を育てているママたちの、離乳食定番と言えば、野菜をたっぷり入れて
  作るおじやだったり、みそ汁とご飯程度だったりもします。

  いろんな味を覚えさせたいから、時間があれば、もちろん彩りよく何品か用意してあげるべきですが、
  忙しいときは、一品にたくさん野菜を加えて煮込むやり方で、栄養のバランスがよくて、手を抜ける
  料理とまいりましょう。

 土鍋でおかゆ マッシュ野菜  おじや



鍋を利用して・・・おかゆやおじや

 内臓の働きが弱いアトピーっ子の離乳食だから、おかゆやおじやが基本です。硬めのご飯を食べてくれ
る事と、体がちゃんと消化吸収する事とは、また別のことなので、面倒でも柔らかく作ってあげてね。

 20センチ程度の土鍋を専用に使えば、赤ちゃんサイズ。冷凍なんてしないで、1日分を一度に炊いて、
残った分は、ママが食べるの。はじめから、そのつもりで、大人のご飯を炊けば、おかゆは、産後のダイ
エットにもなるよ。

 土鍋で、ちゃんと米から炊いたおかゆは、本当においしい♪おいしいければ、よく食べてくれるよ。

 できれば、月齢が低い時期だけでも、オーガニックや、低農薬米を使ってあげましょうね。

●20センチの土鍋で作るおかゆ  

  材料 米 1/4C  水 1.5〜3C(はじめは、多めの3C、だんだん水を減らして、軟飯へ) 

●作り方

・米をといで、30分以上水に浸して吸水させてから、火をつけます。

・鍋のフタは、はじめから取っておき、沸騰したら、焦げついたり、ふきこぼれないよう、弱火にしてコトコト
煮ます。気をつけることは、ただ一つ。途中で混ぜないこと!弱火だと、目を離してもふきこぼれないから、
15分でタイマーをつけておくか、他の料理を作りながら、そばにいれば、まず失敗しません。

・沸騰後、15〜20分で柔らかくなったら、火を止め、一度全体を混ぜて、フタをして、10分ほど蒸らして
おきます。

雑穀の中でも、きび、あわ、ひえなどは、粒が小さくて、煮ると大変柔らかくなるので、赤ちゃん向きです。

 食物繊維や、鉄分、カルシウムと言ったミネラルを含む、いろんな種類の雑穀を、白米に1〜2割混ぜて
炊くことで、素材の数もゆっくり増やす離乳食を、より栄養価の高い献立にしてあげることができますから、
ぜひ試してみてね。

 これらも、オーガニック商品、せめて、国産品を目安に使うことをおすすめします。


  マッシュ野菜    


 マッシュ野菜を簡単に作る方法として、汁物の具を利用するというやり方があります。

 まずは、みそ汁。

 赤ちゃんが食べてOKな野菜だけを加えて、だし汁で煮ます。柔らかくなったら取りだし、スプーンで
つぶし、煮汁を加えてベトベトの食べやすい状態にします。

 大根、にんじん、イモ類(ジャガイモ、サツマイモ、長イモなど)、玉ねぎ、カボチャなどは簡単♪

 その後、大人用に他の素材を加えて煮て、ミソを加えます。

 また、洋風の汁物なら、鶏のささみや、質のいいコンソメを利用して、洋風の野菜スープを作り
同様に取りだしてマッシュしてもおいしいです。初期なら、野菜だけを水で煮ます。

 下の写真は、数種類の野菜を、保温調理鍋を利用して一晩保温して、柔らかく水煮し、取り出した
カボチャ&煮汁で作った初期用マッシュ野菜です。
 
 いも類やにんじんのような、つぶしやすい野菜を一つ加えて煮込んでおくのがコツ。スプーンなどで
つぶしたら、食べやすい固さになるまで煮汁で、トロトロに引きのばします。

  また、繊維が多くてつぶしては食べにくい、ゴボウやキャベツ等のような、アレルギーと関係の少ない
野菜を選んで、何種類か一緒に煮ておけば、野菜からいろんなミネラル成分が煮汁にしみだすから、
見た目以上に、栄養が含まれていてお得ですよ。薄く塩などで味付けしてどうぞ。

 保温調理鍋や圧力鍋でスープを作る場合は、ぜひ、豆類も加えてみてね。皮が柔らかい小豆や緑豆、
金時豆、白花豆のマッシュも赤ちゃん向き。もちろん、スープの具としてもおいしいですよ。

 赤ちゃん用に取り出した後で、コンソメを加え、塩・こしょうで整えれば、大人用のポトフが完成。

 これも、とってもおいしいですよ。


     


