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◎集団生活について ・・・ 宿泊旅行
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春先と秋は、お泊まり保育、あるいは、修学旅行や、合宿研修もよく予定されます。
宿泊先では、食べ慣れない献立が出されたり、フライ物のような、脂っこい食材ばか
りが続いて、体の負担になるような場合も結構ありますので、少し書きたいと思います。
宿泊を伴う体験会についての、事前の説明会やチラシなどをいただいたら、まずは、
宿泊先で出る食事について、どんな物が出されるのか、担任にお願いして、確認を取っ
てもらいましょう。
我が家では、小学校の中学年で食べるのを控えていたのは、生卵と、天ぷらのような
脂っこい食べ物だけでしたが、念のためにお尋ねしたところ、献立の予定を書いたコピ
ーを、宿泊所からいただき、ちゃんと目を通すことが出来たので安心できました。
ソバのような、給食では絶対出されることがない素材も、旅館では出る可能性がある
ので、食べ慣れない食材はないかをチェックする事は、しておく方がいいのではないで
しょうか。
早い段階で連絡を取り合えば、代用の食事が用意してもらえる場合もありますよ。
また、ショックを起こす可能性がある食べ物や、気をつけて欲しい食べ物がある場合
は、事前に、担任の先生に伝えておきましょう。
また、うちの子のように、そう食べ物に神経を使わなくても良くなっている場合も、
普段に比べて、フライ類のような、脂っこい食事や、洋食が続くことで、体調を崩す場
合があるので、本人にも、羽目を外して食べ過ぎない事や、天ぷら類の衣をはがして
中味だけ食べるなど、食べ方に気を付けるよう、注意を促しておいてね。
また、つい楽しくて、ふとんを敷いた部屋で走り回ったり、まくら投げをして、綿ぼ
こりを舞い上げ、そのあげくに、咳が出たり、かゆみに悩まされたりも やっぱりある
から、事前に先生に、気をつけて欲しいことの一つとして、お願いしておくと共に、何
かあった時には、どんな対応をすればよいかを、メモ書きしてお渡ししておくといいで
すよ。
もちろん、本人にも、気を付けるよう、話しておきましょう。(←言っておいてもや
りますが、言わないと、どんなことが起こるのかわからないから、もっと激しくやりま
すので。)
事故なく楽しく過ごして帰れますように。m(_ _)m
夏合宿を体験しにいきませんか?
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前に書いた事と、すこしかぶる部分もあるのですが、夏休み、あるいは、秋に入ったら、学校行事で
1〜2泊の合宿があるのが気がかりと言うご家庭の為に、今回は、自然体験を目的とした
合宿所で、どんなことが気になるのかと言う部分を頭に置いて、もう少し書いてみようと思います。
食べ物で制限がある場合には、何か事故が起こらないかとまず心配ですし、ホテル
とは異なり、宿所の掃除や寝具の管理は、ご家庭ほどきちんとなされていない場合も
あるので、ダニやハウスダストに敏感なお子さんの場合も、事前にある程度、何が起
こりそうかを予測して、いくつか準備された方がいいかもしれませんね。
食べ物については、事前に食事の内容を問い合わせてもらうことが出来ると思います
また、寝る場所や寝具についてですが、二段ベッドがある場所なら、ほこりを少し
でも吸い込みにくい二階を指定してもらったり、寝具に不安があれば、寝袋持参を打診
したりする事も事前に言えば出来ると思います。
そして、ソバのアレルギーがある場合は、合宿所がソバ枕を使用しているかどうかを
問い合わせておくと安心です。
他にも、合宿などでは緊張感も高まるし、騒いで寝不足だし、山なら明け方の気温の
変化が激しかったり、山や海ならではの草にかぶれたり、虫に刺されたりと、最近調子
が良くても、手放しでの油断は禁物!
