アトピーと、もっと上手につき合っていくために、生活の中で
出来る工夫って、実はたくさんあるんですよ。
ちょっとしたコツや工夫をここから見つけてくださいね。
スキンケアについて かゆみについて 生活全般で 暑い頃に 寒い頃に 季節の変わり目に
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生活全般で 行事や普段の生活の中で気にかけて欲しいことや、
出来る工夫について載せています。 1 2 3
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アトピーシグナル
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アトピービギナーの頃は、湿疹やかゆみばかりに目が行くものですが、よく観察し
ていると、湿疹やかゆみが悪化するその前に、体に何らかのシグナルが出て、アトピ
ー症状が下り坂だよと、ちゃんと知らせてくれている場合も多いですよ。
目、耳、口のまわりや口中、のど、手足、肛門・性器のような、皮膚表面の異常か
ら、便秘、下痢、腹痛などの体の内側で起こっている異常まで、いろーんなパターン
があるから、知っておいてね。
ちょっとのシグナルを見つけて、それ以上悪化させないために、早め早めに手を打
てば、かゆみで眠れないと言う、最悪の事態は避けられるかも。
子供をよく観察して、早めにサインを見つけ、食べ物に気をつけたり、ゆっくり体
を休ませることで、快方へと向かわせることができるのは、ママだから出来る治療法
です。
例えば、「口」の周辺で起こるシグナルについては、こんな事がありますよ。
子供が酸っぱい物や堅いものを食べたがらない、あるいは、いつもより妙に食欲が
ないという場合、もしかしたら、口内炎が原因なのかもしれません。くちびるをめく
って、上下の歯に近い部分をよく見てあげてください。5ミリ以内の白っぽい、小さ
なクレーターが出来ていませんか?
口内炎もアトピーシグナルの一つです。生活が不規則になっていたり、暴飲暴食を
して、内臓に負担をかけたり、消化の悪い油っぽい食べ物などで、胃や腸に負担が
かると、てきめんに、その症状が現れます。こんな時は、アトピーの状態が、下り坂
になっていくサインでもあります。
こんな時は、口内炎を軟膏などで治療してあげると共に、ビタミン類が多くて、しかも
消化の良い献立が続くよう、まずは料理に工夫を凝らしてあげることで、子供たちの
体調を整え、それ以上の悪化がないよう予防してあげましょう。
また、口のまわりは、食べ物という異物が直接接触する場所なので、よくじんまし
んやかぶれを起こします。
しょうゆ味のように、塩分がある汁物や煮汁、果汁などが、口のまわりに付
いたままになっていると、かゆみやかぶれの一因になりやすいので、これも気をつけて。
すぐには、赤くなっていなくても、後からかぶれる事がありますから、口元が汚れ
ていたら、ふきとらずに、出来るだけ洗い流してあげましょう。
口のまわりがはれるのは、食事中や食後に多いのですが、食事の時に、ノドがかゆ
いとか、変だと訴える場合もあるので、子供が言う、何げない一言も重要です。聞き
漏らさないであげてくださいね。まだ言葉が出ない赤ちゃんの場合は、突然、機嫌が
悪くなったり、泣いたりもあります。
ノドの異常は、アレルギー症状で気管にかゆみが出たり、はれている場合なのかも
しれないから、要注意です。
気管が激しくはれると、空気の通り道が狭くなり、ヒーヒー変な音がしたり、咳が
出る場合もありますよ。
口元の異変は、ちょっと気にしてあげることで簡単に見つけることが出来ます。
症状に気づいたときには、きっと、ギョッ!とされるでしょうが、食べている最中や、
食事直後に、口のまわりやのどの異常を訴えたら、確実にその食べ物の中にアレルゲ
ンが含まれているわけですから、その子のアトピーの原因の一つを発見できるチャン
スでもあります。
もしも、その中のどれが良くなかったのかがわからない場合も、飲んだり食べた物
を全て、しっかりメモしておくと、後でアレルゲンがわかるヒントになりますよ。
