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   母乳とアトピーのこと

 
  メルマガの中で、母乳について、こんな話を書きました。
 プレママや授乳中のママ、そして、そろそろ断乳を考えているママも、読んでみてね。


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 ちょうど赤ちゃんを育てている頃は、湿疹がひどくて、気になるときでもあります。

 母乳がいいか、アレルギー児用ミルクがいいかと言った話も、以前少し書きましたが、我が家で、
どんな 飲ませ方を赤ちゃんにしてきたかについて、一度連載して、詳しく書いてみました。

アトピーっ子は症状の重さに差があるので、全ての人に当てはまるわけではありませんが、一つ
の例として、参考にしてくださいね。

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一番上の子の母乳育児は、悲惨なものでした。

 親である私が、我が子がアトピーになるなんて事を、全く考えてもいませんでした
ので 妊娠中の食事と言えば、お肉に卵、牛乳もたっぷりでした。

 これらが、お腹の赤ちゃんを健やかに育むための栄養だと、信じて疑っていませ
んでし たから、出産後も、いいお乳を出そうとして、お水代わりに牛乳を飲みながら
の授乳で した。(毎日2、3杯は、必ず飲んでいましたよ。)

 ところが、乳房はパンパンにふくれて痛いくらいなのに、つまってなかなか、
出てこ ないのです。

 大きな総合病院で産みましたので、乳腺を開通するためのマッサージが、十分
ではな かったのかもしれませんが、二人三人と産んでみたら、その原因がよくわか
りました。

 大ざっぱに言えば、母乳=血液です。

 当時、私はこんな食生活でしたから、赤ちゃんに飲ませていたのは、高カロリー
高脂肪 の、ドロドロした母乳だったに違いありません。詰まってうまく出ないのも、
全く当然 の話だったのです。

 おまけに、卵に過敏(これは、血液検査の結果だけでなく、離乳食を食べさせた
とき のじんましんや湿疹で、後日わかったのですが。)な赤ちゃんでしたのに、
私が、一日 一個は、必ず食べた、卵成分たっぷりの母乳を、「ほれ、飲め飲め、
おいしいだろう♪」 と、与えていたわけですから、今思えば、バカな母でした。

 で、どうなったかというと、出ない母乳を、長い時間かけて必死で飲ませ、背中をた
たいてげっぷさせ、やれやれ終わったと、そっとふとんに置いたら、そう間もないうち
にゴポゴポと、大半を吐いてしまうのです。

 泣けました。

 初めての子は、ご機嫌の取り方も慣れなくて、泣いたら抱いてばかり。腰痛に苦しみ
ながら、必死で授乳したのに、なんで吐くの?

 で、さらにだっこして飲ませる。また吐く。あるいは、寝たと思ったのに、すぐ起きて
泣く。しまいには母乳が足りなくなって、ミルクを足します。そのうち、ミルクの量が
ドンドン多くなっていきました。

 なぜ吐くのか、なぜ寝てくれないのか、なぜきげんが悪くて、育てにくい子なのか?

 当時はその原因がさっぱりわからず、6カ月もするうちに、母乳だけで育てるつもり
が、すっかりミルクに置き換わってしまいました。

 子供は母乳で育てたい!

 マタニティ雑誌を読みながら、こんな決心をしていた私が、一人目の母乳育児に
なぜ失敗したのか、その理由が、わかったのは、これにアトピーの問題が、 深くか
らんでいたと言うことが、だんだんとわかってきてからでした。        

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 離乳食が進んだ頃から、一人目のアトピーはドンドンひどい状態になり、病院を
転々と代わった最後に、食事療法を指導する医院に落ち着き、厳しい食事の制限を
体験することとなりました。

 折しもそんな時、二人目を妊娠してしまったのです。

 上の子と二人でする食事ですから、自分だけおいしそうなものを食べるわけにもい
かず、毎回、ほぼ同じものを食べていましたので、はじめの頃は、魚と野菜だけ。お
やつはもっぱら果物です。

 結局、卵と牛乳は、妊娠中に、ほとんど食べることがあり ませんでした。

 次では、アトピーっ子を産みたくない。アトピーは、もうこりごり・・・その一念で、
とにかく我慢の10カ月!

