アトピーな心もよう  part  ・  ・  ・  

 トップへ 
食べ物メルマガ
 家事・育児について | 掃除・洗濯について |絵本の世界 |ストレスについて |おすすめ商品   

 トップへ 
 
 食べ物トップ

 メルマガ登録


 アトピーがあるから不幸なのではないよ

手作り料理は、親であることそのもの

育児がつらいのは、あなたに能力がないからではないよ 


朝バナナブームに寄せて、子供の頃の体験を思うこと

 子供に謝ってはいけない

 心の不満が、アトピー症状になって噴き出すこと
     

  孤独に子育てをしているときに、アトピーっ子を抱えていると、ママが精神的に
追いつめられちゃうことも多いんだよ。

  でも、あなただけが抱えている気持ちじゃない。みんな同じなんだって、知ってた?
気持ちが煮詰まると、とってもつらいよねぇ。

   このコーナーは、アトピーで揺れる心理について、メールマガジンに書いたから、
UPして載せています。ぜひ、読んでみてね。

 心のモヤモヤが、すっきりするかもしれないよ。  
時々更新しています  part2へ 




負い目に心をとらわれず、どうぞ、前向きに

************************************************************************

 幼い頃の事故で不自由になった手の障害にめげず、伝染病研究への貢献で、何度も
ノーベル賞候補となった野口英世の名前は、知らない方の方が少ないのではない
かと思います。

 英世は1歳五ヶ月の時に、夕げの支度で忙しい母 シカが目を離した時に、焼けた
いろりに落ちて手を大やけどし、障害を負いました。

 その後、シカは 貧しい家計を支えるために、身を粉にして働きながら、息子のた
めになるならと、思いついたらすぐ行動に移しながら、自分が出来ることの全てを、
一生涯 息子のために献身的に尽く続けたそうです。

 そんな母 シカの献身の内にあったのは、自分の不注意で大きな障害を負った息子
への「申し訳ない」と思う負い目からであった・・・と言う話を最近聞いて、すごく
シカさんに共感するものがありました。

 母親というものは、時代を超えて、そう言うものなんだなと、しみじみ思います。

 と言うのも、

 我が子にアトピーが出てしまったのは、決して私が、全て悪いからと言うわけでは
ないのです。

 そしてもちろん、これを読んで下さっているあなたも同様に、責任を感じて苦しみ
続けなくても いいはずなのです。

 なのに

 「妊娠中に牛乳をたくさん飲んだからいけなかった」とか、「あの時、あんな離乳食
を食べさせなきゃ良かった」とか、「あの医者にかからなきゃ・・・」、「あんな薬を
使わなきゃ・・・」、「あんな家(場所)に住まなきゃ・・・」などなど

 いくら後悔しても、時間をさかのぼって取り戻せない事なのに、そうとわかっていて
も、いつまでもそこに心がとらわれて、心を痛め、子供のアトピーが悪化するたび、大
なり小なり、ゴメンねぇと心でわびながら苦しみ続けます。

 そして、シカさんのように、悪かったと思う気持ちから、我が子に負い目を感じる
のです。

 だから、他の親の目で見れば、過保護かと感じられるほどに、我が子に関わり、守り、
そして、尽くし続けます。

 でも、一番しんどい時期をやり過ごした今だから思うのです。

 取り戻せない過去にとらわれるのは、もう止めましょう。過去のために苦しむより
子供の未来のために汗を流し、頭を使いましょうよ。

 アトピーで子供の体が痛めつけられているのを、ただただ悔しく見守る事しかできな
い時期もあります。それは、親として、とてもとても つらいことです。

 でも、苦しいからと、その場にうずくまって泣き続けるより、とりあえずそこから前へ歩い
て、どうすれば今より改善されるかにエネルギーを使えば、きっもっと、明るい未来が
手に入ると思いますよ。

 我が子に一生懸命関わるきっかけが、例え「負い目から」であっても、母親にこんな
に思われて、尽くされている子供たちが、不幸であるはずはないと思います。

 さらに、

 「ゴメンね」の気持ちを心に封印して、笑顔を子供に向ければ、子供はさらにもっと
幸せな気持ちで毎日を送れることと思いますよ。

 過去は取り戻せないけれど、子供の心を今、幸せにしてあげる事は、努力すれば
どなたにでも絶対!出来ます。

 幼いお子さんの今、そして、これからを、どうぞ大切にしてあげて下さい。



アトピーがあるから不幸なのではないよ
************************************************************************

