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 制限食について★

 
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 牛乳アレルギーについて

 制限が取れてからの牛乳 

 魚の食べはじめ

  食事制限をしていいのか?悪いのか

 食事制限でイライラするのを防ぐために

 必要以上に心配し
     すぎないでね


 大きくなってからも、気をつけて

アレルギーが起こりやすい食材

 制限食のメリット&デメリット
 
 アレルゲンを除去したつもりが、出来ていなかったこと


  

   制限食で気にかけておきたいこと part2
    
 食べ物での制限を上手に取り入れることで、アトピーを軽くやり過ごすことも可能だよと言う話を、ここでは書いています。

 食物アレルギーの多い2、3歳ぐらいまでのお子さん、とりわけ、離乳食が始まる頃の赤ちゃんの食べ物に気をつけながら育てることは、アレルギー症状を軽くするのに有効だと私は感じています。

 HPの食べ物について書いた部分から、「母乳とアトピー」なども読んでもらうと、なぜそんなことを書くのかが、よりわかりやすくなると思います。

 また、「制限食は、子供の成長を止めるから止めなさい。」と医師に言われた方もあるかもしれませんが、私が提案しているのは、ごくごくソフトな制限です。

 しかも、食べられない素材を補って余りある、健康食材のあれこれを、たくさん紹介した上での制限ですから、子供が丈夫に育つメリットはあっても、成長に悪影響が出るような制限は提案していないので、「制限食」と言う言葉だけで引いてしまわず、ぜひ読んで、こんな世界があることも知っておいてね。

 
 
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 ◎ 卵アレルギーについて


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 「食物アレルギーは、赤ちゃん〜二歳頃までが、一番多いとされますが、アレルゲンに
なりやすい卵を、あなたはいつ頃から食べさせていますか?」と、メルマガでクリックアンケート
を取った結果をまとめてみました。

 すると、一歳未満の、俗に言う、離乳食の時期から卵を食べさせているママは、全体
の23%。一般的な赤ちゃんに比べると、遅い時期から試そうとしている傾向があります。

 卵の与えはじめで、一番多かったのは、1歳〜1歳半。これが、全体の約四割。37
%もありました。

 逆に、食物アレルギーが多いとされるのは、2歳くらいまでですが、それ以降〜まだ
試していないお宅までが、34%と多く、中には、もう少し早い月齢で試したけどダメ
で、食べ始めたのが遅くなったお子さんもいるようです。

 卵は、じんましんのような、急激な症状が出やすいアレルゲンの一つなので、びっくりされた
体験を持つお宅も多いのではないかと思います。

 だからでしょうか、メルマガ読者のみなさんは、結構、卵を試す時期については、慎重なん
だなぁと言う感じを受けました。

 そこで、この機会に、食事制限の指導をしてくださる医師を見つけられずに、悩まれているマ
マのために、参考として、我が家の食べさせ方を、例としてあげたいと思います。

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 三人とも卵にアレルゲンがあり、一人目は、6ヶ月頃にじんましんも出しましたので、
二人目以降は、1歳過ぎてから卵を試しました。二人とも、これまでに全く、卵では
トラブルがなかったので、うちの子には、それが正解だったと思います。

 卵を試す場合は、良質の商品からどうぞ。

 親鳥への抗生物質の投与が少ない、狭いケージで飼われない、【平飼いの卵】や、
【有精卵】の表示を目印に買って試してみてはどうでしょうか。いずれも、自然食品店
や生協などで手に入ります。

 しっかり火を通して利用し、それでも怖いようなら、おでんなどにゆで卵にしたもの
を加え、はじめは、ゆで卵を煮た汁だけから試すくらいの慎重さでやってみたら、トラ
ブルも少ないと思いますよ。

 ちょっとだけ食べても問題がなければ、ハムやかまぼこのように、卵が加工品のつな
ぎとして少し入っている食材も、少量から、いろんな商品で、いろいろ試しました。微
量の卵が入った、スナック菓子も、やがては試します。

 おやつや給食で、うっかり食べてしまいそうな食材を、時間をかけて試し、OKなら、
少しずつ普段の食材にも利用します。

 加工品までOKなら、後は、あせりませんでした。小学校入学前後を目標に、体が大
きくなってから、ボチボチと食べてみる量を増やしましたよ。一口も食べられないと不
便ですが、丸々一個の卵は食べれなくても、少しも困りません。