口のまわりの異常だけでも、こんな風にいろんな兆候があります。
いつも発見できるわけではありませんが、観察するつもりがあるとないでは大違い。
よくお子さんの様子を見てあげて、いつもと違う何かから、上手にシグナルを読みとり、
悪化させる前に、早め早めに手を打てば、もっと湿疹やかゆみは楽になるハズ。
少しずつ、我が子のシグナルを見つける事ができるママへと成長していきましょうね。
うんちについて
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アトピーについて、いろいろ見聞きしているうちに、アトピーの代名詞である『湿疹』
や『かゆみ』だけが、アトピー症状の全てじゃないんだなって、だんだんわかってくる
んじゃないかと思います。
そこで前回から、アトピーに関連した、お子さんの微妙なシグナルについて書いています。
知っておけば、ちょっとした症状から、体調がどうなのかを知ることも出来るので、
もっと上手に、アトピーをやり過ごすことが出来るようになるかもしれませんよ。
今回は、うんちに注目です。
赤ちゃんから、二歳ぐらいまでの間は、子供のうんちを見る機会も多いと思います。
うわー、汚い!で目を背けずに、ぜひ様子を見てあげてください。
まずは色。いいうんちは、黄色〜黄土色。体内に食べ物として入って、さっさと排出
されれば、こんなきれいな色のうんちになります。
アトピーっ子との相性がいい、野菜や海草、乾物などの食物繊維が多い食品を食べさ
せ、肉や魚などのタンパク質も、体と合ったものであれば、ほどほどの固さで、こんな色
の便が出やすいと思います。
ところが、うんちがこげ茶の場合、あるいは毎日は出ないと言う場合は、不必要に腸
の中に、うんちがとどまっている状態です。
本来なら早く排出しなければいけない、アトピーを刺激する物質が、いつまでも体内
にとどまっていれば、皮膚から湿疹という形で吹き出したりしますし、腸内環境が悪化
して、悪玉菌が優勢になれば、アレルゲンが取り込まれやすくなる一因にもなります。
ちなみに、出たうんちの臭いがキツければ、腸内環境も相当悪化していますよ。
ちょっとお子さんへの食べさせ方について考えた方がいいでしょうね。
逆に、下痢気味なのに気づいたとき、風邪のような病気でなければ、少し前に食べた
物や、やっていた事が体に合わないのかもしれないなと、ちょっと疑ってみるといいで
すよ。
これが、アトピーシグナルの一つです。
必ずそうとは限りませんから、決めつけてはダメですよ。お子さんの食べる物や、す
る事がどんどん減って、かわいそうなことになりますからね。
とりあえず疑って、メモしておくといいのです。何回かそんなことが続くと、おやお
や?と、アトピー悪化の原因の一つとして、その食べ物や、やっていた事をマークし、
少し遠ざけてみる。
アトピーの原因を見つけることは、なかなか難しいので、お医者さんにもわからない
部分がたくさんあります。お子さんの様子をよく観察して、ささいなシグナルを見つけ
ることは、身近で育てているママだからこそ出来る、アトピー予防法ですよね。
赤ちゃんが泣き出したら (その1)
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一般的には、赤ちゃんが泣き出せば、母乳(ミルク)を与えておむつを替え、顔が赤
ければ背中に手を入れて汗を確かめ、着せすぎて暑くないかと、一枚脱がせて体温調節
をすれば、そこそこ泣き声も治まってしまいます。
それでも泣いていれば、「この子はカンの虫が強い子なんだ。」とあきらめて、だっ
こしたり、母乳で気持ちを落ち着かせたりすればいいだけ(ウソです。本当はもっと大
変ですよね。)のことなのですが、アトピー気味の赤ちゃんはそうはいきません。
母乳とおむつのケアで泣きやまなければ、痛みやかゆみかな?とも疑ってみてください。
まずは、目新しい湿疹が出ていないかチェックします。顔や首の様な見てわかるとこ
ろが何ともなければ、おむつのお尻や性器のまわり、汗のたまる背中など、しめった状