 アトピーの湿疹が出ていても、かゆくても、子供は「自分はアトピーがあって不幸だ」
とは思っていません。

 子供は親に自分は愛されていないかもしれないと不安になる時、初めて不幸な気持ち
を味わい、つらくなるものです。

 でも、アトピーがあるとどうしても、親は世話をする大変さに振り回されて、心に余
裕がなくなることが多くなります。

 しかられたり、あれもダメ、これもダメと言われ続けると、親が愛情を注いで世話を
しているのにもかかわらず、子供に愛情がうまく伝わらず、ただただ親にしかられてて
いる印象ばかりが強くなり、親に嫌われているのではないかと感じるお子さんはいるん
じゃないかしら。

 アトピーがあるから不幸なのではありません。

 ただ、アトピーのせいで、子供の心を不幸にしてしまうことは出来ます。

 また「今の生活が不幸に思えてつらい」のは、全て「アトピーが我が子にあるせいだ」
と考え始める時、つらくてたまらなくなります。

 アトピーがあっても、親に大切にされていると感じてさえいれば、子供は幸せです。
 
 きっと愛くるしい笑顔を親に投げかけて、家族みんなを幸せにしてくれます。

 完全な幸せなんて、世の中にはありませんし、アトピーがあったら幸せにはなれない
なんて考えるのは間違いです。

 幸せな気持ちや生活は、絵に描いたようにどこかにあるのではなく、自分で捜し出し
て見つけるのを楽しむものだと思います。

 どうでしょうか?そう考えたら、少し楽になりませんか?

 子供の顔から笑顔が消えないよう、どうぞ、大好きだよ、大切に思っているよの気持
ちが伝わるような育児を心がけてあげてくださいね。

 アトピーがあるから、小さな事に幸せを見つけられる事だって、きっとあるはずです。



      手作り料理は、親であることそのもの***********************************************************************

 先日、ブログに、「朝からお茶漬け?」のタイトルで話を書きました。
 
 書きながら頭の中にこれまでのいろんな出来事がよぎって、だんだんカッカして
きました。

 今はインスタント食品が至れり尽くせりで、お店には品物があふれている便利な
世の中ですから、家事はお金さえ出せば、いくらでも楽が出来るし、ご飯だって、
買ってくれば事足りてしまいます。

 アトピーに伴う制限食を手作りしていた頃って、ただ、ただ、家事に追われ、いつも
台所に立ちんぼう状態だったので、自分だけ忙しくて、ソンをしているように感じて
いましたが、子供達が小学校へ上がる頃から、嬉しくなるような言葉が、子供の口から
こぼれ出て来はじめたのです。

 春先になると、「ママ、ニンジン葉のアレが食べたい」

 なんだと思いますか?出はじめの間引き菜のニンジンをゆでて、甘い酢みそであえ
た料理です。これが子供の欲しがる献立かぁ?と笑ってしまいますよね。

 いちごの季節になると、一緒に買い物に行った先で子供が、「ジャム作って」「買
ったのがまだあったでしょ」「ママが作ってくれるのが食べたい」忙しくてめんどく
さいなと思うけど、思わず買って、作ってやります。

 先日も、新学期の自己紹介が教室にはってあるのをふと見たら、好物のところに
「レバーの煮物」と書いてありました。

 我が家では、ショウガをたっぷり入れて、みりんと少しの砂糖、しょうゆで煮ます。
内臓には毒素もたまりやすいからと、飼料がちゃんとしている産直の鶏レバーの鮮度
が良いのが手に入った時だけ、たまに作ってあげる献立だから、とり分け印象に残っ
ているのでしょうね。

 赤ちゃんや幼児を育てている頃は、ただ与えて、世話をするばかりで、相手は何も
ねぎらってはくれません。

 だからお世話をするのがしんどいなと思うことが、はじめのうちは多いかもしれま
せんが、苦労しながらまいた種は、必ず芽を出します。

 親が子供のためにと、自分の時間を犠牲にして愛情を注いだ料理の数だけ、子供は
親を慕い、食卓の一品に親を感じ、その毎食の積み重ねで親子のきずなが深まるんだ
なと、今になって実感しています。