 妊婦なのに、食べたい物が食べられない。これは、もう、ものすごいストレスでした。

 妊娠中に、食いしん坊の私が7キロやせ、胎児は大丈夫かなと、さすがに心配になり
ましたが、産まれた子は、3330g。上の子と、ほぼ同じ体重でした。

 いざ産んだ後も、これまた心配で、野菜ばかりが多い、こんな食事内容で、果たして、
母乳が満足にでるのか?と、はじめのうち思っていましたが、

 とんでもない!

 ジャン、ジャン、出ました。赤ん坊が吸い付くと、後から後から、湯水のように沸い
てくるのです。

 はじめの二日ほどは、乳の出も悪かったので、ミルクをもらいましたが、病院を出た
後は、もう、母乳だけ。

 しかも、飲み終えたら、赤ん坊はすっかり、爆睡。2、3時間でも、ちゃんと寝てくれ
るのです。ものすご〜〜く、育児が楽でした。

 飲んでは吐くを繰り返したあげく、30分おきくらいに目を覚まして、泣きつかれ、
オロオロした一人目の育児があっただけに、まったくもって、この状態が、にわかには 
信じられませんでした。

 母乳がよく出るだけでなく、母乳の質(内容)も違う。子供の体に合う、いいお乳が
出ていれば、生まれて間もない赤ちゃんは、飲んでは寝て、手間いらずで育てることが
出来るんだなと、この時、初めてわかりました。  実はこれらが、上の子につき合って
食べていた、粗食のおかげだったのです。

 「こんなのマズイだけ!」と、内心バカにしていた食生活に助けられるなんて・・・
ここいらが、アトピー暮らしを見直す、ターニングポイントになったのでした。 

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 ミルクも足さずに、ジャンジャン出た母乳の元は、もっぱら野菜と穀類、そして魚でした。

 おひたし、野菜の煮物、焼いたり煮たりした魚、たまに食べる、豆腐などの豆の加工
品などで、十分な量の母乳が、あふれるように出てきたのには、本当に驚きました。

 ただし、牛乳の代わりの水分として、みそ汁やだんご汁のように、豆や穀類を含んだ
滋養のある汁物を、出来るだけ毎食、意識して摂ることは必要ですよ。

 後から知った知識ですが、かつての日本人は、小さな胸から、驚くべき量の母乳を出 し、
子供をいつも愛情深く抱いている、大変 子煩悩な民族として、西洋からの文化人たちが
記録に残しているそうです。

 その豊富な母乳の元は、昔ながらの野菜や穀物中心の、低脂肪な和食生活から来てい
たと言うのを、身をもって実感しましたし、子煩悩だったわけも、母乳育児を通して、よくわ
かりました。

 つまり、母乳だけで育てていると、母としての誇りや自信、そして、我が子への愛情が、
お乳と同様に、フツフツと体にわき上がってくるのを感じるのです。

 ママがいないと、生きていけないのです。ママは単なる、お世話役ではなく、まさに、
赤ちゃんの命の源、そのものになれるのです。そして、いつもいつもお乳を飲ませな
がら我が子を抱いているから、親子の心のきずなも、深まらないわけがありません。

 我が子に、限りない愛情を注ぐ、親としての自覚や覚悟が出来ること。これも、母乳育
児ならではの、プラス点でした。


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  母乳育児の利点はまだまだありますよ。母乳育児がアトピーっ子向きだなと、しみじ
み思った理由のいくつかを、今回は書いてみたいと思います。

