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  ダニやカビが繁殖しにくい住まいのために【 窓 】


 窓アレンジ素材

 たたみ

 収納についてのアイデア

 リフォームの事も考えて建てる  

 電気配線、電磁波、照明器具、オール電化について

家の価値は、住む人の気持ちで決まると思う


 
 


  

   新築・リフォームを考える  


 家を建てたり、リフォームすることは、究極のアトピー治療法の一つだと思います。

 ここでは、化学物質の揮発や、ダニやカビが発生しにくい家作りなど、アトピーっ子が快適に住める家はどんな物だろうと言うことについて、について、体験を交えながら書いています。


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ダニやカビが繁殖しにくい住まいのために        【窓を考える】
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 アトピーっ子が快適に住める家作りのために、風の通り道についても意識してみま
せんか?風通しの良い家は、換気がしやすく、ダニやカビが生えにくくなりますよ。

 通風は、窓のサイズによって、ずいぶんと異なってきます。

 大きい窓ほど風を良く通しますが、窓が大きいと、建物の強度が下がってきますの
で、よく設計士さんとご相談ください。

 特に気になるのが、二階の窓です。

 二階に寝室を用意されるご家庭も多いと思うのですが、人の呼気で湿気やすい寝室
を、快適な環境に保つためには、日光と風が良く通る形状の窓が欲しいものです。

 ところが、屋根の形状で、デザイン性を優先させてしまうと、ほんの申し訳程度の
小窓しか設置されていない場合があるのです。

 家って、長く健康的に住んでなんぼの商品ですから、見た目の良さにダマされずに
ぜひ、窓の大きさにも注目してくださいね。

 ちなみに、二階窓の場合は、予算に余裕があれば、南に面した窓の外にバルコニー
を付けるのもおすすめ。床まで続く「掃き出し」と呼ばれる扉状の大きな窓をこれに
つければ言うことなしです。

 掃き出し窓付きのバルコニーは、風通しをよくするだけでなく、アトピーっ子に欠
かせない、ふとん干しが楽にできて便利です。

 クーラーの室外機も、二階におこうと思えば外観が悪くなるんだけれど、バルコニ
ーならスマートに置けてマル。

 また、一階の場合は、外出時にも開けておける柵付きの小窓、または、「ジャロジ」
と呼ばれる不審者が進入しにくい形状の窓を適所に配置すると、通風に便利です。

 窓は、一部屋に一ヶ所より、二ヶ所以上ある方が通風には有効ですし、対角線上に
窓が配置されているときに、より効果を発揮します。

 上手に通風をはかれる間取りを選んで、健康住宅を目指しませんか?


【 カーテンなど、窓アレンジ素材 】
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 ダニやカビが繁殖しにくいよう、窓サイズや間取りを工夫して、日光や風をしっ
かり取り込める家作りをしましょうと、二週にわたって書きましたが、その仕上げ
となるのは、カーテンのような窓を彩る素材です。光や風を通しながらも、ほこり
対策の手入れがしやすい窓アレンジを、ここで考えてみたいと思います。

 究極の姿として一番良いのは、何も付けずにおくことかもしれません。

 例えば、二階のベランダの形状や高さを工夫してもらえば、立地条件によっては、
カーテンなど引かなくても、全く人目が気にならない窓を用意するのは可能です。

 すると、ほこりがたまらないから、面倒なメンテナンスも不必要で、日は良く当た
るし、風も通るメリットがあります。

 ただし、紫外線で窓ぎわのフローリングや家具が早く傷みますし、寝室の場合は、
朝まぶしくて寝ていられないことでしょう。

 でも、それがもしリビングなら、とても開放的な空間に仕上がりますよ。

 ただ、一般的には、何か窓を覆う素材を用意しないと、生活しにくいのが現状です。

 私も、かつての商売柄、人一倍 窓のアレンジには興味が深く、いろいろ調べたり
試したりしてみました。

 例えば、ブラインド。カーテンよりもほこりが貯まりにくいと言う理由で、一時期
流行りましたが、窓をよく開けるご家庭が使えば、風で揺れてガシャガシャうるさい
ですし、軍手を利用して、五本指でふいても、ほこりのふき掃除は大変でした。