 食べ物で我が子を幸せな気持ちにしてあげられるのって、なんてステキなんでしょう。

 食べられる物が無くて、親子で途方に暮れたから、大好きなものや欲しい物を食べられる
喜びには家族みんなが敏感です。

 話は、お茶漬けにここで戻りますが、幼児を育てているんだし、朝は忙しいから仕
方がないわと自分に言い訳しながら、朝から市販のお茶漬けのもとだけで済ませる生
活が普通になってしまったら、そのうち晩にお弁当を買って帰りたくなる事でしょう。

 アトピーっ子を抱えなかったら、私も言い訳しながら料理に少しずつ手を抜いて、
そのうち楽したい気持ちに、歯止めがかからなくなったかもしれません。

「食べなくては生きていけないけど、お金があれば食料は買えるから、親は要らない!」

 そのうち、子供にそんな言葉を返されて、がく然とする親が増えてくるんじゃないか
しら。

 乳幼児期に、子供に手を取られながら調理するのは本当に苦しいことです。でも、
あとからきっと、あの時がんばって良かったと、自分をほめたくなる日が来ますよ。

 しんどいしんどい毎日のご飯作り。

 決して無駄ながんばりじゃじゃないよ!応援しています。

※ブログに書いた内容はこちらから読めますので、合わせて読んでみて下さい。こちら
なぜ私がこんな事を書いたのかがわかると思います。           
      

アトピーと食べ物については、こちらへ


 育児がつらいのは、あなたに能力がないからではないんだよ 
************************************************************************
 
 先日ブログに、小一のお子さんを母親が絞め殺すと言うニュースを載せましたが、

「お母さんは、ぼくに用事をさせるばかりで、何もしてくれない」

 みたいな言葉に、カッとなった母親の気持ちもわかるし、子供って、深い意味もなく
そんな言葉をすぐ口にするのも知っているから、いたたまれない気持ちになりました。

 アトピーっ子の育児をする中で、心もクタクタになっているママも多いと思います。

 私自身も子供を育てるまでは、バリバリと仕事をこなしていた方だと言う自負があり
ましたので、

「なぜ、仕事まで辞めて、専業主婦になっているのに、たかがこんな幼い子 一人を
まともに育てられないんだろう。なぜこんなに忙しくて、子供に振り回されてしまう
のだろうか?情けない。悔しい・・・」

 と、能力のない自分に腹が立ちましたし、時に怒りは、子供の方にも向きました。

「こんなに愛情を注いでいるのに、なんで言うことを聞かないの?私を困らせないで。」

 でも、育てていくうちにわかってきたのです。

 幼い子の仕事って、「親の愛情と時間を、限りなく奪う事なんだな」と。

 いくら尽くしても、幼い子は「ママ疲れたでしょう」と思いやってくれたり、「ママ
は忙しそうだから、後でいいよ」とは言ってくれません。それが普通なんですね。

 ひたすら、自己チューな幼子に、必要な時に必要なだけ求められて、親は時間と
手間を奪われるのみです。

 だから忙しいし、報われないし、時にはやりきれなくて、心が疲れます。

 でも、子供はそうやって愛情と手間をかけてもらう中で、心の貯金箱に「親への信頼」
という名のコインを貯め続けています。

 ある時、いっぱいになったら、金づちでコンと割って、「ママありがとう」と、プレ
ゼントをもらえるかも。

 でも、「そんなに待てない、どうしても、今がつらい!」時には、「育児の能力が足
りないからできないんだ」と思いこんで、内にこもってしまわずに、夫やジジババ、友
人、ご近所、公的機関などで、一番言いやすい場所に助けを求めて、手を借りましょう
よ。

 自分でなければ、この子の世話は出来ないと思いこむと、もう息が出来なくなります。

 子供からちょっと離れるだけで、また次からがんばれそうな元気が沸いてきますよ。   


※記事に関するブログは、ここで

※育児についての四コマはここから 



 朝バナナブームに寄せて、子供の頃の体験を思うこと
************************************************************************

 私がまだ子供の頃の話です。

 当時は珍しかった生のパイナップルをいただき、親が切り分けてくれたのを食べて
いたら、途中から口のまわりがヒリヒリし始め、食べ終わったあとも、ずっと口の
まわりが赤く、私一人だけがヒリヒリ痛くて、どうにもつらかった事件がありました。