態で、かぶれやすくなっているところの皮膚が、赤くなっていないかチェックしてみま
しょう。
皮膚が弱いので、ちょっとした衣服の縫い目や、新しく着せた衣類(もちろん、一度
先に洗ってから着せてくださいね。)の固さ加減や、お布団のしわなどが刺激になって、
赤くなっていることもあります。普通の子より皮膚が弱いので、衣類がこすれる、脇や
首、背中などが赤くなっていないか確認してみましょう。
食後なら、衣類で覆われて見えないところに、じんましんが出ていることもあります。
念のために調べてみましょうね。
かぶれや赤くなっているところがあれば、薬を付けてあげ、おしっこや汗が肌を刺激
する原因と思えたら、沐浴やシャワーで洗い流して、着替えさせ、清潔にし、不快な要
因を取り除いてあげなければ、赤ちゃんは泣き続け、はじめのうちは、よしよしとあや
していたママも、なぜ泣くのかわからないから、だんだんイライラしてきます。
よく、泣きやまない赤ちゃんを投げつけて、殺したり虐待する悲しい記事が新聞に載り
ますが、そんな子のなかに、アトピーが原因の子が、結構いるのではないだろうかと
私は胸が痛みます。
原因のわからない泣き出しには、アトピーが関係するかもと、時には疑ってみてくだ
さいね。
赤ちゃんが泣き出したとき その2
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食後にミルクを吐く。食後に泣き出して、なかなか泣きやまない、下痢気味になっ
た・・・などのサインも重要です。
幼い赤ちゃんほど、基本的には眠りを必要としています。にも関わらす゛、お腹がい
っぱいになって、スヤスヤ寝たと思ったのに、なぜかすぐ起きて泣き始める事が続く場
合は、もしかしたら、自分の体に合わない成分が含まれた、母乳やミルクが刺激になっ
ている場合も疑ってみてね。
食後しばらくして、食事性のアレルギーが身体の内部で起こり、かゆかったり痛かっ
たりして、泣くのかもしれませんよ。
食後に、上に書いたような、吐乳やひどい泣き出しがあれば、授乳の何時間か前に、
ママが食べた物や、離乳食・おやつの内容まで、念のために日記へメモを取っておきま
す。
たばこや、コーヒーのような嗜好品をママが取る場合もぜひメモを。特に、たばこは、
喘息の悪化と深く関係していると言われています。授乳されるママがたばこを吸うのは、
もちろん問題だと思いますが、パパも含めて、室内で吸わないことが一番だと思いますよ。
話を、赤ちゃんの様子に戻しますね。
赤ちゃんは泣くことしかできませんので、いつもよりぐずっているときは、風邪など
の病気のはじまりである場合もあるのです。
アトピーから来る不調なのか、それとも単なるカンの強い子なのか、それとも病気か?
はじめてのお子さんがアトピー気味なら、それさえよくわからないまま育てなくては
いけませんから、ごきげんよく育てるのは、とても大変な作業です。
それをどこで見分けるのかと言われても、子育ては、勘と経験がかなり物を言います
ので、ひたすら様子をよく見ながら、ママが体感していくしかないのです。
私は、はじめての子育ての時に、泣きやまないわが子を、「カンの強い子」を産んで
不幸だなと嘆きつつ、腰が抜けそうになるほど抱き続けて、何とか寝かしつけようとし
ていました。
あの時、「かゆいのかもしれないから、赤くなっている部分にかゆみ止めを付けてあ
げよう」、「汗をかいたところが、皮膚の刺激になっているのかもしれない。一度お尻
を洗ってみようか」、「じんましんは出ていないか確かめてみよう」、などと、赤ちゃ
んの泣き声を、アトピーに関係するサインかもしれないなと受け止め、ちゃんとケアで
きる知識を持っていれば、もっと楽に子育てできただろうと思います。
ただし、食べ物や衣類、空気環境など、一度にいろんな事に気をつけるのは、はっき
り言って無理です。出来なくて当たり前です。がんばっても、でも、できなくて、私
はダメな母親だ・・・なんて思わないでくださいね。
みんなはじめは、出来ないんです。仕方ないんです。でも、子育てが少しずつ上手に
なるのと平行して、アトピーとも上手につきあえるようになりますって!