 光沢があるプラスチック羽根の他に、和紙や竹素材の風情があるタイプも使ってみま
したが、風と光を十分に取り込みたい窓には、向いていない素材だと思います。

 リビングに背の高い大きな窓があれば、おしゃれな縦型のブラインド(バーチカル
ブラインド)も、新築時には関心が深い素材の一つではないかと思います。

 でも、乳幼児の育児中は、子供がじゃれつくので壊れやすく、時には糸に手足がから
まるから、危険でもあります。もちろん、ふき掃除などのメンテナンスは、より難しい
ので、掃除機で直接吸い取るか、ほこりをはたいてまき散らし、それを吸い込むような
掃除しかできないと思います。天井に近い、背が高い部分を掃除機で吸い込むのは、
かなり大変です。

 ロールスクリーンは、店舗でよく見かけるおしやれな素材ですが、ご家庭ではレース
と併用しないと実用的ではないので、小窓向けです。

 ご家庭で利用するなら、視線を遮る厚手のタイプを夜だけ下ろせば、普段は巻き上げ
て収納するから、スクリーンにほこりも付きにくく、窓もすっきりします。

 ・・・が、乳幼児が過ごすご家庭では、引き手が格好の標的になり、壊れされやすい
です。(-_-;)

 ロールスクリーンは、ポール式のカフェカーテンと組み合わせてもおしゃれ。フック
を使わないで飾るレースなら、洗濯も楽です。

 レースが半円状のバルーン(風船)状に幾重にも重なった、ロマンチックなバルーン
シェードは、洋風出窓のアレンジには たまらない組み合わせですよね。私も大好き!

 でも、ほこりもしっかりバルーンに貯まります。はずして洗える商品を選んで買うと
いいと思いますが、通常のレースよりも生地が薄くて繊細な上、金具やヒモが使用され
ているので、必ず優しく手洗いで。

 この商品も、シェード全体が固まって揺れますから、ブラインドと同様に、よく窓を
開けて、風をしっかり通したい窓のアレンジには向きません。



【 カーテンなど、窓アレンジ素材 2 】
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 ダニやカビが繁殖しにくいよう、窓サイズや間取りを工夫して、日光や風をしっ
かり取り込める家作りをしましょうと言うことで、光や風を通しながらも、ほこり
対策の手入れがしやすい窓アレンジについてもう少し書こうと思います。

 住宅メーカーの企画住宅の場合、一室は和室になっていることが多いのではない
でしょうか。

 その場合、たいていは窓のアレンジは障子がセットになっているのではないかと
思います。

 ところが、この障子、畳の部屋にはよく合う しつらえなのですが、光や風を通す
と言うことを考えると、人目が気になる町中では、かなり使いにくい素材なのです。

 障子を閉めたままにして置いても、通常より何割か減った光量が室内に入るので
日中の生活には何の不都合もないのですが、光や風を通そうとすると、障子を開け
た分だけ中が丸見えになるので、とにかく窓が開けにくく、夜などいつも閉めきった
状態を強いられます。

 企画住宅の場合、畳は薬品で防虫処理され、わらの代わりにスチロールが中に使わ
れている合成畳なので(これについての善し悪しは、また今度に)、少しぐらい換気
や日光の量が少なくても、見た目には何ともないのですが、昔ながらの自然素材で畳
を仕立ててもらった我が家の場合、梅雨時期に何日か障子を閉めたままにしておいた
ら、しっかり畳にカビが生えました。

 湿気を吸い込みやすい畳素材には、十分な換気や光が必要なので、ダニやカビが少
ない住まいを目指すなら、和室もカーテン&レースがおすすめです。

 そして、一番平凡な組み合わせではありますが、風をよく通すし、洗ってしまえば、
ほこりや花粉を全て洗い流せるから、私はカーテン&レースの窓アレンジが一番好き
です。