  例えば、二人目も、顔を中心にしっかり湿疹が出ていましたが、ある程度体に合った、
アレルゲ ン少なめのお乳を飲ませていたので、ほとんどかゆそうな素振りもなく、とにかく
飲ま せておけば、夜昼、よーく寝てくれ、ご機嫌でした。

 夜中も、半分親が寝ぼけたままで、お乳をやり、親子共々、知らぬ間に寝ていたくら
いなので、(私はこれを、「寝ちち」と呼んでいました。)親の睡眠時間もある程度は
確保できて、その意味でも楽でしたし、よく寝てくれている間に家事も進んだので、
イ ライラが減りました。

 上の子の世話もあったので、赤ちゃんがご機嫌で、よく寝てくれることに、どれだけ助け
られたことか。

 また、母乳生活に慣れると、行動範囲も広がりますよ。

 母乳という非常食を、常に携 帯している状態なので、幼い赤ちゃんを抱えていても、
安心して遠出が出来るのです。

 母乳があれば、ハイキングで山の中を歩こうが、渋滞にかかろうが、もう楽々♪

 昔の日本では、電車の中でも、公園のベンチでも、平気でぽろりとお乳を出して、
授乳している光景があったそうですが、それはさすがにかんべんして欲しいと思いつつ、
普段の格好は、大きめのトレーナーや、丈が長めの上着。これらで子供の顔をふんわり
覆って、お乳を上手に隠しながら、授乳室なぞなくても、こっそり授乳していたのです。

 思えば、妊娠がわかり、産婦人科で、足が左右に開く台に、ノーパンで座った時から
女としての「美しき日々」は、終わっていました。あれから私は、母とオバサン人生ま っ
しぐら!

 あんな恥ずかしい目に、二度もさらされて産んだ子ですから、二人目の育児ともなる
と、もうやけくそです。(*^_^*)ウソウソ・・・。

 アトピーっ子サークルや、その他の女性ばかりの集まりにどんどん参加して、こっそり
乳をやりながら、時には、会議なんかもやっていたわけです。今も時々、そんな光景
に出会うと、まわりが見て見ぬ振りしてくれた当時を、懐かしいなぁと思い出します。  


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 でも、母乳に助けられた一番のことは何かと聞かれたら、やはり丈夫な子に育つと
言うことです。

 こればっかりは、いくら粉ミルクが進化しても、まねできません。だって、母乳には
親からの免疫成分が含まれているんですもの。

 これから風邪や下痢、インフルエンザなどが流行する季節がやってきますが、
アトピ ーっ子は、予防接種や内服薬の成分に反応する場合もあり、医師から投薬
されることに すら、不安を感じる場合があると思います。

 粉ミルクは、牛の子に。母乳は、人間の子に、一番合うよう成分調整され、消化しや
すくい成分で作られていますから、「免疫+これらの成分」に守られて、お子さんが
とても丈夫に育ちますよ。

 もちろん、アレルギー用ミルクも同様だと思います。あれを飲むことで湿疹は減りますが
ただそれだけのメリットしかないとも言えます。

 湿疹で医師に通う回数が多少は増えても、内科で診てもらう機会が減り、結果的に
注 射や内服薬が減ることは、それだけでとてもありがたいものです。

 ミルクで育てた一人目は、初めての子で、育て方もヘタだったのでしょうが、2歳ぐ
らいまでは、悲しいほどに、よく病気にかかりました。

 当時の私に、食べ物に対する知識がなく、体に合わないものを食べさせ続けていたか
ら、内蔵の機能を弱めてしまい、病気と闘う力も残されていなくて、よけいに弱かった
のかもしれません。

 今でこそ、湿疹やかゆみで、「ああ、うちの子は、アトピーで・・・。」と悩んでい るかも
しれませんが、熱で荒い息を吐きながら、ぐったりした我が子を腕に抱くと、「なんで湿疹
ぐらいで悩んでいたんだろう。」と、心からそう思えるものです。