トイレトレーニング
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だんだん暖かくなってくると、一歳半を過ぎた幼児を抱えるママたちの頭に、春がす
みのように、もやもやとかかってくる気がかりなこと。それは・・・「そうよ、今年こ
そ、おむつを取らなくちゃ!」ではないでしょうか。
幼児を抱えるママ向けの雑誌にも、「その時はいま!」とばかりに、あれこれ体験談
が紹介され、春から夏の時期に、おむつが取れなければ、もう一年おむつが続くような
強迫観念さえ感じて、初めてママになった方は、気持ちをあおられてあせりますよね。
でも、ちょっと待って。私なんて上の子のおむつを早く取らなくちゃと焦るあまりに、
アトピーをひどく悪化させて、トイレトレーニングではずいぶんと痛い目にあいました。
だって、一歳過ぎは、湿疹もまだ多く出ている頃で、アトピーに振り回されているお
宅も多いはずです。
アトピーっ子のママは、料理や洗濯などの家事が、他のママたちに比べて多いから大
変!どうしてもイライラしがちになります。
にもかかわらず、子育てが始まって以来の、難事件となるかもしれないおむつ取りを、
他の子と同時期から強行しようとするワケですから、本で読むより、そりや大変ですよ
ぉー。
特に、初めての子育ての場合は、おしっこのタイミングや、子供の心の状態も読めな
くって、失敗ばかり。
そんな時、ママの心に余裕がなくて、カリカリ来ていたら、つい、しかり過ぎちゃっ
て、子供がストレスをため込んじゃうの。
親子の心のつながりに隙間が出来てしまうと、アトピーの症状も坂道を転がるように
悪化してくることがあるから要注意だよ。
おまけに、アトピーの子の場合、冷えやすい体質を持っている子もいるので、おしっ
この間隔がやたらと短い場合があります。年齢的にはOKでも、体の機能が未成熟で、
トイレトレーニングには、まだ早すぎるのです。
ですから、隣の子が出来たからと言って、なかなか上手くできない我が子に、トイレ
トレーニングを無理じいしないであげて欲しいな。おむつが早く取れる子が、おつむが
いいというわけではないんだし。
結局、うちの子のうち、二人は、トレーニングの時期が早い遅いに限らず、クリアで
きたのが、2歳半頃。もう一人は、ちょっと早くて、2歳頃。まあ、こんなもんです。
ちなみに、これは、目が覚めているときのお話で、末っ子は4歳半にして、未だにお
むつ。朝には、ずっしり重いおパンツでお目覚めです。
でも、小学校に上がる頃には、上の子と同様に、ちゃんとクリアできてるだろうし、
ごくごく普通の賢さを持った子供に育つハズ。
三人育ててみたら、よーくわかりました。まあ、あせらずいきましょう。
花粉症
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昨年は、大量に花粉が舞いましたので、今年はそのせいで、花粉に過敏になってい
る方が多く、初めて発病されるお子さんも多いのではないかと心配してします。
親が花粉に対して、何らかの症状を感じる場合、そのお子さんにも、反応がでる場
合は多いと思いますし、発病まではしていなくても、アトピーの悪化に、何らかの影
響を与えている可能性もあるかもしれません。
赤ちゃんや幼いお子さんに、サプリメントは、長い目で見てどうかなぁと、不安を
感じますし、花粉用に各社から出ている商品を、CMで見たからと言って、成分も確
かめないまま、安易に使用すれば、薬剤や香料のような、化学成分に反応して、かえ
って良くない結果を招くこともあるかもしれません。
ご家族が、どの程度 過敏なのかによっても、対策は違ってくると思いますが、
・花粉を室内に入れない工夫や、花粉の多そうな日に、屋外で長く遊ばない生活をする。
・エアコンや空気清浄器を利用して花粉を取り除いたり、ふき掃除や掃除機をこまめ
に使って、室内環境を整える。
・花粉を体内に取り込ませないよう、粘膜を潤す食生活を心がける。
などについて、少し知っておくだけで、予防効果も大きいと思います。
また、アトピーがあると、「窓を開けて、室内の空気を入れ換える」「こまめにふとん
を干しや洗濯をする」などは、必須の家事なので、ついつい、いつものように
やってしまいがちですが、本格的シーズンと言われる 今の時期には、「風の強い日
に、窓を開けっ放さない」「カバーをかけて、ふとんを干す(もちろん、過敏な場合
は、干すこと自体が無理かも)」の様な、ちょっとした配慮を思い出して、花粉を
室内に入れないよう工夫することが、将来的に花粉へ感作させないためにも、必要で
はないかと思います。
我が家では、この時期、甜茶のような薬草茶を、ほうじ茶などにブレンドしてよく
飲みます。(ただし、赤ちゃんには、おすすめ出来ません。)
粘膜を潤す食生活については、私がいつも提案している、魚や野菜、海草をしっかり
食べる食生活が、生活に根付いていれば、OKです。
実際に、娘時代から悩まされ続けていた、アレルギー性の結膜炎が、我が子のアト
ピーで、食生活が変わったのを期に、すっかり良くなったので、食生活を変える効果は
大きいなと、しみじみ思いますよ。
★Webから、一般的な花粉症対策について書かれているサイトをご紹介しますね。
ヤフーサイト ヘルスケアから 「花粉症対策2006」
http://health.yahoo.co.jp/column/kafun/measure_01.html
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殺虫剤や虫除け薬に注意 =======================================================================
暖かい地方では、蚊のような虫の害もそろそろ気になるのではないでしょうか。
テレビでも、もうすぐ、蚊取りマットや、防虫スプレー、殺ダニ剤、虫除けグッ
ズのCMが、にぎやか
に始まり、蚊やゴキブリ、ハエを殺したり、駆除したりは当た り前、しなくてはいけない・・・と言う感覚が、
ごく自然のこととして、日本に暮 らす私たちのイメージに刻まれていきます。
ところが、過敏な人にとっては、蚊取りマット程度の薬剤でも、つけっぱなして 閉めきった状態の
部屋で眠ると言うことは、大げさに言えば、薬物に汚染された 空気が充満している部屋で過ごすことに
他ならないのです。
実は、私自身も、のどが痛くて、違和感を覚えてしまう一人なのですが、大人の
私がこうなら、吸い
込んで体内に入ってきた薬物を、うまく無毒化できにくい赤 ちゃんにとっては、かなりのダメージになる
ことも想像できます。
蚊取りマットを置くより、蚊帳(かや)を使うなど、より自然な方法で、虫を防
ぐやり方を考えてみませんか?