思いがけない状況が起こることがあるので、塗り薬、飲み薬、そして、目薬のよう
な、普段から使っている薬は忘れないよう持たせ、念のために、保健室の先生や担任の
先生にも、いざというときに使って欲しいことを説明しておくといいと思います。
また、合宿について気をつけたいのは、児童期までではないと思います。
中学や高校のような、ある程度大きいお子さんの場合は、普段食事で特に制限がない
分、かえって油断が大きくなるから心配です。
実は、普段と違う環境で精神的に高ぶっていて、楽しくて寝不足で、しかも登山や
スポーツなどの運動量が多いと言った合宿の状況下では、食べ物でのアナフィラキシー
を、起こしやすい条件がそろってしまうのです。
あまり脅かしてしまってもかわいそうですが、不幸にして事故が起こらないよう、
どうしても注意して欲しい食べ物があれば、念のために、本人に話しておくことを
おすすめします。
なんだか脅すようなことばかりを並べてしまいましたが、何も考えずに行ってらっし
ゃいと送り出すよりも、MAXこんな事もあるのかなと知っておいて、わが子に関係が
ありそうな部分には、それなりに準備して工夫を凝らす方が安心じゃありませんか。
私も含めて、心配性なら負けないわと言われるママにおすすめなのは、幼児期や小学
校期に、実際に親子で宿泊体験をしてみることだと思います。
合宿所は、単に集団宿泊のためだけに開かれているのではありませんから、この時期
は、夏のイベントなどで、よく参加募集をしているものです。
一泊二日の宿泊なら、もし食事に制限があっても、食べ物を持参することで何とかな
ります。
へー、こんな食べ物が出るのか。ふとんの管理ってこんな感じなのか。などなど。
合宿所での学校関連の活動内容も行って聞けばだいたいわかるので、はじめてのお子
さんの子育てで、合宿所というものがどんなものなのかを知らない場合は、家族みんな
で泊まりに行ってみると、いろんな発見があると思いますよ。
もちろん、夏休みのイベントとしてお子さんも喜ぶから、それが一番ですよね。おま
けに、宿泊費も安上がりだし。(^_^;)
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子供の手の荒れ
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ママの中にも、手荒れに悩まれている方は多いと思います。大人の場合は、台所
の合成洗剤を止めて、石けん成分の商品に切り替えると良くなる場合がありますし、
もしかしたら、手荒れを防ぐために使用している、手袋がダメな場合もあります。
子供の手荒れの原因は、これとはまた、別の所にあり、保育園や幼稚園に入った
頃から、手がひどく悪化する子も多いです。
こんな場合、一番よくある話が、消毒液が刺激になっている場合です。
集団生活の場では、遊びの後や、食事前などの区切りには、必ず手を洗う指導がなされ
ます。
すると、他のお子さんより、皮脂が出にくいアトピーっ子は、手を洗う回数が多くなるだけでも、
手から油分が抜けて手が荒れやすくなります。
おまけに、手洗い場に用意されているのは、石けんより、消毒液のような、殺菌性
の強い物が多いから、肌への刺激が強くて、よけいに手荒れがひどくなりがちです。
さらに、子供が自分一人で手を洗うと、十分にすすぐと言うことをしないので、
洗剤成分が手に残り、これもまた、手荒れの一因になります。手のまたが かゆい
場合は、成分が残っているのでは?・・・と、まず疑ってみましょう。もしかしたら、その手荒れは、
薬品が残って、刺激になっているのかもしれませんよ。
まずは、指の間まで、上手にすすぐことが出来るよう、親がそばについて、すすぎ方をもう一度
教えてあげませんか。また、一度教えただけでは、ちゃんとやりませんので、習慣が身に付くまで
は、時々気にかけておいて、洗っている様子を、チェックしてあげて下さいね。
また、園の先生に、かぶれている可能性があることをお伝えして、園全体の石けんを
替えてもらうか、無理なら、マイ石けんを持参する許可を、お願いしてみてはいかがでしょうか。
手がある程度荒れてしまうと、水がしみるから、子供は、ますます、いい加減にしか手を洗わ
なくなり、手荒れが悪化するという悪循環も起こりがちです。
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集団生活に入って悪化したと言う場合は、もう一つ原因が考えられると思います。
それが、今まで家庭で触れたことの無かった刺激物に接することで、手が荒れる接触性皮膚炎系
の手荒れです。
なにせ、幼児の集団生活の中には、手が荒れてしまう原因がたくさんあふれています。
砂遊びや鉄棒で、金属に反応する子、粘土や絵の具、のりのような、工作素材に反応
する子、あるいは、園の動物やそのお世話で反応が出る子もいることでしょう。
例えば、触ってすぐ、じんましんが出た(我が家では生卵と猫でした。)、すぐかゆみが出た
と言うような、明らかで急激な因果関係があるものは、やはり子供の体のために遠ざけてあげた方がいいと
思うので、事情を先生に話す必要がありますが、
手が荒れるから、遊んじゃダメ!
では、子供の心も萎縮してしまいますので、園の先生と、ご相談しながら、出来る工夫を検討してみてください。
また、かゆみが出た日には、親に連絡を下さいと、一言頼んでおけば、何で悪くなったかの原因が突き止め
やすくなります。アレルギーがあると、こんな症状が出ると言うことを、事前に親の方から話さなければ、先生も