 幼子は、体の弱い人間でもあります。湿疹はつらいものですが、病気は時に命を奪い
ますから、母乳の免疫成分は、本当に力強い味方です。

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母乳には、体の弱い赤ちゃんに免疫をつけて、病気にかかりにくくする働きがあると、
前回書きましたが、その病気の中には、もちろん、アレルギーに関わる病気も含まれて
いるのではないかと、私は思っています。

 人は、他の生き物と違い、不完全な形で産み落とされます。同じほ乳類でも、草食動物
などは、捕獲者から身を守るために、産み落とされてすぐ立ち上がりますが、赤ちゃんは
丸一年あまり、歩くこともできない、何とも情けない有様です。

 これは、高度な生物である人の場合は、生まれてすぐ餌を取り、移動できるほどまで
胎内で成熟させようとすると、さらに一年近く時間がかかるから、早めに産み落とされ、
胎外で丸一年をかけて、一人前の体を完成させるためだとも言われています。

 未完成で産まれる赤ちゃんを、ちゃんとした体に完成させるための最後のアイテム。
それが、母乳ではないかと思うのです。

 また、生後すぐから、一年くらいまで、内蔵のアレルゲンのブロックが不完全であるのは、
母乳からの情報を取り込むために、わざと不完全にしているのだと言う説もある ようです。

 完成寸前のジクゾーパズルに、一つ一つパーツを埋めこんでいくように、不完全な赤ち
ゃんの体に、一年かけて、ママの愛情のこもった母乳を注ぎ込み、これから先、一生 丈夫な、
しっかりとしてた内臓をプレゼントしてあげませんか?

 「母乳+アレルゲンを除去した離乳食」で、お子さんはもっともっと元気になれる。

アトピーっ子を三人育て、その成長過程を見つめてきて、しみじみそう思えます。

 もちろん、人が作るお乳ですから、時には体に合わない成分も含まれていて、湿疹も
ひどくなるかもしれません。でも、そのマイナスを補って余りある、プラスの面を母乳は
持っています。まだまだ解明されていない母乳の効果に期待して。ミルクより、母乳 を!と、
声を大にして、母乳育児を応援してあげたい気持ちでいっぱいです。


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 母乳がアトピーっ子の体にいいのは、わかる。でも 湿疹がひどかったり、
お子さんの機嫌が悪くて、夜も眠れず、やむなく人工乳に変えた と言うママ
もいると思います。

 そこで、今、母乳について悩んでいるママのために、我が家の例を具体的
に書くと、

 一人目・・・卵や牛乳のようなアレルゲンを、しっかり食べて出す母乳

 二人目・・・妊娠中から、アレルゲンの可能性のあるものをほとんど食べず、野菜と       
 魚程度の粗食で出す母乳  

 三人目・・・妊娠中も、出産後も、卵や牛乳料理を、ごくまれに使いながら、基本は      
 野菜と魚が多い和食で出す母乳

 の三パターンでの授乳を経験しました。

 母親である私が、鼻炎や結膜炎程度のアレルギー歴、× アレルギーと縁のない夫
の間の子供と言う設定ですので、参考にしてくださいね。

 一人目は、母乳を飲ませるたびに、吐きました。  
  ↑  最低の母乳でしたね。

 二人目は、飲んだら、ぐっすり寝て、いつもご機嫌。1歳までは、湿疹がよく出ましたが、
かゆくて寝付けないと言うことは、授乳期にほとんどありませんでした。

  ↑ 妊娠中から、食事を制限していたこともあり、胎児の時から快適な食環境でした。
母乳 も、ある程度、体に合ったものを飲ませてあげられたようです。

  ↑

でも、でもね。妊娠中なのに、食いしん坊のこの私が、7キロもやせちゃった。授乳時も、
食べたい物を我慢してばかりの生活で、ものすごくつらかったの。だから、 ストレスもいっ
ぱい!反抗期の上の子に、つい、やつ当たりしちゃったことも。(-_-;)