 少し食べられたら、日常生活に支障はないし、特別食を用意しなくても、給食だって
食べられるからです。

 だって、たまに給食に出る、ハムエッグをパスするくらいは、なんて事ないですから
ね。偏食の子は、もっといろいろ残していますって。(^o^)〜

 今も、家庭で卵はいい物を使っていますし、卵料理そのものも、あまり作らないので、
5人家族なのに、10個入りのパックが、一週間で消費できない事もしょっちゅうです。

 と言うのも、食べられるようになっていても、アレルゲンだったことに違いはないの
で、いざ卵がOKになったからと言って、卵料理やケーキ類を、毎日のように食べさせ
る必要はないと思うからです。

 けれど、卵料理を食べても大丈夫だし、給食もOK。卵は使わなくても、魚や豆類、
その加工品をしっかり摂取するから、栄養的には、問題がなく、健康的な食卓な
ら、よそのお宅に負けていないと思います。

 ちなみに、一人目は、じんましんを起こしたことで、怖くて卵を食べさせられなくな
り、小二まで、給食は除去食で、ひもじい思いをさせました。

 でも、知らない間に、よそのお宅で、卵入りのスナック菓子を食べていた事件もあっ
たので、本当は、幼稚園の頃には、食べられるようになっていたんだろうなと、下の二
人を育てる中で、後から気づきました。

 ショックで呼吸困難を起こすのに、食べさせるのはムチャですが、湿疹が少し出る程
度の子に、どの程度の頻度で、どのくらいの量を食べさせるのかについては、判断が難
しいところです。そんな時には、うちの例も、参考にしてくださいね。



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      牛乳、または、乳製品はいつ頃から?の結果と、それらの食べさせ方


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 前回、アトピーのあるお子さんに、いつ頃から牛乳、または、乳製品の成分を含む素
材を食べさせていますか?とお尋ねしました。

 回答票数が、まだまだ少ないので、とりあえずの傾向しかでないのですが、卵や牛乳
は、一般的な離乳食の時期より、やや遅めに利用する傾向があるものの、どちらも、7
ヶ月〜1歳半の間に、全体の50%超のお宅で食べるようです。また、卵より牛乳の方
が、1歳までに食べさせる親の数が、やや多いと言う結果が出ました。

 一歳半以降については、どちらも同じ数で、食べられなかった(試してみたけどダメ
も含む)場合は、時間をかけてゆっくり試していらっしゃるようです。


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 うちの子たちは、血液検査で反応があり、末っ子はショックも起こしたので、牛乳を
料理に使い始めたのは、2歳過ぎてからでした。

 こんな段階を踏んで、徐々に利用しましたので、アレルゲンとしてはっきりしないけ
ど、慎重に、牛乳や乳製品を試してみたいと言う場合は、参考にしてみてくださいね。

 第一段階・・・牛肉やそのスープを試す。(離乳食の頃から試せます。)

 おでんの牛筋やポトフなどのようにして、牛肉を煮込んで、そのエキスが含まれる
スープを少し試す。あまり脂っこくないお肉で調理してみてね。

 → 牛肉の赤身を試す。肉じゃがなどで、肉汁のからんだ野菜や肉少量を食べさせて
みる。→ OKなら、少し多めに試してみる。

 第二段階・・・牛肉がOKなら、粉ミルク(牛乳より、体に合いやすいので)を、料
理に少し加えて火を通して使ってみたり、乳清のような、牛乳成分を少し含んだ加工品
を利用したりしてみる。(心配な人は、一歳前後からが、試す目安です)