 ただ、洗うと言うことは、生地が傷むと言うことでもあります。

 ちなみに我が家では、リビングには、ウオッシャブルだけど、肉厚でお値段がいい、
本格的なドレープ(カーテン)を付けたので、洗うのは、年に2(〜3)回だけ。

 逆に、ふとんからのダニや綿ほこりが付きやすい子供部屋や寝室には、ひんぱんに
洗っても惜しげがないよう、安いカーテンを吊りました。

 でもどちらの窓も、日中窓をよく開けるので、花粉やほこりが付きやすいレースの
方は、季節の変わり目ごとには洗っています。

 洗うときにいちいち金具を取り外すのは面倒なので、高さが1M前後のサイズの窓
までなら、レースはポールで吊す、カフェカーテン形式のタイプも便利ではないかと
思います。

 ポールの他方の頭をはずして傾けるだけで、レースがさっと取り外せて手間がかか
りません。

 私は、子供部屋や小窓には、好きな生地を買って、ゆるめの7センチくらいを折り
返して縫い、これをポールに通して使っています。

 カーテン類は、お住まいの空気環境によって異なるから、何回くらい洗うといいの
かは難しい問題だと思いますが、少なくても、花粉の季節後や、季節の変わり目を目安
にするといいと思います。

 また、子供の状態が悪いなと思ったときに、寝具なども含めて、ジャンジャン一気に
洗って、アレルゲンを減らすと言う考え方もあると思うので、心の負担にならない範囲
でどうぞ。


 光と風を通す窓のアレンジの話でした。



【  すりガラスや北面に天窓の話  】
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 窓のアレンジについて二回続けて書いたので、もう一回だけ窓について書くことに
します。

企画住宅でも、自由設計でも、窓ガラスは透明にするか、すりガラスにするのかを、
施主は選ぶことが出来ます。

 勝手に設計の段階で決めて下さっている場合もあると思うのですが、窓ガラスを
はめるのは、本当に最後の最後の段階なので、家の形がだいたい出来上がり、窓が
どんな位置にあるのかを確認した後でも、変更は十分間に合うハズです。

 そこで、ガラスは実際に窓枠が出来たのを見てから決めたいと伝えておき、後で
考えて決めるのもいいのではないでしょうか?

 すりガラスは、透明ガラスに比べて、室内に入る光の量が減ってしまいますが、
カーテン類を付けなくても基本的にOKと言うメリットがあります。

 逆に、通常なら、すりガラスにすることが多い窓も、もっと光を取り入れたいから
と、透明にする選択もあっていいハズ。

 リビングの大窓は、もちろん透明がおすすめですが、廊下や階段の小窓やスリット
窓は、果たしてどちらがいいのかは、実際に見て決めてもいいと思うし、すりガラス
が多い勝手口や洗面所などの水回りの窓も、外からの視線を意識しながらも、ご自分で
考えて選べば、もっと使いやすくなるのにと思います。

 最後に、私の一番のお気に入りの窓を一つ紹介したいと思います。

 それが、洗面台の真上に設けた天窓です。

 天窓と言いますのは、屋根部分にはめこんだガラス窓のことです。

 モデルルームをあちこち見て回ってから、新築なさった方なら、ご経験があるの
ではないかと思いますが、モデルルームでは、どの部屋もずいふんと明るく、開放的に
感じるものです。

 なのに、いざ実際に家を建ててもらうと、お風呂から洗面所、台所にかけてが、なん
だか陰気で薄暗い感じに仕上がって、ガッカリした方もいらっしゃるのでは?

 展示場は購入者に夢を与えるために、暗くなりがちな水回りに、実用的ではないほど
たくさん窓を取り付け、意識して明るい設計にして展示することが多いので、ギャップ
が特に大きいのです。

 実は、風呂や洗面所のような水回りは、一般的な住宅では日の当たらない北面に設置
されることがほとんどです。

 おまけに、狭い空間だから、窓も最低限にしか付けていないことが多いので、薄暗く
湿気て、じめじめしやすいものです。

 そこで、我が家では天窓を付けました。安くはなかったのですが、これ一つで、もの
すごく洗面所が明るくなり、日中は照明もつけずに、身なりが整えられ、お化粧も自然
に仕上がります。
 