 三人目は、飲んだら寝てくれるけど、眠りが浅かったり、かゆそうに頭をかきむしったり
しました。湿疹も、1歳までは一番ひどくて、頭はハゲ。かきむしっては、黄色い 汁が、
プツプツ吹き出し、顔も少しはれていました。かわいいと思って育てたけど、あとで写真を
見ると、これが、かわいくないの。(^_^;)周りの人は、ひどいアトピーだ なって、きっと思ってたろうなぁ。

  ↑

 吐くほどではないけれど、少しとは言え、アレルゲンが母乳に混入する母乳は、湿疹を
悪化させ、一時期かなりつらそうでした。でも、育児に慣れた三人目だから、湿疹がひ
どくても、上手にケアできて、湿疹のひどい時期を乗り越えちゃった感じです。  

 ↑

一歳(6カ月)越えたら、後は、楽々♪二人目と同様に、あっという間に、きれいな肌
を取り戻しました。  

 ↑

二人目で懲りたので、どうしても我慢できないときは、「ママは食べちゃうよ、ごめん ね。」
で食べました。へっへっへ。その分、元気と笑顔を取り戻して、三人の子に愛情を注いだハズ!


 いかがでしたか?一番いい母乳は、二人目が飲んだように、厳密に食事制限しながら
出す母乳だけど、現実には、かなり息苦しい生活が待っています。

 飲んだら吐くお乳は、論外ですが、基本を和食にして、機嫌良く飲んで、寝てくれる母乳を
出す事が出来たら、まずはOK!だと私は思うんです。その後の経過を見ても、後の二人は
とても良くて、それからはずっと、肌もきれいです。

 飲んで吐かないお乳を出すことが出来たら、今度は湿疹が出にくいように、生活からアレ
ルゲンを取り除いてあげることで、授乳の時期を乗り切りましょうよ。

 三人育てて会得した、アトピー育児のコツを、このメルマガからもお伝えしていきますので、
参考にしてもらって、アトピーを悪化させる要因を、少しでも、生活の中から 減らして、湿疹や
かゆみを出にくくしてあげましょう。

 ただ、具体的に、どんな食生活がおすすめなのかは、一言ではとても書けませんので、
うちのバックナンバーや、公開している「アトピー♪おいしーカレンダー」の見本で見 て
くださいね。


少しでも多くのママが、アトピーっ子向けの食べ方に、関心を持って くれて、安心で安全な
食べ物の買い方や、その食べ方を知って、生活に生かして欲しい な。

 乳児のアトピーは、「母乳+アトピーっ子向けの離乳食」で育てることで、数年後にとっても軽くなる。

 我が子と、回りのアトピー仲間が、良くなっていった過程を見てきたから、母乳は おすすめの
育児術です。ぜひ、がんばってみてね!



  何とか母乳で育児したいと願う、ママのために・・・食事制限のストレスを解消できる食べ物

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 医師の指導で、お子さんにたくさんの食材の制限を指示されれば、それだけで
も大変でストレスがたまるのに、母乳育児の場合は、ご自身も好きな食べ物を絶ってい
る場合が多いので、大変なストレスを抱えこんでしまいます。

 時には、我慢できずに、つい食べて、「私は悪い母親だ」「なんて私は意志が弱いの
だろう」と、自分を責めていませんか?

 追いつめられて辛い、あのやり場のない気持ちは、私にもよくわかります。

 イライラするときには、酒を飲んだり、たばこを吸ったり、女性なら、食べること
(特に甘い物は、ストレスを和らげます)で、ストレスを逃がせば楽になれるのに、
どれも母乳育児のママには許されない選択なのだから、キツイです!つらいです!!