子供からのサインを見逃すので、出来るだけ詳しく、伝えておくのがいいと思います。
そして、ブツブツが出るような、明らかにかぶれている症状は、塗り薬がなければ、なかなか治りません。
医師の薬で治療し、一度きれいな状態まで戻すようにしてあげてね。
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さらに付け加えて、土遊びや、水遊びが多い時期には、園に行く前に、手に油脂を塗って、手に油を補ったり、
手洗いの刺激が減るよう、被膜を作ってあげるのもいいかもしれません。
冬場は、紫外線が弱いので、あまり油脂の種類に気を付けなくてもいいと思うのですが、暑い時期は、
油焼けもあると思うので、顔用に精製されている、オリーブオイルや馬油のような、良質油を使うのがおすすめです。
かゆみがひどいときに、思い切りかきむしると、指の皮がボロボロになって、本当に痛ましいものです。
ご自宅でかゆくなったときは、ミニ保冷パックを布に包んで、皮膚が濡れない工夫をした上で冷やすと、
かゆみが多少やわらぎますのでお試し下さい。
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また、小学校以降は、熱心にがんばっている習い事から、手が荒れることもあります。
吹奏楽で金管楽器を担当している場合なら金属、体操なら、タンマと呼ばれる、白い
粉の炭酸マグネシウムなどに、手がかぶれたりもよく起こります。
他にも、文房具が一因になる場合や、教室のワックスがけのような掃除用薬品など、
手に触れるもの全てに心配していると、もう、何も出来なくなって、困ります。
でも、手の荒れは、接触して皮膚炎を起こしている場合が多いから、原因も見つけや
すいものです。
普段、よく触れるもの、長く使っているものについて、一度、家族で話し合い、何が行けなかったかを
一緒に考えてみてはどうでしょうか。
幼いお子さんの場合は、ひたすら観察し、先生にもお尋ねしながら、疑わしい物はないかを考えてみましょう。
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寒い時期の手荒れ
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寒い時期には、手を洗うたびに、より皮膚の油が失われて、乾燥もしますので、ひどく
荒れ始める前に、ハンドクリームなどで保湿をしてあげると効果的です。
アトピーっ子の多くは、皮脂が出にくい体質でもありますので、タダでさえ手が荒れやすい
ものです。
そこで、集団生活に入ったら、少なくてもお出かけ前と、寝る前の手の保湿は、欠かさないよう
にしましょう。この一工夫だけで、結構よく効きますよ。
いつまでも、親が面倒を見ているわけにはいきませんので、小学校に上がる頃からは、
それらを自分でいつもやる習慣にしてあげましょう。
良くなったなと思っていても、親が目を離した途端、いつの間にか荒れてしまうことも多い
です。子供が自分の体のことを、自分で出来るようになるのはとっても大切なことです。
手荒れしないよう管理する習慣を持たせてあげてね。
手に優しい、石けん成分のハンドソープもおすすめです。こちらも参考にしてね。
お菓子のこと
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もう少し先のことではありますが、来年から幼稚園や保育園などにお子さんを入れる
ご予定があれば、そろそろ考えておくといいかも、と思う事を書きますね。
アトピーの症状が、比較的軽くなる子が多いのが、夏の時期です。空気が乾燥する
冬には、どうしても肌が荒れやすいので、一年のうちでは、今は、まし・・・と感じる
お宅も多いのではないでしょうか。
2歳を越えたお子さんで(出来るだけ、大きいに越したことはないのですが)、症
状がましな、こんな時期に、少しずつ試して欲しいのが、お菓子のこと。
幼稚園で食べたり、遊びに行って食べたり、卵や牛乳が入ったお菓子を、知らずに
食べたり、いけないとわかっていても、食べられると、ウソついてでも、こっそり食
べたり(←あまり厳しくしからないでね、あるんですよ、こんな事って、結構いっぱ
い。(-_-;)・・・)
これは、食事制限がきつくて、全く食べさせたことがない子には、危険な行為です
し、少しは食べられる子も、親が見ていないのをいいことに、たくさん食べすぎて、
湿疹や下痢、腹痛など、思いがけず重い症状に悩まされて、うろたえることもあるか
もしれません。
そこで、よその子供がよく食べるようなお菓子類で、たとえば、スナックやグミ、
チョコ菓子など、アレルゲンを含んでいるお菓子を、我が子が食べられるかどうか、
ほんのちょっと、一口とか、一個など程度ですが、試してみるのです。
もちろん、医師に止められている場合は、相談してからね。
いきなり知らずに、どっさり食べてしまう危険を避けるために、これとこれは、少し
食べられ、これは一人分程度ならOKと言うのを確認できたら、安心でしょ。
食べられたからといって、普段、そのお菓子を食べさせて、アレルゲンをわざわざ
摂る必要は、ないから、確認だけね。
子供にしても、市販の菓子は全部ダメと言われるより、これは食べていいよがあれば、
他の子と分けて食べられるお菓子を持っていけて、男の子は特に、プライドが保てて、
とっても嬉しい。
全てのお菓子を試す必要もないけれど、調子がいいようなら、大丈夫そうな商品の中
から選んで、間を開けながら、少し試してみるのもいいんじゃない?