先日、ホームセンターの売り場を除いたら、虫除け効果のある花の飾り物を見つ
けました。実におしゃ
れな商品でしたが、四方1、2メートルを、虫が寄りつかな くなるほどの強さの薬物が揮発する商品を、
玄関先に置くことが、果たして、赤ち ゃんの体にとって、いいことなのでしょうか?
冷静になって考えたら、なんだか怖い気もするでしょう?
虫を殺す薬品は、虫のように弱い立場の幼子や過敏な体質の方に、影響を与える 場合があります。
出来るだけ薬に頼らず、自然な方法で、虫対策を考えてみましょ うね。
ダニの燻蒸剤について
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先日、殺虫剤について書きましたが、「ダニに効く」と言うコピーで、バル○ン
のような燻蒸剤のCMも、たくさん流れる時期となりました。念のために、ここで
一言触れておきたいと思います。
例え薬剤でダニは死んでも、死体やその破片を吸い込む事でも、アトピーは悪化
しますから、薫蒸しただけでは、もちろんアトピーは良くなりません。
ところが、「ダニに効く」=「アトピーにいい」と言う風に聞こえてしまうのが、
このCMのすごくて、怖いところです。
おまけに、虫を殺す薬は、内蔵の機能が未熟で、毒物を体内に取り込んでしまう
可能性が高い赤ちゃん、とりわけ、万事に過敏な、アトピーぎみの赤ちゃんには、
有害である可能性もあります。
赤ちゃんは、食べ物より化学物質で、アトピーを発症している割合の方が高い
と言う報告も読んだことがあります。
どうぞ、燻蒸剤に限らず、赤ちゃんが過ごす家庭内で、不用意に家庭内薬品を使
用しないよう気をつけてあげて下さいね。
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ゴムアレルギー
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ゴムアレルギー(ラテックスアレルギー)について、聞いたことがある方もいらっ
しゃると思います。
かゆみや発疹、じんましんのような、アレルギー症状を起こし、ショックがひどい
場合は、死亡例もあります。
一番よく知られているのは、手袋で、手荒れに悩む、皮膚が弱いタイプの主婦が
使用するから、よけいに 悩みは深刻です。
手術や出産時に使用される、医療用手袋で症状が出る人もいますし、お弁当や給食
などの調理・製造過程でも使用されるので、そのせいで、食べた人に症状が出ると
いう例もあるようです。
子供向けの商品としては、風船。風船をふくらませて症状が出る場合もありますし
赤ちゃんは、歯固め代わりに噛みついたりも好きですよね。夏祭りの風船つりに使わ
れる水風船にも、注意を払ってみてください。
赤ちゃんのほ乳瓶などは、問題になって安全な物に切り替わったようですが、それ
以外の一般的なおもちゃや日用品類が、どこまでゴムアレルギーに対応する商品に切
り替えられているのかどうかは、表示などで確認するしかなさそうです。
夏は、浮き輪などにもゴムが使われている場合があると思うので、ゴム製品に触れ
たり、噛んだりして、かゆみや湿疹を訴えたり、ふくらまそうとして、パウダーを吸
い込み、咳や鼻水が出るなどいないか、気にしてみてね。
特に、くちびるは敏感な所などで、腫れたりかゆみが出やすいから、判断が付きや
すいと思います。
みんながみんなアレルギーを起こすわけではありませんが、乳幼児期と、花粉症を
持つ大人の、アレルゲンの一つとして、頭の隅に入れておいてね。
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紙おむつvs布おむつ
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先日、おむつを干している光景に出会いました。
あーー、珍しい。でもちゃんと洗っている人もいるんだなぁと、感慨深かった
です。ほんの10年ほど前までは、貸しおむつという業界もあったのですが、今は、
紙おむつに押されて、姿を消してしまいました。
我が家では、一人目を、「もっぱら布おむつで、夜だけ紙おむつ」で育て、二人目
は、「布と紙おむつが半々」、三人目は、「ほとんど紙おむつ」で育てました。
アトピーっ子は、お尻もよくかぶれるから、こまめに、布おむつを替えながら使う
のが、本来は一番いいのではないかと思うのですが、なかなか出来ませんでしたね。
もともと、私が少し潔癖性だったので、料理をしたその手で、手袋をはめてい
るとは言え、おむつを洗い、また料理をして、食べてと言うのが、感覚的に我慢なら
なかったのです。