 第三段階・・・スキムミルク、牛乳などを、スープに少し加えて、しっかり火を通し
てから利用してみる。パンなどのように、少し牛乳が使われた加工品を試してみる。

 第四段階・・・そのままのチーズのような加工品や、牛乳などを、少量。日にちをあ
けながら、何回か食べて様子を見る。

 第四段階で、特に大きく症状を崩すようでなければ、無理のない範囲なら食べられる
と言うことが確認できたと言うこと。

 給食の牛乳を、毎日飲めば、体には負担かもしれないけど、クリームシチューくらい
は食べられるから、給食に支障はなく、親としては、一安心です。

 また、アトピーと食べ物に関する理解も、少し広がり、最近の集団生活の場では、牛
乳に関しては、停止が気軽に出来、料金も言えば返金してくれる場合が多いと思います。

 お茶の持ち込みも簡単に許可が出ることが多いので、毎日飲むのは不安というお宅は
無理をさせることもないと思うので、申し出てみてはどうでしょうか。

 湿疹はないけど、給食で飲まないようにさせたら、腹痛や下痢が減った。花粉症状
が出にくくなったなど、その他の全身症状が改善したと言う話は、よく聞きますよ。


※牛乳や卵を遅く試す場合は、断乳もある程度遅らせて、栄養源を確保して欲しいし、
「アトピー♪おいしーカレンダー」で詳しく書いてあるように、様々な豆や魚などか
ら、特定の素材に偏らないよう気をつけながら、代わりのタンパク質を、ちゃんと摂取
してあげて下さいね。


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 ◎ご質問より・・・制限が取れたら、牛乳は毎日のように飲むべきなのか


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 そろそろ断乳したいけれど、牛乳とはどうつき合っていけばいいのでしょうかと言う
ご質問をいただきました。

 確かに・・・、今まで書いていませんでした。とってもいい質問だと思ったので、こ
こでも取り上げますね。

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 ■アトピーっ子の断乳について

 アトピーっ子で食事に制限がある場合は、ゆっくり断乳するママが多いです。それが
二人目のお子さんの場合は、特にみなさん、のんびりしたもので、アトピー仲間では、
1歳半〜2歳もザラでした。

 育児雑誌などで、ずいぶん早い段階から断乳するママのコメントなどが載っているこ
ともあり、早い段階の断乳は、いいことのように書かれている場合もあります。

 でも、アトピーっ子の場合は、
アレルゲンに気を付けながら、母親が上手に食べて飲ませる母乳は、貴重な栄養源だと思います。

 例えその母乳のせいで、湿疹が出ることがあっても、それでも、母乳が必要だといえ考えで、私は子供を育ててきました。(詳しくは、「母乳とアトピー」のコーナーで読んでね。)

 そこで、できれば、離乳食が十分食べられるようになるまで、母乳もがんばって欲
しいなと思うのです。


 ■断乳後は

 母乳で補っていた栄養を補うために、通常は、牛乳を飲むご家庭が増えると思います。
 
 ただ、私自身は、いろんな本を読んだり、よそのお子さんの様子を見聞きする中で、
牛乳は、幼児の頃には、毎日飲ませなくても、いいのにという感じを持っており、我が
家では、幼稚園〜小学校入学をめどに、牛乳が飲める子になれたらいいな・・・くらい
の感覚で子供達を育てました。

 試していくやり方としては、スキムミルクまたは、加熱した牛乳を、シチューのよう
な料理や、手作りおやつに、少しずつから加えて、食べさせてみます。毎日食べずに、
はじめは、間隔を開けて試します。

       ↓

 今度は、少し多めに料理に使ってみます。

       ↓ 

 これでOKなら、使用する日を増やします。牛乳なら、低温殺菌から私は試しました。

 この状態で、幼稚園くらいまでは やり過ごし、小学校での給食で、牛乳が使用される
料理への準備としました。ただ、毎日牛乳を家庭で飲むと言う習慣は、この時期、持ち
ませんでした。

 幼稚園〜小学校で、その子の様子を見ながら、牛乳を許可しました。小学校の低学年
以降で、飲んでも、絶対体調は崩れないと言う自信が出てから、家庭でも、牛乳をOK
にしてやりました。

 牛乳は、合う合わないがあり、判断が難しいですが、カルシウムは、牛乳以外でしっ
かり摂取させる事は可能だと思いますし、合う子でも、毎日飲むのなら、体が大きくな
る、幼稚園くらい以降がいいかなぁと言う気が私はしています。

 結局、うちの子たちは、小学校に入るまで、ほとんど飲んでいませんが、身長もクラ
スで高い方で、カルシウム不足から起こりやすい、骨折などの事故も一度もありません。

 アトピー仲間の知り合いは、豆乳を飲ませていますが、これも毎日はどうかなとは思
います。

 寒い時期は、体への負担も大きいので、飲ませる場合は温めたものがいいと思います
し、できれば、調子が上向く、夏頃から試してあげる方が、いいのではないでしょうか。


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  食事制限をしていいのか?悪いのか


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  赤ちゃん期をすぎて、ある程度、食べられるようになっても、やっぱりその子に
とって、負荷が大きい食べ物と言うのが、やはりあるように私は感じています。