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◎集団生活で ・・・ 夏にむけてお願いしたいこと
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これからどんどん気温が上がってきます。牛乳が飲めなくて停止してもらっている
場合は、のどが渇いたときに飲み物が水しかない状態になりますので、必ず代用の
飲み物について、園や学校と話し合いをしてみて下さいね。
その時に、ジュースを代用としてお願いするとダメと言われるケースが多いと思います。
と言うのも、牛乳よりジュースが飲みたい子は多いので、他のお子さんや親達からの
クレームが出る場合もあるからです。
それよりも、はじめからお茶と言っておけば、OKが出やすいと思いますし、市販品で
お茶のパックをお願いするのが難しくても、水筒の持参については、今は大抵がOKではないでしょうか。
もしもダメと言われた場合は、「0−157の中毒事件もあったので、生水を飲ませることには不安を
感じます。たくさん水分が取りたいお子さんもいらっしやると思うので、何でしたら、この機会に、他の
お子さんも、希望者はお茶の持参もOKと言う事にされたら、不公平感が減りますし、それを喜ばれる
親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか」と言うような言い方で、別の方向から安全面での不安を
言ってみると案外すんなり話が通るかもしれません。
また、外で遊ぶ機会も多いと思います。アトピーっ子は強い日ざしで肌トラブルを起こしたり、
少し先に、シミやほくろがたくさん出来てしまうことも起こりやすいので、日焼け止めの使用についても
園児や児童には考えてみていいのではないでしょぅか。
湿疹が出ていると使用するのは難しいですが、なければまずは、焼けやすい腕に。何日か使って
大丈夫そうなら、直角に光が当たる目の少し下のほほ骨あたりや首筋などに、子供向けの刺激の少ない
日焼け止めを朝塗ってから出かけると言う習慣があってもいいと思います。
ただ塗る場合は、必ず「風呂に入ったときに石けんで洗う」と言う習慣を、セットでつけてあげて下さいね。
洗うときのことを考えて塗らないと、子供は目にしみやすい石けんで、顔を洗うことを嫌がるので、つける
場所は洗うことも考えながら塗り真ましょう。
もちろん、ご家庭も含めて、帽子の習慣がつくよう、かぶるようにとの声かけを幼い頃からして
おくといいですよ。
夏の制服
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暑くなると、汗びっしょりでお子さんが帰ってくる日も多いのではないかと思います。
地域によって異なると思うのですが、うちの子が通う地域は、保育園から高校まで
通学用服と体操服の両方が制服です。
ぱっと見には、綿のような肌触りの通学服なのですが、実は、カッターやブラウス、
そして、ポロシャツも、スクールウエアとして売られている一般商品は、洗って干す
だけでシワが残りにくい、ポリエステルと綿との混紡になっています。
また、中高生用の制服のズボンやスカートは、ポリエステルと毛の混紡が多いです。
もちろん、いずれも肌あたりがよいように工夫されているので、ある程度大きく
なったら、綿100%の衣類でなくても、春先には トラブルなく過ごせる子がほとん
どだと思いますが、汗の季節は、少ししんどいようです。
特に、手足のように よくこすれる部分や、ランドセルなどで熱がこもる背中の様子
には気をつけてあげてくださいね。
ちなみに、私は一人目が小学校に上がるときに、制服に綿製品も選べるよう、校長に
交渉し、なんと翌年から実現しました。喜んでくださっているママもいると思うので、
ダメ元で何でも言ってみるものだなと、制服を買う機会があるたびに、密かにほくそ笑
んでいます。
綿生地も用意している制服メーカーもあるので、もちろんどなたにも、交渉の余地
はあると思いますよ。やはり選べるようなら、綿製の制服がおすすめです。
逆に、体操服や、保育園や幼稚園でよく使われている体育系の制服では、綿100%
の商品を捜すのは難しく、制服以上に化繊の混合比率が高くなりますから、夏場は蒸れ
て、かゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。
また、首やそでなどの、ゴムの入っている部分が刺激になる子もいます。
まずは、肌と接触する部分の刺激を減らす為にも、綿100%の下着をちゃんと着せ
て、自衛してね。パンツは足部分をゴムで締めるブリーフ系より、少し長めのトランク
スの方が、腰回りの蒸れやこすれが減って楽です。
それでもお子さんがしんどそうなら、先生に相談して、代用服のOKをもらうのも
手だと思います。
幼稚園の時には、ポケットが付いてないけど、見た目が似ている市販の綿素材のT
シャツを相当捜しまわって買ってきて、まだ皮膚の状態が不安定だった我が子に着せ
てやりました。
制服がないと言う場合も、熱がこもりにくくて、よく汗を吸い取る素材や、涼しく
過ごせる形状の服を、ぜひ工夫してあげて下さい。
NO.18
プールの腰洗いそうと肌荒れ
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6月頃から、プールのシーズンになります。
私の住む市内では、とっくに取りやめになっていたので、メルマガに書かずにいた
のですが、「プールの腰洗いそう」と言う、高濃度の塩素を溶かしたミニ浴槽が、全
国的には、プールに設置されている学校が、まだあるんですね。
アトピーっ子は肌の刺激になりますので、もしも心当たりがあれば、担任の先生に
申し出て、「浴槽につかる代わりに、よくシャワーでお尻を洗って、代用させてもらう」
などの、配慮をお願いしてみてくださいね。
以下、2005/6/19 朝日小学生新聞 学校ミニ辞典に載せられていた
記事から一部を要約して載せます。
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プール本体の残留塩素の濃度は、0.4mg/l以上なのが望ましいとされていま
すが、腰洗いそうについては、50〜100mg/l以上が、文部科学省で定められ
ています。
アトピーっ子には、塩素が染みる、症状が悪化するなどの恐れもあります。シャワ
ーを十分使って洗い流せば十分プールの汚染は防げますので、塩素に過敏な体質の子
供には使用させないようにしましょう。また、ゴーグルも使用して、目を自衛する事
も大切です。
また、プールが始まってから、何となく子供さんの肌が荒れたりしてはいませんか?