 明るければ、カビの予防にもなりますし、何よりカビやほこりのような汚れがよく目
に付くから、掃除が行き届きます。

 明るい洗面所って、とっても気持ちがいいですよ。夜だって、歯を磨きながら、月
あかりが楽しめて、とってもロマンチックです。



住宅を考える 【  たたみ  】
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 我が家には、和室が二箇所あります。

 客間・・・と言っても、普段使っていますが・・・と、私達の寝室です。

 当然、畳が敷いてあるのですが、これが、わら畳です。さらにその上に、イ草の
上敷きをかけて、畳の傷みを防ぎながら使っています。

 実は、一口に畳と言っても、今はいろんな種類があります。

 イ草とわらのような昔ながらの自然素材ばかりで作られた畳もありますが、むしろ、
プラスチックや樹脂などの人工的な素材の畳表に、芯材はスチロールなどで作られた
人工畳の方が、値段を抑えて作る企画住宅では、一般的だと思いますよ。

 値段が高くても、健康住宅にこだわって用意したいのなら、国産の有機栽培を原材
料に使ったわら畳をチョイスすれば良さそうに思えますが、それがベストとは言えな
い事情もあって、畳の場合は、話がやや複雑なんです。

 と言うのも、伝統的な自然素材の畳には、ほどよい弾力性や、イ草の香り、畳の湿度
調節機能など、愛されてきた理由がある反面で、湿気を含みやすく、メンテナンスが
悪ければ、ダニやカビの温床になってしまう難点があるからです。

 少なくても、和室にしたいと思っていらっしゃる部屋が、換気や日当たりが悪い場所
であったり、日中、ご家族が仕事などで家を空ける事が多くて、換気や掃除が行き届か
ないご家庭には、自然素材のわら畳は向かないと思います。

 その点、人工畳は使用感が固く、商品によっては、全く吸水性もないので、夏場など
は肌触りが悪いものですが、その代わりに、シミが残りやすいコーヒーがこぼれても、
ぞうきんで気軽にふき取れるメリットがあるので、汚し屋の子供がいるご家庭では、
和室を手荒に扱えるから、これが かえってありがたくもあります。

 ただ、人工畳ならどれでもいいとは言いません。畳表の着色料や素材に配慮がある
商品を選んであげたいですし、防虫のために、安易に薬剤が使用されている商品も
避けるべきだと思います。

 昔ながらのわら畳を選んで、快適な使用感を楽しみたければ、しっかり換気して
掃除する覚悟を持つべきですし、それが無理なら、人工畳を選ぶのが正解かなと言うの
が、今の私の考えです。

 さらには、和室で子供を遊ばせない事にして、安価な人工畳を選んじゃうと言う選択
もあっていいかも。幼い子供は、リビングで遊ばせればよい事なのですから。

 ちなみに、人工畳にもピンからキリまであり、芯材が「わら」でないだけで、イ草
仕様の本格的商品や、肌触りがより快適な、和紙などの自然素材を加工した商品も出
ています。これについては、建築士さんの説明を聞いて、納得出来る商品を選んでみ
てはいかがでしょうか。

 あらかじめ、この畳をと設定されていても、初期の打ち合わせ時なら、畳の素材や
ランクの変更は出来る場合が多いのではないかと思います。

 我が家は、わらにこだわりましたので、快適な寝っ転がり具合ですが、ダニやカビを
増やさないためにも、掃除と換気の手入れは欠かせませんね。

 ちなみに、和室の寝室は、ふとんから出る綿ぼこりが多くて掃除も大変なので、フ
ローリングにして、ベッドを置いた方が手入れは楽だったなーーと、ちょっと後悔し
ています。

 和室をお考えの節は、参考にしてくださいね。




収納箇所をたっぷりと                
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 ついつい可愛いからと買ってしまった小物、旅行先で買った置物など、子供が生まれ
るまでは、我が家は大好きな小物であふれていましたし、自由に室内に飾って楽しんで
いたものでした。