 例えば、うちの子の場合は、それが、卵や牛乳でした。

 上の子は、給食で、普通に食べさせていても、生卵を調理の時に素手でさわると、
じんましんや、かゆみが出ましたし、一度うっかり生で食べたら、ひと月ほど、
湿疹が出続けて、肝を冷やしました。

 また、別の時には、なぜか顔の所々が、赤くなって帰宅し、変だなと思って、
先生にお尋ねしてみたら、休んでいた子が多くて、ヨーグルトを何個も食べていた
と言うことが判明する事件もありました。

 なので、我が家では今も、
体が負担に感じない程度に、食べることを心がけてい
て、食べ過ぎないよう、間を開けながら調理したり、アレルギーが悪化しやすい
花粉症の頃には、子供の様子を見ながら、卵や牛乳の調理を控えるよう気を付けて
います。

 幼児期に、血液検査の結果が良好になって、食事制限を止めてしまうご家庭も多く
あると思いますが、それでも、「食べられる=いくら食べてもOK」なのでは
ありません。

 診ていただく医師によっては、「食事制限は、成長を妨げるからダメ」の一言で
「止めなさい」と言われる場合もあると思うので、食事制限をしていいのか?悪いのか
と言うのは、難しい問題ですが、少なくても、卵と牛乳程度の制限なら、日本人が
古来からよく食べてきた、豆類や魚類をしっかり食べさせることで、栄養は摂れる
し、こちらで栄養を補う食生活のほうが、食物繊維も多い上、体脂肪だったりで、
健康の為にも、よいように私は思います。

 だから、赤ちゃん期に、ひどく反応した食品には、ある程度大きくなっても、無頓着
にならないよう、ある程度は、配慮してあげてくださいね。


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魚の食べはじめは、白身から、小さい魚から、天然物から


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 アレルギーを起こしにくい食べ方というのが魚の場合もあります。

 例えば、魚の食べはじめは、白身魚からどうぞ。また、同じ種類の魚なら、大きくなった魚より、小さな魚を煮付けなどにして、少しずつ試し食べしていく方が、トラブルは少ないです。

切り身の魚は、調理も簡単で、便利な食材ですが、鮭やハマチ、マグロのような、大きな魚の中には、養殖ものも含まれています。ところが、大きな魚ほど、食物連鎖の頂点に立つ存在なので、海中に含まれる、有害物質を濃縮した形で体内に取り込んでいて、それらを蓄積しやすい傾向がありますから、赤ちゃん期には、出来るだけ食べるのを控えてあげると安心です。魚を買うときには、養殖か天然かの表示も、気にしておきましょう。

そして、いわしやアジのような背の青い魚には、アレルギーの発症を抑える効果もあると言われているので、一歳前後から、少しずつ試してみてね。

これらについても、カタクチイワシのような、小さい魚から、サバのような、大きな魚へと食べすすめていくのが基本です。背の青い魚は、とりわけ鮮度に気をつけて調理しないと、サバなどは、特に、じんましんを起こしやすい素材です。

また、お店によっては、魚をミンチに加工してある商品を売っています。ひき肉と同じ感覚で使えて、赤ちゃん用にも便利ですが、だんごなどにしてすぐ使えるようにと、卵白を混ぜた半加工品も中にはありますからから、買うときには、まず表示を確認してね。ミンチは、鮮度が早く落ちるから、日付が新しい商品を買い、その日のうちに、調理しましょうね。




  必要以上に心配しすぎないでね
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 読者のみなさんから、一番質問をいただくことが多いのが、食事の制限について
です。制限食の進め方や、その解除について、よく聞かれるます。

 中には、必要以上に心配しすぎなのではないかと、そこが気になるメールもあり
ますよ。

 離乳食の食べはじめの頃に、食べ物でじんましんが出たり、発作を起こす体験を
起こしてしまい、とんでもなく重いアレルギーを抱えた、特殊な子供が生まれてし
まったのではないかと、ひどく悩まれているママ。(-_-;)・・・よく聞きます。

 いつなったら、他のお子さんと同じものを食べられるのかが、ものすごく気にな
り、気の毒なほどに神経をすり減らしているママ。(T_T)・・・やっぱり、多いです。

 特に、一人目のお子さんを育てているママの場合は、情報も入りにくくて、悩み
も深いようです。私も、一人目ではそうでしたから、よくわかります。

 でも、本当は、そんなに苦しまなくても、野菜をしっかり食べさせて、健康的な
食生活さえ心がけてあげれば、出た症状の重い軽いに関わらず、幼稚園にはいる前
くらいになれば、多くの子が良くなれますよ。