紫外線と塩素の両方に肌が痛めつけられるので、少し調子が悪くなったら、休むのも
手だと思います。
また、肌が弱っているときには、バリアー機能も低下していますので、裸で体が
触れ合うプールで、水いぼやとびひのような、皮膚の病気をもらってくることが多い
のも今の時期です。お風呂に一緒に入る機会に、いつもと違う怪しい湿疹はないかと
少し気に留めて見てあげて下さいね。
プール開きについては、こちらから
NO.19 学校給食について
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学校給食(その1)
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今、乳幼児のアトピーっ子を抱えて悩まれている方も、ほんの少し先に、小学校へ送り出す方も、私の
体験したことが、参考になったらいいなと思うことの一つに、学校給食の問題があります。
幼児期に、食べ物のアレルギーがあって、食事の制限をしているお子さんは、多いかもしれませんが
小学校入学前くらいになると、かなりの数の方が、食事の制限を解除しているか、あるいは、ごく一部の
食品だけ、制限しているような状態になるようです。
少しなら食べて大丈夫だとわかっている、かといって、卵も牛乳も、好きなだけ、食べ放題にするには
不安を感じる。6〜7歳は、そんな年齢ではないでしょうか。
でも、いざ入学して、給食が始まると、今までのように、親が終日ついて見張っているわけにはいき
ませんから、出された給食は、子供が自分で「食べる」「食べられない」を、判断しなくてはいけません。
正直言って、食べた物で、何か事故がおきはしないかと、はじめての子を、小学校へ上げたときは、
給食の時間が、不安でたまりませんでした。
また、昼食後の運動時に、特に、アナフィラキシーショックが起きやすいと言う話を、聞くので
他の子と同じものが食べたくて、お子さんが無理して、体に合わない食材を口にすることは、時に
危険なことでもありますよ。
そこで、お子さんを安心してお任せするために、どう学校側と、給食について話し合っておけばいいか
について、書いてみたいと思います。
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食事の制限があり、給食に対して不安を感じる場合は、まずは、お子さんの健康状態や、どんな配慮を
学校にお願いしたいかを、新入学前に、小学校のトップである校長に詳しく説明して、具体的に、どんな対応
をして欲しいかを、はっきり伝えておく事が大切だと思います。
例えば、校長に電話して、食べ物のアレルギーがあるので、担任の先生や栄養士さんと、よく話し合って
おきたいと言うことを、入学前の2〜3月の段階で伝えておくのです。
うちの学校の場合は、校長、担任、栄養士の四人で、話し合いの場を持ってくださいました。まずは、
子供の症状について話し、学校生活全般で、気を付けて欲しいことを、具体的にお願いします。
給食に関しては、栄養士さんに食べられない物を伝えます。それが、パンや牛乳なら、米やお茶などの代
用食を親が用意しますが、その他のおかずに関しては、できる限り除去食に対応した献立を、今は用意して
くださいますよ。
全国どこの小学校でも、こんな対応をしてくれるのかというと、決して、そうではありません。除去食は作って
くれなくて、全てを親の作る弁当でまかなっていると言うお宅もあると思います。
だから、理解がある学校で、いいなぁ〜〜♪・・・って?
でも、はじめから、こんなに至れり尽くせりではなかったんですよ。うちの子が通っているのは、かなり規模が
大きい小学校ですので、以前はこうではありませんでした。
大勢の子供がいるのに、ここまでしてくれる。普通は考えられないことです。でも、それには、今までアトピーを
理解してもらおうとして、積み上げてきた、経過があっての事なんです。
学校は何にもしてくれない。そんなものです。でも、そんな学校も、より良く、変えることはできますよ。
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学校給食(その 2)
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学校給食について、話の続きです。
学校のシステムは、基本的に、「事なかれ主義」ではないかと、私は考えています。
もちろん、一部に大変熱心な先生がいらっしゃることも知っていますが、学力格差の
問題や、非行行為、不登校、いじめなど、あまりにたくさんの問題を抱えているから、
都会になればなるほど、積極的に何かを変えていこうとするエネルギーが、学校には残
っていないように、元教師の私は感じます。
ましてや、アトピーで悩みながら、小学校の門をたたく子は少数派です。アトピーに
対して、理解のあるうちの学校でさえ、食事制限をお願いしている家庭は、クラスに一
人か二人。たくさんの子が困っていれば、学校も動きますが、こんなに少数派では、先
生の理解が足りないのも、仕方のないことかもしれません。
上の項でも書きましたが、一番上の子が食事制限を抱えたまま入学したとき、私は我が子の
ためだからと、本当になけなしの勇気を奮って、入学前に校長にお目にかかり、アトピーのことを
相談しました。
校長は真剣に聞いてくれ、クラスが決まってから、改めて日時を指定されて、栄養士と担
任も交えて、話し合いの場を設けてくださる事になりました。
実は事前準備として、当時入会していた地域のアトピーっ子の親の会で、同じ県内の学校は、
アトピーにどう対処しているかを、いろんな方に聞いておきました。
↑これはとても重要なポイントです。
まずは、地域のアトピーっ子への対応を把握することで、交渉を有利に進めましょうよ。
と、言うのも、「あそこの学校はこうだ。こちらの学校は、こうしてくれている。」と、事前に聞いたことを元に
具体的に例を挙げて、アトピーに対して、どんな良い対応が、よその学校でなされているかを訴えておくと、
学校の「事なかれ主義」が逆に功を奏して、「うちだけ対応が遅れていて、何か事故があっては大変だ。」と、
積極的に動いてくれる確率が高くなるのです。
他にも、事前に、給食に関するデーターを集めておくことで、どの程度まで、学校が対処してくれるのかが
把握しやすくなり、交渉の目安を立てやすくなります。