おまけに、日中は、制限食の食事準備で、普通のママ以上に、台所に釘付けにされ、
タダでさえヘトヘトになっているのに、寝る前には、臭気を放つ、その日の大量の
おむつ洗いが待っている世界が、本当に辛かった。
でも、おむつが取れて時間が経つにつれ、布おむつも、あーしておけば、もっと
かぶれなかったとか、いろいろ考えることが多いです。
そこで、うちのメルマガの読者さんに、 「おむつは何を使っていますか?」と言う
アンケートをお願いしました。その結果
■紙おむつのみ (25票) 64%
■布おむつのみ (1票) 3%
■紙おむつと布おむつを使い分けている (13票) 33%
と言う統計になりました。
いかがですか?布のおむつも使ってい人が、全体の36%もいて、意外な結果に、ち
ょっとびっくりしてしまいました。
最近は、干している光景をほとんど見ないから、ほとんど使われていないのかもと感
じていたのですが、良さを知って、積極的に活用している人も、アトピーっ子のママの
中には、案外多いと言うことですね。
そこで、布おむつの性能について少し調べてみたら、私が子育てをしていた頃より、
ずいぶんと使いやすいものも出ており、コレなら試してみたいなあと、ちょっと考えさせられました。
私は、自分の潔癖性的な性格から、おむつ洗いをする事を拒絶してしまいましたが、
バケツで下洗いするのは平気と言う方や、他の服と一緒に洗っても、気にならないと言
う方には、布おむつが絶対おすすめです。←こんなに、布派がいたので、それなら、さ
らに布派を増やすために、この際書いちゃえと言うことで、先週に比べて、急に鼻息が
荒くなりました。
布でも紙でも、使い方が悪ければ、やっぱりお尻はかぶれるし、おむつが布なら早く
取れ、紙は遅くなると言われるけれど、我が家の三人の様子や、回りの友達のお子さん
の話を聞いた限りでは、布おむつで、早くとれるかどうかの関連性は、あまりはっきり
と感じられませんでした。
それなら、紙おむつが普及し、布おむつが使われないということは、紙おむつの性能
が良くなり、優秀であることの証明のように思えますし、割高になるけれど、手間がか
からない紙おむつの方が、便利じゃないかと言いたくなるのですが、でも、問題は、そ
れだけではないんです。
実は今、育児雑誌でも、テレビでも、紙おむつメーカーの宣伝を見ない日はありませ
んよね。
それだけ、スポンサーとして影響力があるので、新米ママが頼りにする、育児雑誌
にすら、紙おむつの問題点を取り上げる記事は、まず載ることはないのです。
みんなが使っているから、安心であるように思うけど、普及してから、まだ15年あ
まりですので、紙おむつだけを使っていた子供が大人になり、どんな影響が出るのかに
ついての調査が、あまり世の中に出ていないのが、本当のところなのです。
例えば、可能性として、紙おむつの健康上の問題点には、こんな事が言われています。
一つには、紙おむつの一番の特徴である、高分子吸収材と呼ばれる、おしっこを吸っ
て、ブヨブヨになる、吸収材の安全性の問題。もう一つは、構成素材に、塩素系漂白剤
が使用されているらしいのですが、これが肌を刺激するのではないかと言う問題点です。
布おむつに比べて、紙おむつはかぶれやすいものですが、たんに、【かぶれ】という
表面的な問題だけでないのです。
おしっこを吸って閉じこめ、赤ちゃんの体温で、高分子吸収材をあたため続ければ、
おむつの中の温度が上がって、環境ホルモンが発生し、【男子の不妊の一因になる】
と言われますし、【紙おむつの成分が、ぜんそくに関係している】と指摘する研究者も
いるのです。
私は、アレルギーという視点でも、我が子のおむつが取れてから年数がたつにつれて、
不安を感じるのです。
高分子吸収材という、決して健康的によくはないだろうと感じさせる素材を使用した
おむつを、皮膚が薄くて、皮膚からも刺激を受けやすい、赤ちゃん期に、連続的に、一
年以上の期間使い続けた結果、アレルゲンとして、これに過敏になってしまう子が、今
後、たくさん出てくるのではないだろうかと。
実際に、女性は、十数年経つと、再び、この高分子吸収材に、ナプキンと言う形で、
遭遇して、今度は、40年あまりお世話になります。
なのに、これがアレルゲンになってしまえば、毎月、生理の前後で、少なくても、か
ゆみのような不快感に襲われます。性器まわりのかゆみは、柔らかい部分だけに、やっ
かいで、耐え難いものです。
ナプキンに過敏な女性が、どんどん増えていることと、赤ちゃん期の紙おむつは、全
く関連性がないと言い切れるのだろうか?娘を持つ親として、とても気になります。
農薬にしろ、添加物にしろ、環境ホルモンにしろ、アトピーに良くないと思えたこと
は、とりあえず避けておくのが賢明!