 だから、そんなに心配しなくていいよって、たくさんのお子さんの成長していく
様を、アトピーサークルで目の当たりにしてきた体験者として、声を大にして教え
てあげたい気持ちでいっぱいです。

 実は、お子さんの内臓の発育状態(特に、生後一年間は、未熟ですし、個人差も
大きいです。)により、食べさせる時期が少し早いと言うだけで、重いアレルギーが
なくても、ひどい じんましんを起こすことは、案外あるものなのです。

 もしかしたら、育児書通りに、普通の子と同じくらいの時期に、アレルゲンを起こし
やすい食材や、鮮度が悪い食材、添加物の多い食材などを与えてはいませんか?

 アトピーっ子の離乳食は、すすめるペースを、何ヶ月か遅くするだけで、事故を
防ぎやすいし、アレルゲンになりやすいと言われている食べ物は、ほんの一口から
与え、例え食べられても、どっさり食べさせないと言う用心をすることで、トラ
ブルを減らすことが出来ますよ。

 HPのここも参考にしてね  http://yoikomap.nobody.jp/rinu.htm

 アトピーの世界って、Webなら、悩んでいるときだけ、掲示板への書き込みや
チャットへの参加をする場合が多いから、悩まれていたお子さんが、こんな風に良
くなっていったよと言う声が、なかなか聞かれることがないのです。

 だから、ネットの中で交されている話のほとんどは、迷える子羊ママから発信さ
れた深刻な声ばかり。みんなアトピー真っ盛りで、迷走中だから、書き込む中で
時にはよけいに不安をあおられ、本当はそこまで制限しなくても、なんとかやり過
ごせるハズのお子さんまで、かなり厳密な食事制限をされている場合もあるように
感じて、とても気になります。

 ちなみに、私が今までアトピーサークルで出会った中で、一番びっくりしたのは、
三年ほどおつき合いがあったママの事です。

 三歳頃には、「うちの子は、最近、喘息も出はじめたし、いつになったら牛乳を
飲めるのかしら」と、思い詰めたように話されていましたので、アトピーサークル
の中でも、かなり症状が重いお子さんなのかなと気になっていたのですが、退会後
幼稚園に入ってからは、「マクドにも行けるようになった」と、ウソのような本当
の話をママから聞きました。

 私は実際に、そのお子さんの栄養状態を聞いていたし、全身の様子をこの目で見て
いますので、あの子が食べられるようになったのだから、他のお子さんにも、きっと
希望はあると心から思います。

 ですから、これからも少しずつ、制限食についても、また書いてみますね。

 

 少し大きくなってからも、アレルゲンは食べ過ぎないよう気をつけて
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 乳幼児期の食物アレルギーが一段落して、一旦はとてもいい状態になっていたお子
さんや、アトピーに悩まされる兄弟の中にあって、ほとんど悪化することなく成長し
てきたお子さんが、幼稚園や小学校に入ってから、だんだん悪化していくケースが
あります。

 その原因の中には、食べ物もやはりからんでいるのではないかと感じる事が時々
あります。

 我が家での体験や、他のママ達と情報を交換しながら思うのは、乳幼児期は微量
に反応していたのに、少し成長して体が大きくなると、今度は、自分の許容範囲を超える
量を摂取した時に、反応が始まるようだと言うことです。

 本来なら、二、三歳をピークに食物アレルギーは卒業する子が多いハズだし、少量を
食べられるようになったのなら、そのうち他の子と同じように食べさせても大丈夫だ
と考えたいのですが、その子にとっての限界値には個人差があるようで、普通に食べさ
せているつもりが、その子の体にとっては食べ過ぎで、時にはそれが、体の負担になる
ことがあるみたいです。

 例えば、うちの子は小学校で普通に給食を食べていますが、ある日休んだ子が多くて
ヨーグルトを3つ4つまとめて食べたそうで、その日は、顔を赤く腫らして帰って来て
仰天しました。

 また、兄は乳製品がダメだけど、弟は湿疹も出ないのでOKだとばかり思っていたの
に、小学校に入って、学校と自宅の両方で、制限なく食べさせているうちに、湿疹が
だんだん出はじめ、かなりひどくなってしまったと言う話も聞きました。