と言うのも、いくらお願いしても、「無理」な事と、少しお願いするだけで「改善」してもらえそうなことは、学校
と言う世界に慣れていないママには分かりにくものです。
それを、よその例をいくつか調べたり、聞いてみることで、交渉次第で、OKが出そうな項目を選んで、
学校側に提案する事が出来れば、スムーズに話が運びやすくなりますよ。
出来そうもないことをお願いして、断られ続けるより、ハードルが低くて、お互いが納得できる提案を出した
方が、絶対、お得ですよ。
そして、我が家の場合は、事前によそのママから聞いた話をもとに、次の四つについて、お願いすることにしました。
・「その日の給食の原材料を、詳しく書いた資料をいただくこと」
↑ これは、栄養士さんが、献立の計画を立てるときに、必ず作成しているものです。
言えば必ず、もらえます。事前に読んで連絡すれば、食べられない献立を、先生に止めてもらうことも出来ます。
・「卵と牛乳の除去食」
・「牛乳の代用となる飲料もしくは、お茶の持参」
・「牛乳やパンのように、はじめから不要と言っておいた加工食品代金の返金。」
30分ほどの時間で、子供の状態を説明し、制限食についてもお願いしましたが、栄養
士の答は、「たくさん子供がいるのに、うちでは、特別食は出来ません。」でした。
どうですか?先週、話したことと違うでしょう?
うちの小学校も、はじめはこんな調子だったのです。
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学校給食 その3
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「特別食は作れません!」と、当時はきっぱり言われてしまいましたが、「その日の
給食の原材料を、詳しく書いた資料をいただくこと」、「牛乳の代用となる飲料もしく
は、お茶の持参」については、OKでした。
その数年前に、幼稚園でお茶の持参をお願いしたら、「特別扱いはどうも・・」と、
最初渋られたのを思えば、ずいぶん進歩した印象を受けました。
実は、O157の問題もあって、学校の生水の飲用より、家庭から安全な飲み物を
暑い時期は持参させようと言う動きも後押しをしたようで、アトピーっ子に限らず、
暑くなると、子供たちがいつでも水筒を持参していいというのが、こちらでは地域の常
識として定着してきて、水筒を持参しての給食も、ハードルが低くなっていたようです。
でも、もっと進んだ学校では、牛乳と緑茶のパックが選択できるようですよ。
ご飯メニューに牛乳が付くのは、考えてみれば変ですが、カロリーや栄養価の計算上は、
牛乳がないと、栄養が足りなくなる(←要するに、バランスのよくない献立と言うこと。)から
食べ合わせが悪くても、仕方ないなと思いながら、栄養士さんも献立を組んでいるようです。
なので、これから学校と交渉される方は、お茶の紙パックも選択出来るよう、お願い
してみてはいかがでしょうか。
また、「牛乳やパンのように、はじめから不要と言っておいた加工食品代金の返金。」
については、「検討します。」と言うことでしたが、学年末にまとめて精算という形を
取ってくれることとなりました。やはり、言ってみるものです。
食べていないものですし、はじめに数を一つ減らして注文すればいいだけですから、
返金を学校がしてくれないのは、変な話です。返金は数千円にすぎませんが、これを渋
るのは、事務上の怠惰でしかないと思いますよ。
二番目の子が入学時には、制限を申し出る親に、はじめから返金の説明がなされてい
たので、そのままうちの学校では、制度として定着したようです。また、今では、暑い時期に、
水筒持参をすることは、どの子もOKになりましたので、水筒持参への抵抗感が減り、
アトピーっ子だけが、肩身が狭い思いをしなくてよくなりましたよ。
学校は、親たちから意見が出ることで、少しずつ変わる。変えることができる。
私はそう思います。
よその学校でやっていることは、交渉次第で、あなたの学校でも出来ることかもしれないよ。
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学校給食 その4
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上の子が小学校に入った当時、うちには幼児と赤ちゃんもいて、朝はてんやわんやの毎
日でした。そこで、小麦や、微量の牛乳については、もう大丈夫になっていたので、パンが食べられ
たら、給食では、そう困らないだろうと、はじめは弁当も持たせずに、学校へ送りだしていました。
ところが、クリームシチューに、巣ごもり卵などという、卵と牛乳のアレルギーがある子にはつらい
献立が、実際には出ていたのです。
こんな献立の時は、おかずは何も食べられなくて、パンとみかんだけのような献立になってしま
います。
やはり、おかずだけでも、親が作って持ち込まなければ、卵と牛乳がダメな子向けに、食事制限
に合わせたメニューを、全く用意できない給食環境は、かなり苛酷でした。
ところが翌年、栄養士さんが転勤になり、別の方が担当されたその途端、「特別食も
作りますよ。」と、連絡をいただきました。
え?マンモス校だから、それは無理と言ったんじゃないの?思わず耳を疑う、嬉しい
知らせでした。
その後、知ったのですが、生徒数が多い少ないに関わらず、制限食を作る作らないに
ついては、栄養士さんの個人的な努力や負担がかなり大きいようです。
給料は変わらずに、手間ばかりが増えるのですから、『前例がないから、出来ませ
ん。』と言って済ませる栄養士さんがいても当然でしょうね。
でも、その学校で、一度でも、制限食に対応する前例を作ってくれると、転勤してこられた栄養
士さんは、その流れを引き継いで、それ以降は、否応なく作るハメになります。
『制限食は作れません』と言う学校は、『できれば、面倒になる、はじめの一歩』を踏み
出したくないと言うのが、正直な気持ちではないでしょうか。
逆に言うと、学校は『はじめの一歩』さえ、誰かが踏み出してくれたら、ずっとその
サービスを継続してくれる、ありがたぁ〜い場所でもあったのです。
例え、昨年お願いしてダメであっても、校長先生や栄養士さんが変われば、すんなり
OKが出ることが多いのも、いろいろ経験してみて、よくわかりました。
だから、一度門前払いをされたぐらいではあきらめないで!