 ところが、子供がハイハイを始めると、大事に飾っていても壊されるし、誤食も恐い
からと、どんどん飾りものが上へ上がり、しまいには、それでも取られるので、部屋か
ら消えていきました。

 おまけに、アトピーです。

 凹凸がある小物やぬいぐるみには、ほこりもたまりやすいので、子育てで掃除がまま
ならない時期には、無理して飾ろうとせずに、思い切ってしまう選択もよいと思います。

 細々としたものが部屋から消えると、とにかく掃除が楽ですよ。ほこりの量は変わら
なくても、短時間に効率よくほこり取りが出来て、掃除機もスイスイかけられます。

 本当に、その部屋にどうしてもそれらが必要なのかどうかを、新築や引っ越しの機会
に一度考えてみるといいと思います。

 そして、必要ないと思う品物は、段ボールに詰めたり、ほこりをかぶらないようビニ
ールに入れて片づけてしまいます。

 ちなみに、とりあえず何年か保管しておくうちに、子供も分別が付くし、アトピーも
少し楽になるので、それからまた飾れますからね。

 そこで収納場所です。

 我が家の各部屋には、押入のように中段がある収納を用意しました。和室にはふすま、
そして洋室には、部屋のランクに合わせたしつらえの洋風の扉を付けています。

 中段があると、大きな棚を改めて入れなくても、ほどほどの積み重ねで整頓できるの
で、私は便利だと思います。

 もちろん、何を収納するかが、ある程度はっきり決まっているのなら、ちょっとお金
をかけて規格品のシステム収納棚を取り付けてもらったり、作りつけのオリジナル棚を
設置すると、見た目も豪華で、すっきりした収納が楽しめます。

 ただその時は、ほこりが棚の中に入り込まないよう、きちんと扉を付けた商品を用意
して下さいね。幼いお子さんがいる場合は、割れる素材のガラスなどは避け、ケガをし
にくい素材を選ぶといいと思います。

 壁一面の本棚があるリビングなんて壮観ですが、本はものすごくほこりを貯めてしま
う素材ですので、透明の扉を付けずに使えば、見た目は最高でも、アトピーっ子と過ご
すご家庭には、ちょっとどうかなぁと思います。

 ディスプレーしたい飾り物も全て、ほこりが入らない棚や家具に納めます。

 もし予算的にきつければ、天井の一部に下がり壁を付けてもらって、その下にとりあ
えず扉だけを付けます。ここに安いスチール棚などを、後から買って入れるだけで、
収納力はバッチリ!です。



収納部屋を利用して、そうじを楽に               
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 前回の話の番外編として、お子さんが小さいときや、アトピーで掃除が大変なときの
応急策として、収納部屋のアイデアを載せてみたいと思います。

 赤ちゃん〜小学校の低学年ぐらいまでは、せっかく子供部屋を用意してあっても、子
供があまり利用しようとせず、リビングで終日親と過ごしたりが多いものです。

 また、お客が来ない部屋であるのをいい事に、ついつい散らかしたままになってしま
う場合もあるのではないかしら。

 それよりは、一時的に飾っていた物を避難させる収納部屋にしてみませんか?

 そのまま入れておくと、たかが二三年の事でも ほこりが積もって、もう二度と使わ
ないお荷物にもなってしまいがちですので、必ずビニールでくるむか、いらない布など
をかけてしまいます。あるいは、箱物に入れて積み重ねます。

 時々は湿気を抜くために換気も必要でしょうが、普段、子供が利用しない部屋は、
あまり掃除も必要ないので、管理は楽チン♪です。

 そして、飾り物が減ったリビングや寝室も、かなり掃除が楽になりますよ。

 割れ物もあるでしょうし、使わない部屋は知らない間にほこりが積もりますので、
子供には、「この部屋は、入っちゃダメ」と話しておきます。

 何年かして、育児に慣れると、掃除をする時間がもっと取れるようになりますし
何より、アトピーそのものは少し落ち着く事が多いですから、その頃に少しずつ
飾りたい商品から元の部屋に戻していくといいですよ。



リフォームの事も考えて建てる                
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 マイホームって、まさに夢の実現!