 例え、かゆみや湿疹はまだ起こっていなくても、下痢や腹痛をよく起こすようになっ
たら、それもやっぱり、体からのイエローカードの一つです。

 我が家では、小学校ではなんでも残さず食べさせる代わりに、自宅では卵と牛乳の摂
取を基本的には控えていますので、たまに料理やおやつで出す程度です。

 また、砂糖の摂りすぎも悪化の一因になりやすいので、ジュース類とアイス類を冷蔵
庫に常備しません。これも、何かの時に、まれに出すだけです。

 一般的な食べ方からすると、ずいぶんと少ないと思いますが、これでいい状態を続け
ていますし、砂糖が少ない生活は、体にもいいと思っています。

 なので、乳幼児期にアレルゲンだった食材だけでなく、親や兄弟がアレルギーを起こ
してしまう食材に関しても、ご家庭でどのくらい食べさせるのかを、体の成長に応じて
ある程度のルールを決め、食べ過ぎにならないよう気をつけてあげて下さいね。

 

アレルギーが起こりやすい食材
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赤ちゃん期だけでなく、一歳から二歳くらいでも、食べ物で咳込みや嘔吐、
じんましんなどを体験されるお子さんは、結構いますよ。  

実は、「子供の頃からあまり好きではない食材」と、逆に「大好物の食材」に
アレルギーが潜んでいる場合が多いと言われています。

私は子供の時に、卵を普段から食べていたものの、たくさん食べたり、乗り物の中
で食べると、いつも気分が悪くなるのを不思議に思っていました。

でも、子供3人共に、卵アレルギーが出ましたし、父が普段から鶏肉嫌いで、体調が
悪かった時など一度、鶏肉でじんましんを起こしたのを見て納得しました。我が家は、
父から娘へ、生活に支障がない程度の弱い卵系アレルギーをもらっていたんですね。

食や住環境が昔より悪いから、孫であるうちの子たちが、一番激しく反応したんだと、
今は考えています。

 今、これを読んで、思い当たる節があって、私のせいでうちの子がアトピーになっ
たのかもと、心を痛めたママもいらっしゃるかもしれません。

 でも、現代はアレルギーに悩む人が多い時代ですから、誰にだって遺伝でもらった
因子は、なにがしかあるハズだと思うのです。

 だから「自分ではどうにもならない遺伝という部分だから、クヨクヨしても仕方が
ないや!」と気持ちを切り替えて下さいね。

 我が家も卵や牛乳では、血液検査で3がはじめは出ていましたが、その後、一時期食べ
ないよう制限した事で徐々に数値が下がりました。そして、今は、生卵以外は全て食べられますよ。

少し他の子より時間はかかるかもしれませんが、4〜6歳くらいまでに、少しずつ食
べられるようになればいいかと、どうぞ長い目で見てあげて下さい。

 また、初回の血液検査のデーターで、何にアレルギーがあるかの目安が少しつきますが、
二回目の血液検査を半年や一年後にされる病院もあることと思います。

その結果で、食べなかったことで、値が減る素材もあれば、逆に数値が上がっていたり、新たに
反応する素材が増えてくると場合もあると思います。

そんな時は、もしかしたらその原因の一つに、知らない間に微量を摂取し続けている
可能性を疑ってみるのもいいかも。

 検査の結果を受けて、食品の裏の表示を再確認したり、わかる範囲で身近な食材を
見直してみるのもいいのではないかと思います。

 もちろん、血液検査は、あくまで目安です。数値が出ていても、食べられる食材は
ありますから、こんな話を書くことで、食べる物がなくなるほど、神経質にならない
で欲しいなと願うのですが、今悩まれているママの参考になればと思います。

 一般的には、1〜2歳頃までが、食べ物のアレルギーが多い時期だと言われます。

3歳半になられたので、これからは少しずつ食べられる素材に挑戦して欲しいなと思い
ますし、アトピーで損した分を、家族みんなの健康につなげるラッキーへと、食べ物
からぜひ変えていって欲しいなと心から願います。

       アトピー四コマ 「そう言えば、昔は敏感だった」
           

      読者ママのコーナーでも、これについて具体的に取り上げてコメントしました。



  ◎制限食のメリット&デメリット
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 内臓の機能が未熟な赤ちゃん期に、アレルゲンに関係がありそうな食材や、アレルゲ
ンが起こりやすい食材を、成長に支障がない範囲で、うまく避けながら食べさせてあげ
ることは、湿疹などの症状を軽く済ませ、アトピーをうまくやり過ごすのに効果がある
といままでも書いてきました。