  おじや    

市販のだしを使わず、にぼし粉と野菜を煮込んで作りますので、自然のうまみと栄養がたっぷりのおじやです。


 材料

 ご飯  適量
 野菜  白菜・小松菜のような菜っぱ物、にんじん・大根などの根菜類より2、3種類、旬の野菜を
      選び、その他、ジャガイモ・長イモなどのイモ類、しめじ・えのきなどのキノコ類
      ねぎ・ニラなどの薬味野菜など、5種類以上の野菜や海草などを用意する
 にぼし粉(又はかつお節) 小さじ1程度    
 塩・しょうゆ  少々
 水  カップ1〜2杯

 ※土鍋で作ると、消化吸収もいいので、赤ちゃん用に一つあるといいですね。 


 作り方

 ・野菜を、細かく刻んでおく。(一度のどに引っかけると、しばらく食べようとしませんので、菜類は特に
 ていねいに、縦横の両方向に、四角く刻みましょう)

 ・小鍋に水を入れ、塩少々と入り干しを加え、煮えにくいイモ類と根菜類から順に入れて煮立てていく。

 ・野菜にだいたい火が通ったら、ご飯を加え、柔らかくなるまで中火で煮込む。

 ・味を見ながら、しょうゆを加える。(かつお節のだしでいただくときは、火を止めてから、手でよく
 もんで、細かく砕きながら鍋に加えて、混ぜ合わせておく。)
 

干し椎茸でだしを取るのでしたら、30分以上前に洗って、ボールに入れ、ひたひたに水を加えておいて
おきましょう。この付け汁で野菜を煮ます。椎茸は、よくしぼって細かく刻み、野菜と一緒に煮込みましょう。

 



  制限食があっても、ボリュームアレンジ

  食べ物の制限があるときは大変ですよね。

  わざわざ赤ちゃんの物だけ別に作るよりも、煮物なら途中で取り分けて、離乳食にすることが出来ますよ。

  軟らかく煮ておけば、大きく切った素材も、スプーンでつぶして食べさせればOK!
  これに、赤ちゃん向けの薄味をつけて仕上げれば、簡単に完成!

  アトピーっ子向けレシピとして、汁物も毎回のように書いていますので、柔らかく煮えたら、味を付ける前に
  汁も添えて取りだし、つぶして薄く塩で味を付けると簡単です。

  また、にんじん、タマネギ、ジャガイモなどを柔らかく煮込んで、赤ちゃんの分を取り出し、砂糖と醤油と
  かつお節のようなだしになる物を加えて味付けすれば、煮物にも変身しますよ。
 
   大人向けには、その後で、薄切り肉を加えてボリュームを付けたり、さらにルーを足せば、
  カレーに変身。牛乳とバターを加えて、シチューにしちゃうなんて事もやってみて!
  油で炒めなくても、肉を後入れしても、全然大丈夫!おいしく作れますからね。                        



離乳食は、天然だしで
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 10月の「アトピー♪おいしーカレンダー」では、part4で離乳食についてふれています。その中から、だしについての項目
の一部をご紹介しますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 赤ちゃんが果汁に慣れたら、次は、だしの味を覚えさせて欲しいなと思います。

 赤ちゃん期は、特に、添加物に敏感ですので、化学調味料などが使われている市販の粉末だしを使うよりも、かつおぶしや、いり干しのような天然だしを使う方が、赤ちゃんにはおすすめです。

 ちなみに、我が家では、いりぼしやかつおぶしを粉砕して、天然だしを作り、
便利に使っています。

 と言うのも、市販品でも、いり粉は売られていますが、酸化して、黄色っぽくなっている場合も多いものです。

自分で素材を選んで、ミル(粉砕)すれば、その挽きたての色の違いに、びっくり
することと思います。

「鮮度がいい=アレルゲンになりにくい」事でもありますので、ちょっと挑戦して
みませんか?

 ●入り干しを粉砕した、いり粉は、雑味が多いので、煮物やみそ汁にピッタリ。

 鍋を火にかけたらすぐ加えて、素材と一緒に煮込み、しっかりだしの味を引き出すとおいしくなります。

 ●高級なかつおぶしである「花かつお」で作った、かつお粉は、味も香りもとびきりです。

 かつお粉は、長く煮込むと、風味が飛ぶだけでなく、苦味も出て、味を損なうので、仕上げの頃に加え、さっと煮る程度で火を止めます。

 漬け物や酢の物には、素材に直接ふりかけて、よく混ぜてからめると、うま味を加えて、より おいしくいただけますよ。

 いずれも、ミルしたあとは、ガラスの空きビンなどに入れて、冷蔵庫で保管するのが、鮮度を保つためにも、おすすめです。

 また、家庭料理だからいいじゃんと割り切って考えて、いりぼしやかつおぶしを、丸ごと入れて作ることもあります。

 器に盛りつける前に取り除けば気にならないし、何なら、そのまま食べれば、カルシウムがもっと摂れると言う発想です。スマートなやり方ではありませんが、そんな気軽な発想もしながら、天然だしをもっと使ってみて欲しいなと思います。



 
右が、入り干しを粉砕した、いり粉    左は、花かつおから作った、かつお粉です。

















食べ物についてトップ