校長先生だけでなく、その年の担任の先生や、養護の先生、栄養士さんなど、アト
ピーに理解を示してくれる人との出会いがあれば、きっと道が開けます。
もちろんこれは、給食の問題だけでなく、学校との交渉事の全てに言えることですけどね。
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その5
では、具体的にはどんな特別食を作ってくれたのかについて、引き続いて書いていき
たいと思います。
その前に、少し話しも長くなってきたので、ここで今までのおさらいをしておきますね。
牛乳や卵の制限が、完全に取れないまま小学校へ入学することとなったうちの子です。
まず、牛乳は完全に止めてもらい、お茶を持参して、学年末にその返金も受けています。
パンや麺は食べていて、おかずについては、どうしても食べる物がないと言うときに、
弁当箱で持参していましたが、二年生になって、栄養士さんが変わったら、向こうから
特別食を作りましょうかと言う提案をいただきました。
ここからです。
月のはじめには、給食予定表とはまた別に、どんな素材を使って作るかについて、詳
しく書かれた、調理用の素材一覧表をいただきます。
その中で食べられない物については、担任を通して、栄養士さんに連絡を入れておきます。
卵とじのような、後から加える献立では、卵を加える前に、制限のある子の分だけを取
り分けておいて、卵なしの煮物やスープを作ってくださいます。牛乳も同様に、加える
前に取り置きし、牛乳ヌキの献立に仕立ててくれます。
うちは不要でしたが、えびのアレルギーがある子は、メインを鶏などの別の素材に置
き換えて作って下さっているときもあるようです。
ただ、毎回全てのおかずについて、別メニューが作れるわけではなく、二品のうち一
品足りないこともあったようですが、パンと牛乳だけの日もあったことを思えば、あり
がたい配慮でした。
しかしながら、うちの子が、鍋や調理器具を専用の物を用意して、極めて厳密に作ら
ないといけないほどの、制限を必要としていなかったので、こんな事が出来た部分もあ
ります。
栄養士さんはもちろん制限食の専門家ではありませんので、ごく厳密な制限をお願い
したいときには、作り方や鍋類の管理方法などについても、よく話し合われて、理解し
ていただき、どこまで出来て、どこからは無理かを、打ち合わせしておく必要がありそ
うです。
ちなみに、うちの子のために、『はじめの一歩』を踏み出してくださったその栄養士
さんは、地元で「よりよい学校給食について考える会」に有志で参加されている、子供
の食教育にとても熱心な栄養士さんでした。
休みを返上して、イベントなどをされているのを知り、何とかお世話になっているお
礼がしたくって、友達に声をかけてイベントに参加したり、学校で年に二度催されてい
る、「給食懇談会」に、積極的に参加し、意見を出しました。
「安全で質のいい食材を購入したい」「子供の健康のために、もっとかみごたえのあ
る食材や和食の献立を増やしたい」と言う部分などについては、栄養士さんの願いでも
あり、アトピーっ子のママの願いでもあります。
予算の関係で、なかなか難しいのでしょうが、懇談会の中で、親の方からそんな意見
が出る事で、健康な食生活を願う栄養士さんの思いを、応援してあげる事が出来ます
みなさんもどうぞ、給食関連の行事には、積極的に参加してあげてくださいね。
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おまけ ・・・・・ 学校給食でいじめられないか?
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まずは、先日地方局で放送されていた、アトピーについて特集について書きますね。
アトピーお宅な私は、ついチェックしちゃうんですよ。こんな番組を。そして、
たいてい途中で、ブツブツと文句を付けたり、怒り出したり。
と言うのも、番組の取材をするスタッフは、アトピーに関して素人ですから、専門の方にきちんと監
修してもらっていても、時に、えっ?と言う内容が流されることがあるからです。
おまけに、映像として、インパクトのあることを放送しようとしますので、多くのアトピーっ子
の抱える実態と、大きくかけ離れていることもあるように思います。
テレビも本も、メディアが流す情報は、当てはまることばかりでないのが、アトピーの世界です。
見聞きしたこと=普遍的な真実じゃないから、気にしすぎないでね。
さて、話を戻します。番組の中で取り上げられていた男の子は、幼稚園児であったよ
うに思うのですが、卵の食事制限があるようです。
「このまま、制限はまだ続きそうだし、小学校へ入って、給食が食べられなくて、いじ
めにあったらどうしよう。」と、ママが悩まれているところが取材されていました。
「そうそう、そんな事が心配なのよね、あの頃は。」と、うなずきながら、ふと見る
と、男の子が朝ご飯を食べているところがちょうど映されていました。
チーズとパンとヨーグルト。これだけ。
え゛ーーーーーーーーーーー!!!! 何これ?卵が食べられない子が、こんな物を
食べているの?