 ところが、いくら効果があると言っても、それには限度という物があるのです。

 食事制限で起こる、メリットとデメリットについて、体験談も加えながら、ここから
何回かに分けて書いてみたいと思います。

 例えば、一番上の子の時は、食事制限を専門の医師に見ていただいて、かなり厳密に
すすめていました。

 制限を始めた当時、食事制限を始めるのには少し遅い2歳前でしたが、制限のおかげ
で、背中にまで盛り上がるようにボコボコと吹き出していた湿疹が、数ヶ月の間にどん
どんきれいになりました。

 その頃食べていたのは、主食が、雑穀だけ。菜類や根菜類のような野菜は毎日食べて
も良かったのですが、魚は種類を変えながら少量。イモ類は週に3回程度。調味料も大
豆を避けるために、ヒエやアワなどから作る、アレルギー対応の商品でした。

 通院するたびに、食事日誌を見ながら、30分近く時間をかけて、医師はていねいに
生活の内容を聞いて下さり、その後で栄養士さんに献立に関するアドバイスをもらって
帰ると言う充実した内容だったので、食材が限られる中での献立に悩みながらも、安心
してお任せすることができましたし、なにより、私の不安に答えてくれる、心のよりど
ころが出来たようで、足取りも軽く、毎回楽しみに通っていました。

 ある程度 湿疹が消えた頃、大豆以外の豆類、例えば、大正金時やウズラ豆のような
普段あまり食べる回数がなくて、アレルゲンに関係がなさそうな、変わった種類の豆か
ら少しずつOKが出て、やがて豆腐や調味料も含む大豆製品にOKが出てゆきました。

 ところが、不思議なことに、湿疹が消えて、うちの子の見た目は、どんどんよくなっ
ていくのに、なぜか、かゆみが始まり、それがだんだんと ひどくなりはじめたのです。

 あれだけひどく湿疹が出ていても、うちの子は少しもかゆい事はなかったのに、なぜ
こうなるのだろう?

 私は混乱しましたし、医師も首を傾げました。

 しかも、かゆいからと子供が容赦なくかきむしると、せっかくきれいになっていた
皮膚が、みるみる荒れて、グジュグジュになっていきました。

 こうなるともう悪循環です。経験された方も多いと思いますが、

「かく」→「皮膚が荒れて、傷が出来る」→「薬を塗っても治りにくくなったり、ばい
菌がそこから入ってひどく荒れる」→「きれいに洗えなくて、皮膚に汚れが残り荒れる」
→「やっと治りかけたら、皮膚がカサカサでかゆい」→「かく」→「また悪化する」

 さらに、「かいちゃダメとしかられ、イライラしてよけいにかゆい」なんてのまで
加わるから、だんだんとかきむしった部位が広がり、やがては全身が あかむけ状態に
荒れてしまいました。

 当時は、なぜこんなに悪くなるのかわからないものだから、かゆみにつき合わされて
眠れない日が続くと、私自身にも、とてもストレスがたまり、親子関係も悪化しました。

 あれから何年も経ち、その間に、さらに二人のアトピーっ子を食事に気をつけながら
育て、その間ずっと、一度良くなった湿疹がなぜ悪化し、一人目だけが、ひどくかゆみ
に悩まされたのだろうかを考え続けてきました。

 そして思い当たったことの一つが、当時は食材への知識が不足していたので、何ヶ月
も同じ素材ばかりを食べ続ける事が多く、栄養が偏ってしまい、皮膚が潤ったり、再生
すための機能が落ちてしまったことでした。

 そしてもう一つが、食事制限に目を奪われすぎて、ストレスのような食事以外の原因
の存在を軽く見てしまったことも大きかったのではないかと考えています。

 食事を制限すれば、ある程度の効果がたいてい出ます。でも、良くなったからと言っ
て、さらに厳密にアレルゲンを取り除けば、もっともっと良くなれるのか?と聞かれた
ら、それは即答で、NO!

