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 暑い時期の掛けふとん

  暑い時期の敷物 

 賃貸し住宅で気になる事

 住宅の新築を考える 

 冬の朝はカーテンを開けて 

  
その2


  

   住空間を考える 1   新築


 室内のハウスダスト、カビ、生き物のふけ・アカなどが、アトピーには良くない。これはたいてい
の方が、よくご存じの話です。

 さらには、住宅内装材や家具から揮発する ホルムアルデヒドや、衣服の防虫剤、ワックスなどの
ような薬品の揮発物が、呼吸することで体内に入り、アレルギーの原因物質となっている可能性も
ありますよね。

 このコーナーは、吸い込む刺激である、空気環境をより良くするために、どんな工夫や注意する
点があるのかなどを中心に書いています。


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 暑い時期のかけふとん

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 真夏は、タオルケットを愛用されているご家庭も多いと思います。

 ところが、皮膚の表面が荒れて、過敏になっている時には、これが結構、肌を
刺激して、チクチクするものです。

 寝ていて、かゆみを訴えるお子さんには、ぜひ、表面がツルリとした生地の上
かけを用意してあげてね。

 生地が綿100%のものや、肌触りの良いガーゼの上かけなどをどうぞ。

 また、平織りシーツを、横半分に折って二重にする上掛けもおすすめ。目の詰ん
だシーツは、案外、掛けふとん代わりになりますよ。

 おまけに、肌触りもひんやりして、平織りシーツは、結構涼しいのです。これ
だけでは寒いようなら、その上に、掛けふとんをのせます。

 暑い時期の敷物 

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 クーラーをかけるほどの暑さではなくても、寝ていて、ふとんがぬくもったら 
かゆみが出て、つらいと言う場合もあると思います。

 そんな時には、敷物に工夫を凝らしてみるのもいいかもしれません。

 まずはシーツ類。アトピーっ子用に通販されている、特殊素材で、肌触りがいい
シーツ商品を試してみるのもいいでしょうし、手軽に手に入る一般品で、肌に優しく、
涼しい素材なら、表面がツルツルした、平織りの綿シーツです。

 少し大きなお子さんなら、他の選択肢もあります。

 アトピーっ子には、肌に優しい素材を選ぶことが大切だけど、熱がこもるシーツ
よりも、涼しく寝られることを優先させたら、快眠できると言う場合もあると思うの
で、ふとん用に裏をつけた籐シートや、竹を編んだ寝具用敷物を、ふとんの上に敷く
と言う方法です。

 特に、竹を編んだ敷物は、かなり涼しいです。クーラーと併用すると、さらに
肌にひんやりするので、暑がりのアトピーっ子には向いていると思います。

 もちろん一般商品なので、使用前には、加工用薬剤やほこりなどを、固く絞った
タオルでよくふき、さらに念のために、風通しが良いところで、二、三日陰干しして、
においなどを飛ばしてから使用するのが安心です。

 ただし、洗えない素材ですので、ダニやカビが繁殖しないよう、こまめに陰干しする
メンテナンスは、欠かせませんよ。

 それでも、肌触りが悪いなどで、お子さんによっては、合わない場合もあるかも
しれませんから、使用感はどうかを、お子さんに聞きながら、使ってみてね。

 また、氷枕のような、首筋を冷やす素材を併用することで、ぐっすり眠れる子も
いますので、こちらもお試し下さい。

 赤ちゃんの場合は、おもらし予防の防水シーツを、シーツのすぐ下に敷くことで、
蒸れてしまう場合もあると思うので、それらを使う方がいいのかどうかも、一度考
えてみてはいかがでしょうか。


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  賃貸し住宅で気になる、たばこvsその他の刺激

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 以前、たばこの煙害について書いていますが、引っ越しを予定されている
読者さんより、「喫煙する先住者のたばこが原因で、発作が起きたと言う例があるので
しょうか?」と言うお尋ねをいただき、他の方も気になる部分ではないかと思うので、
少し付け加えておきたいと思います。

 外国と日本とでは、住宅事情は異なると思うのですが、日本の場合は、内装の汚れや
異臭に消費者が厳しいので、幼いお子さんを子育て中の夫婦が好むような、こぎれいな
賃貸し住宅のほとんどは、壁や畳を張り替えて、かなり清潔な風情に作り直してから
不動産へ依頼を出すので、先に住んでいた方のたばこが問題になることはあまりないよ
うに思います。

 それよりも気になるのは、畳が湿気でブカブカするような、カビやダニたっぷりの
生活を前の方がしていようと、犬や猫をこっそり飼っていようと、きれいにやり変える
ことで、その痕跡が消されて、一見きれいに見えてしまうことだと思います。