もうお気づきの読者さんも多いと思いますが、私が何に驚いたのかを少し説明すると、
・幼児期の食事性アレルギー反応では、たしかに過敏だったのかもしれないけれど、こ
んな高蛋白で高脂肪の食品が食べられるんだったら、怖くて食べさせていないだけで、
実は、卵もとっくに食べられるんじゃないの?
・なんで、野菜を何一つ食べていないの?
・こんな食事内容じゃ、いつまでたっても皮膚の状態は良くならないよ。
・食べられない物が減っただけの、完全に引き算の食卓じゃないの、これでは、子供も
自分に自信を持てないわ。変えなくちゃ、この、引き算の発想を・・・
などの意味合いの、え゛ーーーだったのです。もちろん、詳しくお子さんのことを知ら
ないので、「卵が食べられるんじゃないの?」は、失礼な発言かもしれませんが、後の
3つは、自信を持ってアドバイスできます。このお子さん、このままでは、あきまへん
でぇ!
子供が給食が食べられないことで、いじめに会わないかを心配されているママも多い
と思います。
アトピーに関する、食事制限で、問題になる事の一つは、「食べられないこと」=「偏食だから」
と、よく事情を知らない先生や児童に、誤解を受けやすいことです。
先に書いた、引き算の食べ方をする子は、特に誤解を受けやすいのではないでしょうか。
たくさん制限があって、全く給食を食べさせてあげられない場合は、なかなか誤解を解くチャンスが
ないかもしれませんが、一分の食材だけを食べられない場合の、名誉挽回のヒントについて書いてみます。
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この子はわがままだから、食べないんだと、児童や先生に勘違いを受け、それがいじめにつながって
いくことがないように、我が子にし てやれること・・・・そのヒントの一つが、自分が食べている献立に、
自信を持たせながら、他の子が食べたがらない献立や、残りやすい食材を、モリモリ食べる子供に
育てることだと思います。
(具体的には、私が食べ物メルマガの中で繰り返し書いているような内容の、野菜が多い、和食
中心の献立がおすすめです。)
給食では、乾物の煮物、菜っぱの煮物やおひたし、魚料理など、和の献立もたくさん用意されますが、
それらはどうしても残量が多くなる傾向があります。・・・が、これらこそ、アトピーっ子の体には優しい
献立だし、どの子の体にも合う、健康的なメニューだと思うのです。
「卵は食べられないけど、君みたいに、酢の物や煮物は残さないぜ。」と、言い返せる子、あるいは、
みんなが残す献立を、いつでもペロリと平らげたり、時にはおかわりまでするたくましさで、尊敬の
まなざしを集める子なら、給食でいじめられる事は、まず無いのではないでしょうか。
実際に、普段から、野菜のような繊維が多い食材をたくさん食べている うちの子たちは、どうしても
あごの発達が良いらしく、給食を食べると、競わなくても、クラスで一、二を争う早さに食べ終わり、
おまけに、残飯が出やすいおかずを、好んでおかわりして食べるので、先生達も目を丸くされるようです。
家庭訪問に来られたときに、給食の話が出ると、妙に感心されるので、ついでに、「アレルギーがあり
体に合わない食べ物はありますが、偏食もなく、嫌いと言いつつも、何でも食べます」と、さも美点の
ような話しぶりで、我が子をちゃっかり売り込んでおきます。
(偏食がないというのも、そりゃそうなんです。制限があったから、好き嫌いを言うぜいたくが許されない
我が家では、出されたものは何でも食べるが原則ですから。)
先生がびっくりされるくらいですから、もちろん、他の子も一目置いてくれます。
すると、少しくらい食べられない食材があっても、それ以外の、圧倒的な食べ方に隠れて、目立た
なくなるのです。
子供も同様で、食べることに関して、劣等感より、優越感を感じる部分が多ければ、胸を張れるし
もちろん、いじめを心配するようなことは何も起こりませんでした。
まずは、ママが、お子さんのために作ってあげている献立に、誇りを持ちましょうよ。胸を張って、「体に
いいものを食べてるのよ」と、言い続けながら、出来るだけ偏食がないよう、時間をかけて食のしつけをし
ちゃんと食べさせて大きくした子は、食べ物で卑屈にならないから、他の子の中傷が、例えあっても、
そもそも気にならないものなのです。
ちゃんと食べさせて育てた子は、少なくても、給食でいじめられないだけの宝物をママにもらって
学校へ行くから、大丈夫!・・・・私はそう確信しています。
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