科学的に関連性が指摘されるデーターが出るまで、待っていたら、間に合わないし、
何より、子供の体が異変を示していたら、何か変なんだ・・・私はそう考えます。
ただ、紙おむつの成分が、本当に体に負担をかける要因になっているかどうかについ
ては、雑誌はもちろんのこと、ネットを探索しても、あまり多くは出ていないので、今
は、ごく少数意見です。全くの、杞憂にすぎないのかもしれません。
また、重くなってお尻が蒸れるほど、汚物を長くほっておけば、アトピーの子は、す
ぐにかぶれますから、通常のママが使用するより、早いタイミングで取り替えていらっ
しゃるママも多いと思いますので、その点では、影響は少ないように思います。
もったいないけど、【おしっこがたまったおむつを、長時間そのままにしない。】
これが、紙おむつをより、肌と体に優しい状態で使用する秘訣のようです。
そして、一見、古くさくて、不便なだけに思える布おむつですが、案外、赤ちゃんの
体には優しい、優れもの商品なんだなって、布おむつの良さを、ちょっと見直してもら
えるといいな。
経済的なことを考えても、2〜3ヶ月で、おむつカバーなどのグッズの出費をペイで
き、産めば産むほど、お得な商品です。←あーーー、そんなに産まないか。(^o^)
もちろん、一人っ子でも、しっかり元は取れるので、使おうかどうかと迷っている人
は、チャレンジしてみてね。
赤ちゃんとペット
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先日、たまたまNHKの育児番組を見ていたら、赤ちゃんがいるお宅で、ペットを
飼うことについての話をしていました。
話の後半では、幼稚園の教室内でペットを飼う実例が紹介され、先生がニコニコしな
がら報告しています。
「はじめは糞の始末をしながら、咳をしている子もいましたが、だんだんお世話にも
慣れて、みんな楽しく・・・・」と、ペットとのふれあいの効果を強調しているのです。
お。。。?世話をしていて、咳?
それは、慣れて良くなるものではなく、アレルギーを起こしているんじゃないかしら。
何ヶ月も室内で飼えば、もっとその子は悪化するかもしれないのに・・・。
番組では、「ペットとのふれあいで優しい心を育てよう」と言う部分ばかりが強調され、
「ペットアレルギー」については、全くふれません。見続けるうちに、私は、だんだんと
腹が立ってきました。
なぜ怒っているのかは、以前書いたこちらを読んでみてね。
テレビでの放送内容には、ものすごい影響力があります。なぜなら、それを見ている人が、
「テレビがやっているのだから、それが疑う余地もない真実だ」と思いこむからです。
でも実際に、番組制作をされる方は、アトピーに関しての知識がほとんどない方ばか
りです。そんな彼らが、取材を通して、知り得た「断片的な知識」を元に、ゲストを
招き、番組を構成するわけですから、時に内容が偏ったり、薄っぺらくなるのは、
仕方がないことなのかもしれません。
だから、視聴者である私たちは、「テレビで放送されているのだから、間違いのないこと。」と、
思いこまないでね。
もっとも、
牧場などで、たくさんの動物の飼育に当たるお宅のお子さんにアレルギーが少ない
と調査でわかり、「早い時期に、たくさん飼うといい」と言う説も出ているようですが、親が
アレルギーと全く無縁な体質だから、何代もそんな仕事を続けてこれただけかもしれませんよ。
早い時期にペットと同居すると、アレルギーが出にくいと言う説は、今のところ、仮説の
一つに過ぎないと思いますので、実際にやってみることは、イチかバチのカケのような
気がします。体質によるのではないでしょうか?