 もちろんこれは、制限のあるお子さんと、三食同じ物を食べながら生活しているママ
にも、当てはまるストレスですよね。

 私も食事制限では、ずいぶん精神的に追いつめられました。我が子がつらい時なのに
食べたいと言う欲をコントロール出来ない自分の、心の弱さを責めながら、ストレスを
貯め、アレルゲンに入っていない食材で、暴飲暴食も繰り返しました。

 ところが、アトピーサークルでその話をしていたら、私ほどには追いつめられない人
が、何人もいるのに気づいたのです。

 当時は、「なんて精神力の強い人だ。私にはとても出来ない。」と、ひたすら尊敬し
たのですが、二人、三人と育てたら、少しコツがつかめてきたので、ご紹介しますね。

 まず、イライラする一番の原因は、食事制限によって、栄養的に偏ってしまったせい
もあるのだと言うことを知っておいてください。

 体内のミネラルバランスが崩れると、本能的な飢餓状態が起こり、足りない物を補お
うとして、暴飲暴食に走りやすくなります。とりわけ、油っぽい料理や、洋食に献立が
偏っていたママは、脂と言う、嗜好性の強い食材までもが欠けるので、より精神的に
不安定になりやすいかも。
 
 それを改善するためのキーワードは、「固い食べ物」または、「繊維が多い野菜」
あるいは、「カルシウムが摂れる食べ物」の摂取ではないかと思います。

 制限された食材を除いて、すぐにバランスの良い食事を作れる人は、なかなかいない
と思うので、簡単にそれらが補給できて、すぐ食べられる食材として、するめや昆布、
のり(焼きのりが塩分がないのでおすすめ)、小魚、魚の干物のような海産物の加工品
を、イライラするときに食べてみてください。

 妊婦さんは、塩分の摂りすぎにならないよう気をつけながら、しっかり噛んで食べれば
少し精神的に楽になれます。ゴマやナッツ類がOKなら、これらも、食べれば脂を補給
できるので、やはり少し落ち着きます。

 また、初心者ママでも、簡単に作れる料理として、コンソメなどで作る、わかめの
スープ、野菜をたくさんの種類加えて作る、ポトフ系のスープなどもおすすめ。イライ
ラしてつらいときに、温かいスープを口にすることは、心をリラックスさせる効果もあ
りますよ。

 そして、食物繊維が多い、しめじやマイタケのようなパック詰め きのこも、簡単に
調理できるので、炒めたり、スープに加えて、一品増やして食べてみてください。

 アレルゲンを避けながら、上手に食べて、体内の栄養バランスを整え、心が元気な
育児を目指しましょうね。




食事制限のストレスを解消できる食べ物 2
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 前回の話の続きで、少し付け加えたいとおもいます。

 幼い子は、あまりいろんな食べ物の味を知らないし、食べたことがある素材の数も
少ないので、食事制限が始まっても、ひもじくない限りは、親が心配するほど食べ物
で飢餓感を覚えるわけではありません。

 「おいしいよ。」と声をかけながら、上手に食べさせれば、出されたものが、その
子にとっての、一番のご馳走にもなれるからです。

 ところが、子供と一緒に、食事を制限しているママはそうはいきません。

 肉や油をたくさん食べる生活に慣れていたママほど、舌に脂肪の膜が出来ているの
で、素材本来の味をはじめは感じにくく、薄味の和食や粗食で、イライラが募ります。

 私自身もそうでした。

 イライラするときに、いくら食べても無駄だったのが、パンやご飯のような、炭水
化物ばかりを食べること。手軽に食べられ、とりあえず満腹になるのですが、栄養的
には偏ったまんまなので、心が満たされないのです。そればかりか、炭水化物の摂り
すぎは、授乳中は良くても、断乳後に胃袋が大きくなりすぎていて、肥満を招きます。