 でも、ショールームって、お客さんがたくさん夢を描けるようにと、その住宅
メーカーの最高ランクの設備を投入し、間取りも広めに建てているんですよ。

 おまけに、上質の大型家具やファブリックを、インテリアコーディネーターが
レイアウトして見せてくれるのですから、「なんてステキ!!」と、一瞬で舞い
上がって、夢に酔ってしまう事があるのも当然ではないかと思います。

 ところが、実際に見積もりをとってもらうと、現実は厳しいのです。

 なのに、何軒もショールームを回ると、設備施設のグレードはそのままで、坪
単価の安い素敵なお家に出会う事もあると思います。

 でも、安く家を建てようとすると、考えられる手段はただ一つ。

 出来るだけ安く合成出来る材料を使って、屋根瓦から内装まで、建築パーツを
用意する事だと思います。

 ところが、一見見た目はよくても、長年の使用には耐えられない、質を落とした
建築素材なんて、品物に例えたら、金ではなく、金メッキのような代物。

 住宅のように、10年、15年と、長い年月を過ごす中で、少しずつ塗装が取れ
材質が劣化して、直したり取り替えざるをえなくなるものなのです。

 屋根などがその代表ではないかと思いますが、塗装仕上げの屋根は、5〜10年
で色あせ、その後、5〜10年ごとに塗り替え作業が欠かせなくなりますよ。

 この時、一回あたりの塗装賃が、こちらの地域では、約50万。

 対して、釉薬などをかけて焼いた本物志向の瓦なら、色あせる事なくずっとその
まま使用出来ます。

 屋根を一回塗り替えるだけで、両者の代金差は、そこそこ同じになるのですが、
とりあえず坪単価を安く提示したい営業マンは、そんな話はおくびにも出しません。

 だから、建築素材に素人の私達一般人は、10年経ったときの家の状態なんて、
考えが及びませんから、安くて見た目がステキなら、値段に引かれてつい購入を
決めてしまいがちです。

 耐久性が高い、質の良い建築素材を買って長く大事に使い続けることは、購入当時
の単価こそ高くなりますが、結局、長く使用出来るから、やっぱりお得なんだと言う
視点を持って、マイホーム購入のプランを立てれば、今までとは違うプランも浮かん
できますよ。

 リフォームのことを考えて家を建てる事は、アトピーっ子のためには別のメリット
があるのですが、それは次回に。


※高気密高断熱の実家についての四コマ漫画へはこちらから

     http://yoikomap.nobody.jp/4koma-100.htm
     http://yoikomap.nobody.jp/4koma-101.htm



リフォームすることを考えて建てる 2
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 雨やそれに伴う湿気、風(特に、海岸に近い地域では、強風が塩分を運んで、腐食の
一因を作ります)、そして何より日光は、私達が考えているよりも、はるかに強いダメ
ージを新築の家に与え続けます。

 ですので、長い年月にわたって、日本の住宅にふさわしい建材として愛されてきた
素材を使って建築することは、一時的には単価が高く感じても、家を長持ちする秘訣の
一つだから、時には、年月の経過と共に、実はお得になることもあると言う話をしまし
た。

 この話の続きとして、今回は、リフォームのアトピーっ子に与える影響を考えたいと
思います。

 もう四コマ漫画でご覧になった方もいると思うのですが、早い年月でダメになる建材
で家を建てれば、当然、リフォームの時期も早まることになります。

 屋根や外壁の塗装は、早ければ5年、遅くても10年までには一度再塗装する必要が
あるので、その時には、家全体をビニールなどでカバーした上で、薬剤の吹きつけ加工
が行われます。