 また、子供の頃には、家族の中で私一人だけが、バナナ嫌いでした。

 食べると口の中に苦い味が広がって、どうにもまずくて苦手だったのです。

 そしてなぜか、ゆで卵をたくさん食べると、必ず気持ちが悪くなるので、不思議だな、
どうしてかなぁとずっと思っていました。

大人になって、我が子にアレルギーが出て、いろんな事を見聞きする中で知ったのです。

パイナップルで赤くなったのは接触皮膚炎の一種で、きっと私だけが肌が弱かったの
でしょう。

また、船便で長い時間をかけて輸入されているバナナは、青いうちにもぎ取って、
輸入する過程で、腐らないよう、薬をシャワーのように工場で吹き付けられてから
出荷すると言う話を知って、私の舌が感じた不快感は、薬剤の苦味だったのかも
しれないと思いました。

そして、我が子に卵アレルギーが出たのを見て初めて、私自身に卵への軽いアレルギー
がある事を確信しました。

かつては、なぜ自分だけこうなのだろう?こんな体がイヤだと、自分が嫌いになった
こともありました。

ところが、アトピーっ子を観察しながら育てていく中で、一つ、また一つと、幼い時
に疑問に感じていた私の体の謎解きがなされていくではありませんか。

アトピーっ子を育てることは、私にとって、自分に体のことなのに理解出来ずにいた
自分を再発見することでもありました。

 だから、今、花粉症などで悩みが深い方の場合は、お子さんの様子をよく観察する
ことで、何が自分の症状をこんなに悪化させている原因なのかをつかむきっかけにも
なりますよ。

もちろん我が子は、配偶者との1/2の遺伝子を分け合っているわけですが、我が子
が反応しているアレルゲンを、自分も一緒に減らせば、良くなってくる確率は、なん
と、1/2!

 なかなかの高確率じゃありませんか。

我が子を良くしようとがんばれば、自分の体も良くなれる可能性は大きいし、それだけ
やりがいがあるってことですよね。

我が子のアトピーを見つめていると、昔々の自分が見えてくる。

我が子のアトピーを否定せずに、大事に育てていくことで、周囲に理解されずにつら
かった自分を見つめ直して好きになることが出来る。

アトピーの我が子と向き合うことは、自分の過去と向き合うことなんだなと思います。


子供に謝ってはいけない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アトピーのことを知るにつれ、「ああ、あんなことをしなきゃ良かった」と後悔させられることは、私にも山ほどあります。

 それを以前、「自分を責めないで http://yoikomap.nobody.jp/kokoro-1.htm#1」のタイトルで書きましたが、もう一つ、子育て中のママに言ってあげたい言葉があります。

 それが「子供に謝らないで」です。

 例え、食べさせた物でアナフィラキシーを起こしても、新築の家で化学物質過敏症になってしまっても、もし、お子さんが、アトピーの資質を全く持っていないならば、何も起こらなかったはずです。

 うっかり食べさせた物で、じんましんを起こしたり、喘息の発作が起きたり、接触皮膚炎でトラブルを起こすこともなく、同じ事をしても、全く何も起こらないお子さんが、世の中にはごまんといるのです。

 だから、自分だけが悪いと思いこんではいけないし、アトピーを良くしてやりたくて犯した失敗は、子供を大切に思う愛情から起きたことなので、必要以上に卑屈になってしまうのは、子供のためにも良くないと思うのです。

 なのに、アトピーが悪化している我が子を見るのがつらくて、慰めるつもりで「ママが悪かったの」と謝ってしまうと、どうなるでしょうか?

 子供には、親の言葉の裏にある深い愛情が見えませんから、「親にひどい目に合わされたのだ」と言う被害者意識だけが強くなってしまいます。

 また、アトピーが悪化している時は、親子の心がすれ違っている時である事も多いので、さらに心の溝が深くなってしまうこともあります。

 すると、かゆくて つらい時には、「全て親のせいだ」と、責任転嫁して考える子もいるかもしれません。

 これはとても不幸なことです。

 アトピーを背負って、これからも生きていくのは、他でもない自分自身なのに、親に謝られて、「人のせいで悪くなったのだ」と考えるようになったお子さんは、病気と真正面から向き合う意欲を失ってしまうかもしれません