 私自身も、仕事柄、やりたい放題に住まわれて、ボロボロになった室内が、次の借り
主用に手直しされ、新品のように甦るのを何度も見てきました。その気になってよく
観察しないと、やはり見た目のきれいさに、コロッとダマされますね。

 そしてもう一つ、気になることがあります。それが、手直しする過程で使われる、化
学物質の問題です。

 賃貸しの住宅は、出来るだけ安く内装をやり変えれば、それでいいわけなので、化学
物質が揮発する塗料や施工用薬剤であろうと、全く無頓着で使いますし、内装をやり変
えるときに、今の安全基準では通らないような薬剤が、壁から揮発すると言う可能性も
あるのです。

 私達は、つい見た目のきれいさにダマされてしまいがちになりますが、カビやダニ、
室内のペット、化学物質が揮発するシックハウス系の影響も、もしかしたらあるかも
・・・と、まずは疑って、引っ越し先の物件はお確かめ下さい。

 その物件が、アトピーっ子の体に合うかどうかを確認したければ、一番確実なのは、
機械で測定するよりも、ご家庭内で、アレルゲンに敏感な人と現地に行くことです。

 カビのにおい、たばこのにおい、薬剤の有無、ハウスダストなど、感覚が敏感な人は
他の人がわからないにおいをかぎ当てますし、まだ鈍くてと言う人でも、しばらくその
部屋にいるだけで、鼻水がたれたり、目がかゆくなったり、くしゃみや咳が出たりしま
す。あるいは、帰宅後、頭が痛くなったり、妙に疲れた感じがするなとあれば、何かに
反応しているということだと思います。

 その程度がひどければ、別の物件を探した方が安心だと思いますが、換気することで
なんとかなりそうと言う場合もあると思いますよ。

 ただ賃貸し住宅は、安く、使いやすいことを第一目標にして建てられている物件です
ので、健康や安全性を期待しすぎるのは、酷だと思います。

 いろんな条件を、複合的に考えるのは難しいのですが、室内外の条件をしっかり考え
て、立地条件や間取りの良い物件で、折り合いがつく物件を探してみてくださいね。


住宅の新築を考えるへ 


冬の朝はカーテンを開ける事か
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近所に買い物に出ると、真昼でもシャッターや光を通さない肉厚の遮光カーテンがいつ
も閉まっているお宅が、時々目にとまります。

 他人のお宅とは言え、常時真っ暗なままでは、室内にカビが繁殖するのではないか、
大丈夫かしら?と、気になります。

 そこで、通りかかるたびにチラッとつい見てしまうのですが、たいていは常時閉まっ
ている事の方が多いから、たぶん、たまたま開け忘れたと言うより、閉めたままがその
お宅では普通の感覚なのかもしれません。。

 もちろん、日中お仕事に出ていらっしゃるご家庭が、防犯のために、わざとシャッ
ターを閉めている場合もあるのでしょうが、二階窓のカーテンが閉ざされているご家庭
では、朝 寝室のカーテンを開けるが面倒くさかったり、忘れたりして、そのままにさ
れている場合も多いのではないかしら?

 今の季節は、部屋と外の気温差が大きくなっているため、夏とは異なり、窓ガラスが
結露しやすくなっています。

 にもかかわらず、うっかりカーテンを閉め切ったまま日中を過ごせば、窓回りが乾き
ませんので、レースや窓にカビが生えやすくなるし、日中、 光の入らない室内は、
気温が低いだけに、雨などが続けば、どんどんジメジメしてしまいます。

 日光には、室内の気温を上げ、乾燥させる効果もあるし、紫外線が殺菌効果をもたら
してくれるから、とりあえず、厚みがあるカーテン部分だけでも開けておき、室内に日
の光を取り込むようにするのが、アトピーっ子に快適な住空間のためにはマルです
よぉ〜。

 そこで、

 ちょっとした事ではありますが、冬の朝の習慣として、お忙しくてもぜひ、朝起きた
らまず、カーテンを開けて、日光を部屋に招き入れておきませんか?

 もちろん、カーテンだけでなく、短時間でも良いので、窓も一緒に開けて風を室内に
通すと、さらによし!

 室内の乾燥や殺菌の効果が高まり、目が届かない部分のカビも生えにくくなります。

 採光や換気で、アトピーっ子に 快適な室内環境が保たれれば、結局、その方がお掃
除が楽にもなりますしね。

 寝室は特に、忘れられがちなので、気にかけておいてください。


※アトピー四コマ劇場でも、これに関してUPしました。「ダニ・カビ栄枯盛衰物語」

          http://yoikomap.nobody.jp/4koma-1161-0.htm