 工事自体は、屋根と外壁の両方を行う場合でも、数日あれば終わるので、もちろん
家族はお引っ越しすることもなく、そのまま住み続ける事になります。

 私も実家の塗装で体験したことがあるのですが、玄関はもちろん、全室の窓を閉め切
っても、塗料の異臭が室内に忍び込んできて、何ともあれは気持ちの悪いものです。

 また、工事後もしばらくは、塗装臭が残るので、窓を開ければ室内に においが入り
ますし、敏感な人は、閉め切った室内でも異臭を感じ続けることになります。

 これらの化学物質の異臭は、たいてい人、特に大人には、何の問題もない量だと思い
ますが、化学物質に過敏な方や幼いお子さんの体には、負担になる場合もあるでしょう。

 また、内装が壁紙なら、リフォームで壁紙をはがす際に、紙の裏に発生したかび、ほ
こり、そして、接着用糊の様な化学物質が室内にあふれます。

 ただ、壁紙が10年で見る影もないほどボロボロになってはがれるようなら、住み方
か施工業者のどちらかに問題があるので、これが問題になるのは、もっぱら部屋を改造
する為に、住みながらのリフォームを行う時に起こることなんですけどね。

 いずれにせよ、リフォームを施さなくても、長く使用出来る建材で建てられた家は、
お金を節約するだけでなく、化学物質で子供を脅かすことなく、安心して住めるメリ
ットも持ち合わせているわけです。

 そして、ここからは少し、新築に関わる話とは、話がずれてしまうのですが、何十年
か住んだお住まいを大幅に改築して、新しく住もうと考えているご家族に参考にしても
らえたらと思う話です。

 リフォーム時の吹きつけ塗装も、化学物質がダメな私はしんどいなぁと感じたのです
が、もっとしんどかったのが、実家での住みながらのリフォームでした。

 壁を壊し、一部屋を増築する工事を実家で行ったのを体験したので、この話をさせて
もらおうかと思うのですが、これはちょっと長くなるので、また次回に。

※ブログに友人がリフォームをきっかけに喘息を発病してしまった話を載せました。

         http://fine.ap.teacup.com/yoiko/52.html



電気配線、電磁波、照明器具、オール電化について
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 間取りの打ち合わせをしているときに、電気配線や照明器具、オール電化についても
話が出る事と思います。

 照明器具では、ほこりがたまりにくくて、メンテナンスが楽だからと言う理由で、
廊下は主に、ダウンライトを付けました。

 本当に楽でしたね。おまけに、電球が切れてしまったときに、一度カバーを取り外す
手間すらないので、便利です。

 その他の部屋は、つり下げヒモやシェードにほこりがたまりやすい ペンダント式の
照明を避け、壁に直付けするタイプの照明器具を選びました。

 食堂だけは、デザイン的にもおしゃれなペンダント式を選びたかったので、ほこりを
さっとふき取れるよう、凹凸のないシンプルな形で決めました。・・・が、それでもす
ぐほこりがたまるので、やっぱり他の器具にすべきだったなと、ちょっと後悔です。

 実は、リビング全体をダウンライトにしようとはじめは考えていたのですが、ちょう
ど真上が和室の寝室になりますので、天井面に電気配線が縦横にはうと、寝ている頭の
すぐ下を電流が流れる事になります。電磁波などについても、当時 気にしていたので
何となくそれは気持ちが悪いからとやめました。

 床暖房やIH調理器についても同様で、電気と密に暮らす生活が、果たして妊娠時や
幼い子の遺伝子にどんな影響を与えるのだろうか?と考えると新築の我が家に設置する
かどうかを判断しかねたのです。

 実は、専門家の間でも、電磁波については意見が分かれており、何の影響もないと断
言される方がいる一方で、脳腫瘍や白血病の一因になると言う方もいます。

 ただ、電気を扱うメーカーが、テレビCMを多く出している関係で、電磁波について
は報道されにくいと言う事情もあります。

 こんな時はいつも、「安全だと断言出来ない時は、念のために、子供のために止めて
おく」事に我が家ではしています。

 オール電化住宅も検討しましたが、上にあげた理由でIH調理器を利用したくなかっ
た事に加え、地震のような災害時に復旧が早いと言う理由でLPガスを選びました。

 ただオール電化だと、確かに光熱費は安くなるので、不景気の風が吹いてきた昨今
では、うーん、理想は理想として、やっぱり日々の家計の事を優先すべきだったのか
なぁと、本音もポロリ。