 食事制限を厳しくするだけでは、良くなれないよと言うお話の続きは、また次回に


アレルゲンを除去したつもりが、出来ていなかったこと************************************************************************

 血液検査で反応が出た結果を受けて、食事制限を始めたにも関わらず、アレルギー
症状がなかなか改善しなくて悩まれているご家庭もあると思います。

 その場合には、「食べさせていないハズなのに、実は知らないうちに食べさせて
いる」と言うケースもあるかもしれませんね。

 それは、ちょっとした勘違いからも起こります。

 例えば、シャーベット。

 外食した際に、アイスクリームには、牛乳や卵が含まれるからダメだけど、シャー
ベットなら果汁だから大丈夫だろうと考えて注文したとします。

 ところが、シャーベットの原材料や製造過程は、必ずしも一つではないのです。

 果汁と、シロップだけで作って出してくれるお店もあれば、果汁を主体にしながら
も、香料や着色料、ゼラチン、卵白などを加え、なめらかな口当たりにしたシャーベ
ットを出してくれるお店もありますよ。

 つまり、「シャーベット」と言う名称だけで、果汁しか入っていないものと、親が
思いこんでしまうと、時には、アレルゲンが含まれる料理を食べさせてしまう事も
起こってしまうのです。

 また、もう一つの勘違いとして、卵白だけをアレルゲンとしてとらえている場合が
あります。着色料などの食品添加物や、ゼラチンに反応していても、それらがアレル
ゲンになる事があると言う知識がなければ、見落としてしまうのです。

 しかも、食べたその場で、すぐ口のまわりに じんましんが出たり、激しく咳をし
て、拒絶反応を起こせば、親もすぐ間違いに気づきますが、のどや口の中に、少し
じんましんが出ていたり、食後、ジワジワと湿疹になって出た場合には、シャーベッ
トとの因果関係が分かりにくくなります。

 なので、親はなぜ湿疹が増えたのだろうと首をひねりながらも、「シャーベットは
果汁だから関係ないだろう」と、「はなからアレルゲンとして疑わない」ので、アレ
ルゲンを含むシャーベットを、それからも食べさせてしまい、結局、厳密な除去が出
来ていない事態が起こります。

 しんどい思いをして、アレルゲンを遠ざけ、摂取しない生活をしているつもりなのに
これでは報われません。

 我が家では、かなり厳密に指導してくださる医師に一時期診てもらっていたので
すが、自分ではちゃんとやっていたつもりでも、医師に食事日誌を見せると、はじめ
のうちは、「あれ?こんな食べ物にも、アレルゲンが含まれていたのか?」と思いが
けない部分に指摘を受けてばかりで、驚かされたものでした。

 アレルギーの知識が少しあると言う程度では、完全に食べ物を除去すると言う作業
は初心者には難しいので、きちんと出来なくても、仕方がない部分だと思います。
あまりご自分を責めないでね。

 でも、こんな初歩的なうっかりを防ぐために、品名だけ聞いて、すぐ食べられる食材
だと早合点せず、加工品は必ず裏の原材料表を確認してから買うと言うクセは付けて
おきましょう。

 外食も同様で、献立名は同じでも、使用される調味料や素材が異なるので、自宅で
食べられたから、外食でもOKだと、安心しすぎてはダメですよ。

 加えて、外食では同じ調理場で料理しますから、鍋や皿、まな板などを共有する事
で、卵や牛乳に関係する食材が、微量は含まれているかもしれないことは覚悟して
利用する必要があると思いますよ。

 我が家の場合は、一人目の時に、二歳前まで、ごく普通に卵も牛乳も食べていて、
背中を中心に、かなり激しく湿疹が出ていたので、食事制限の指導を受けた成果が
目で見てもよくわかりました。

 数カ月かけて湿疹が徐々に引き、血液検査の数値も、確実に減って行きましたよ。

 こんな風に、食事制限や掃除など、アレルギーを良くするために一生懸命がんばって
も効果が現れなかったり、二度目の血液検査で、逆にアレルギーの数値が高くなってい
く項目があるようなら、今まで疑っていなかった事項に、日常接しているアレルゲンが
あり、それを見落としている可能性もあると考えて、先入観を一度取っ払い、生活全体
を見直してみるといいですよ。

 もちろん、食べ物だけでなく、衣類や文具、おもちゃ、日常品の中にも、お子さんの
アレルゲンに関係する物質が使用されている場合があります。

 これはさらに、見つけるのが大変そうですが、基本は同じ。原材料の表示をまず見て
怪しいなと思う素材が含まれていたら、とりあえず使わないことです。

 特殊機能や、新商品、便利グッズには、特に要注意です。安易に飛びつかず、まずは
チェックすることで、アレルゲンの可能性がある商品を少しでも遠ざけて下さいね。