 アトピーは、自分で治そうとしなければ、上手に折り合えません。人のせいにしてふてくされているうちは、その心の中の不満がアトピーを悪化させていくだけです

 だから、親がするべきなのは、過ぎた事を謝るのではなく、前向きに考える術を、子供に教えてゆく事なんだと思います。

 アトピーがつらい時にも、「アトピーだから、こんないいこともあるよ」と話し、実際に いいことも体験させてゆけば、子供は自分の体の内側にあるアトピーを受け入れて、上手に折り合いを付けながら生きてゆく術を身につけます。

 私もいっぱい「ママがアトピーに無知だったから、ゴメンね」の言葉を飲み込みながら、子供と過ごしています。

 でも、もっと子供達が大きくなって、親の気持ちがわかる年頃になったら、次の世代の子(孫)にアトピーで同じ思いをさせないために、いっぱいアトピーっ子の子育ての話をしてあげようと思います。

 そして、「ゴメンね」の言葉を飲み込みながら、例えばおやつに、焼きイモを作ります。

 でも、アトピーが無かったら、きっと毎日、スナック菓子の袋で済ましたことでしょう。

 もちろん、そんな時には、子供に親の熱い思いが伝わるように、しっかり言っておきます。

「熱々で、トロっトロ〜。こんなおいしいのが おやつにポンと出てくる家は、そうないぞぉ〜。いーーだろーーーうちって。」

 アトピーで損したと思っているうちはよくなれないけど、得することもあるなと子供が思えるようになったら、しめたもの。

 病気は半分治ってますよ、きっと。


 心の不満が、アトピー症状になって噴き出すこと
************************************************************************


 子供を三人育てたら、一人目の子育ては、自分の思いを子供に押しつけるばかりで、
少しも幼児の物の考え方や気持ちが理解出来ていなかったんだなとよくわかりました。

 でも、それは、三人育てたからこそ見えてきただけの事で、一人しか育てなかった
ら、何年一緒にいても、我が子の心の中は、わからないままだったかもしれません。

 例えば、上の子と次の子は、二歳 年が離れているので、赤ちゃんが生まれた時、
上の子はまだ、二歳半ばでした。(ちなみに、二歳前後は、上の子が生まれてこの方、
一番アトピーを悪化させていた時期でもあります。)

 ところが、もうちゃんと歩けて、お話しができて、時には本も読めるから、目の前の
赤ちゃんに比べると、ずいぶんとしっかりしているように、親の目からは見えてしまっ
たのです。

 今 思えば、上の子が不平を言わずにいるのをいいことに、下の子の事ばかりを、
ずいぶんと優先させてしまいました。

 あの頃アトピーがひどくなったのは、きっと、さみしいのをがまんさせていたせいも
あったんだなと気づいたのは、なんと、末っ子が二歳になった頃でした。

 ある日、末っ子のはじけるような笑顔を見て、こんな顔を、上の子はしなかったなと
なにげなく考えた時、ハッと気づいたのです。

「あれ?もう二歳になっているのに、私は末っ子に、まだこんなに世話を焼いている」

 その時初めて、まだ二歳なのに、「もう二歳だから自分で出来るでしょ」と突き放
して、下の子の世話を焼いていた自分の姿に気づき、あの頃の上の子の、寂しい気持ち
が胸に突き刺ささってきたのです。

 子供の中には、「がまんしなさい」と言うと、「イヤだ!」と、ただをこねる子ばか
りではありません。

 イヤが言えない、思った事が口に出ない子や、親に甘えるのが下手な子は、親の気が
つかない間に、たくさんのストレスを貯めてしまいます。

 しかも、弟妹のいる前では、決して甘えてこない子もいます。

 でも甘えに来ないのは、寂しくないからではなく、「おいで」と、親の方から抱い
てあげなければ、膝にものれないほど、甘えるのが下手なだけなのです。

 だから、何でも兄弟一緒にではなく、どうしても我慢させる回数が多くなる上の子だ
けを、時にはこっそりと甘えさせてあげませんか?

 心配しなくても、そのうちおいでと言っても来なくなりますから、幼児のうちにしっ
かり抱っこし、お話を聞いてあげて下さいね。

※アトピー四コマでも「噴き出す不満は」をUPしました。
              
                             
                          
                               トップへ