 まぁこんな話も含めて、これから建てられる方は電気関係についても検討されたら
よいのではないかと思います。

 最後に特殊な工事にはなりますが、ほこりに大変過敏なご家庭では、屋外へほこりを
排気するシステムの「セントラルクリーナー」設置も検討されていいのではないかと
思います。

 詳しくは言葉で探索していただく事にして、ここではふれませんが、電気配線をする
時期に、同時に工事をする必要があるので、検討される場合は、お早めにどうぞ。

 ただ、掃除機の機能も近年は格段に良くなりましたので、以前に比べると特殊な設備
になりつつある感じはします。 



家の価値は、住む人の気持ちで決まると思う
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 寒くなって雪が積もると、我が家は家が冷え込んで、夜中になると、空気がキーンと冷えていく
のが、はく息の白さでわかります。

 ところが、企画商品のプレハブ住宅を建てている実家へ行ってみたら、たいして暖
房器具がついていなくても、日当たりがよい部屋は、結構あたたかいのです。

 まさしく、高断熱・高気密の恩恵ですね。

 それに対して、我が家の外壁は炭板、内装は漆喰、壁の中味は土壁で、空気が乾燥
すれば素材が微妙に縮んで、ちょっと風が通すかもと言う素材です。

 しかも、なんと!断熱材すら入れていないのです。

 実は、担当した工務店さんは、ぜひ入れた方がいいとすすめてくださったのに、
「いんにゃ、ここまで昔ながらの家にこだわったのだから、冬は寒くてもいいから、
断熱材は入れないでください。」と、あえて断りました。

 ただし、一番室内の熱が逃げやすい窓まわりには、二重サッシを使い、カーテンも
厚めを用意して、冷気と結露の対策はしましたよ。

 でも、とんでもない選択でしょう?

 全く断熱していないし、湿度に応じて壁がふくらんだり縮んだりする我が家は、高
気密でさえありません。

 そもそも、「寒くてもいい」なんて言う施主なんて、普通はいませんよね。

 それでも、私はこの寒い家が大好き!

 だって、この家は、梅雨になっても、めったな事ではジメジメしないし、夏になれば
入った途端、汗がスッと引くほど、家の中がひんやり感じられる楽しみがあるから。
そこに私は、小さな幸せを見つけるのです。

 そして、夏も冬も、エアコンさえ付ければ快適に暮らせる実家ですが、北面に面した
部屋は、使い方が悪くて、窓を開けての換気や日当たりが十分でない状態が続けば、
高気密だけに湿気の逃げ場が無く、時には、たまった湿気で、窓に黒カビがびっしり
生えてしまうのを見てきたから。

 夏は暑くて、冬は寒い。

 それが日本の気候の常識なのですが、便利な世の中に慣れてしまうと、夏は涼しくて、
冬暖かい、オールシーズン快適な家を人は求めるし、それこそが当たり前のような気が
してきます。

 高気密・高断熱な住宅は、今の日本建築の常識ですし、クーラーも暖房もよく効いて
大変快適な生活環境を住む人にもたらしてくれます。

 でも、自然素材だけを使ってそんな快適さを作るのは無理と言うもの。そこで、これ
までも人類の英知を集めた新素材が、次々と開発されてきました。

 時には、石綿のように、後から人体に大変深刻な健康被害をもたらすことがわかった
素材もありましたよね。断熱材に使われるグラスウールなども、施工する人には、相当
苛酷な素材ですから、新素材に便利を求めれば、負の面もやはり生じてしまうのです。

 だから私は、「健康住宅に住みたいのが一番の希望だから、夏冬快適な住宅は、二の
次でいいや。」と、少し不便な家を建てました。

 でも、その家の価値は、住む人が決めるのだと思います。

 我が家は、冬寒くても、夏涼しいし、何より、カビや結露が目に見えるところだけで
なく、目に見えない壁の内側でも起きにくいと思うから、安心して暮らす事が出来る。

 だから、これでいいと思うし、寒い我が家も楽しんでいます。

 建てたお家が素敵なものかどうかは、使う本人次第とも言えるのではないでしょうか。