 後悔するのは、糖分も同様でした。甘いものはストレスを和らげてくれますが、
肥満も気になりますし、授乳時のママは、赤ちゃんのためにも 控えたいものです。

 当時、アトピーサークルで食事制限を、あまり苦痛じゃないよと言っていたママの
一人は、アトピーっ子のお子さんの為に、マクロビオテック料理を習っていました。

 いろんな系統の教え方があるようですが、生野菜や乾物を調理して作り、砂糖も使
わない野菜料理ですので、アトピーっ子の食卓に並べるのには、ピッタリの調理法です。

 食べていた献立がガラリと変わるのは、好物の蓄積が脳にインプットされている大人
たちにはつらいものですが、何ヶ月か粗食を続けていると、必ず舌が慣れておいしさ
がわかるようになるので、それまでの辛抱だ!と思ってがんばってみてください。

 また、前回おすすめの野菜たっぷりスープの他には、酢レンコンや酢ごぼうもおすす
め。アトピーっ子でも食べられるし、硬くて歯固めにもピッタリ。栄養価が高く、保存
も利くので、多めに作って、冷蔵庫で保存し、イライラしたときに、親子でどうぞ。

 妊婦さんの場合は、これにすりゴマをしっかり振って食べると、カルシウムも摂れます。

 もちろん、繊維やミネラルの多い、菜っぱのような食べ物もおすすめ。塩少々でゆで
るだけのおひたしなら、料理初心者さんにも簡単に作れますので、素材をいろいろ変え
ながら、飽きないよう目先を変えながら作ってみてね。かつおぶしなどをしっかり振っ
て、だしをきかせて食べれば、おいしい上に、脳も満足を感じやすくなります。

 肉の多食は、イライラを招き、野菜の多食は、精神を安定させると言う研究もなされ
ているようです。野菜を食べて、イライラを静めてくださいね。

 また、どうしても肉が食べたい時に、制限で問題がなければ、生ですぐ食べられる
ちくわや かまぼこのような、練り物を、ハム類の感覚で かじると言う手もよくやり
ました。

 あの手この手で、自分の今までの食習慣から、粗食で満足出来るようになるまでの
期間をやり過ごしてください。慣れると、魚や野菜だけの調理(あげなどの大豆製品も
含む)に、何の支障も感じなくなれますよ。私がそうであったように。

他にも、以前こんな事を書きました  




番外編!
母乳育児について詳しく書かれているHPをご紹介しておきますね。

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    ◎web紹介 ・・・ おっぱい育児WEB


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 母乳で育てたい、でも、うまく飲ませてあげることが出来なかった・・・と言う
体験を、一人目の時に、私もしました。

 それは、何となくお乳か張ってくる感じはあるのだけど、あまり出ていないみたい
な感じでした。足らないみたいだからとミルクを足すうち、半年くらいで、結局すっ
かり、出なくなってしまったのです。

 おっぱいが出にくい体質なんだと、その時は思いましたが、二人目を出産した医院で
間違いに気がつきました。

 その医院は、母乳育児にすごく力を入れている所だったので、以前は、病院専属の
乳母がいて、搾乳器でしぼった乳を、母乳が出るまで、ママの代わりに飲ませていた
なんていう所だったのです。

 当然の事ながら、看護婦の他に、産婆さんの資格を持つ専門の方が専属で入っていて
入院中に、大変ていねいに、よく出るようになるまで何度も、おっぱいのマッサージを
してくれました。(←もちろん、泣くほど痛いです。)

 そのマッサージ&彼女からのアドバイスを元に、しっかりおっぱいを吸わせたら、
退院直後くらいから、ミルクも白湯も、何も足さなくても、まさに、飲み放題の、「も
ってけ、泥棒!」状態で、おっぱいがあふれ出るようになったのには、本当に驚きまし
た。母乳をしっかり出すためには、経験豊かな、プロの施術も、大切なポイントだった
んですねぇ。

 このWEBも、これからママになる人の、参考になればいいなと思います。

 こちらから   おっぱい育児WEB  



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