だって、
猫2匹と、べったりくっついて暮らしているうちに、すっかり猫アレルギーになった私の様な
例もあるのでいすから。
おまけに、うちの子たちは、猫と暮らした事もないのに、血液検査で、猫アレルギーを指摘され
てしまいました。ああ、もう、やってられません!
こんな現実もあるので、幼い子、特に、赤ちゃんがいるご家庭で、ペットを飼うのは慎重にと、
私は書いておきたいと思います。
おまけ:ハムスターに噛まれたことから来る「アナフィラキシー」による40代の男性死亡の
記事について、こちらでコメントしました。
抗菌製品
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お風呂で使用している、プラスチック製のイスが、きれいにしても程なく、黒カビが
つくようになりました。
どうやら、イスに加工されていた、抗菌成分が、長く使用する うちに、はげ落ちてきたようです。
はじめて抗菌剤を使用した商品が世の中に出てきた頃は、これって、体に毒じゃない
のかなぁ?と疑う気持ちも強かったので、いちいち表示を見比べて選び、おっかなびっ
くり
使用していたのですが、抗菌商品があまりにたくさん世の中に出回ってしまった今
となっては、
抗菌されていない商品を捜す方が難しい場合もあるし、そもそも、こんな 商品に慣れっこに
なっていて、全く気にしていないママも多いのではないかと思います。
さらには、「抗菌」と言う言葉が、「清潔」と言うイメージを持つので、目に見えな いほこりや
ダニなどの駆除に悩まされているママには、かえってアトピーによさそうと 言う印象を持って
しまい、わざわざ抗菌と書かれた商品を買っている人もいるようです。
ところが、先ほどのイスのように、抗菌された成分は、恒久的なものでなく、いずれ
はがれ
落ちるものですし、靴下のような衣類の場合は、何度か洗うと、抗菌の作用が無
くなってしま
う場合もあるようです。
特に、歯ブラシや食器のような商品が抗菌されている場合は、抗菌剤が はがれ落ち
たら
、口から体内へと、成分が入ってしまう恐れもありますよ。 実は、私達の体の表面や内側には、
無数の細菌が住み着いています。大人の体なら、 体重のうちの数キログラムは、細菌なの
だそうです。
だから、アトピーっ子の皮膚を健康に保っているのは、皮膚の表面にウジャウジャ
住み着
いている細菌ですし、体内に入ったアレルゲンを、うまく分別しながら、体外へ
と押し出す働きも、
腸内の細菌の大活躍があって出来ていることなのです。
そんな、体の機能を整えてくれる善玉の細菌の働きを弱めたり、妨害したりするかも
しれな
い存在が、「抗菌剤」。
もちろん、抗菌剤の種類は、使用する場所によって異なるので、抗菌剤全てが、絶対
良くないものとは思いません。例えば、口に入る部分には、お茶の成分でもある、カテ キン
なども利用されているそうです。
ただ、実際に購入するときに、「抗菌」という表示から、どの程度の耐久時間があり、 どんな
薬剤が使用されているかを知ることは出来ないので、本当に「抗菌」と言う機能
が、その商品に
必要なのかどうかをよく考えながら、商品を選んで購入する必要はあり そうです。
抗菌商品とは、上手におつき合いしてくださいね。
便利グッズや新製品を考える
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抗菌製品がらみで、もう一つ、お話を付け足してみたいと思います。
先日、新聞に人気の便利商品のチラシが入っていたので、新しい物好きの私は
思わず食いついて読んでしまいました。
そこには、「浴室に置くだけでカビが生えなくなる、優れものの洗面器」も載せら
れており、この商品は、以前から気になっていた物なので、ちょっとネットでも調べ
てみました。
面倒なタイル磨きに悩まされているママは多いと思うので、お風呂のタイルにカビ
が生えないと言うキャッチフレーズによろめかない主婦はいないと思うし、アトピー
症状を悪化させる大敵の一つがカビなので、きれいにこしたことはないハズです。
すると、製造元によって異なるのですが、商品の素材には、銀や銅、亜鉛などの
抗菌効果を持つ金属が使われていて、お湯をくむために、湯船に入れたり、また、
置いておくだけでも、部屋全体に、カビが生えにくくなる仕組みのようです。
そう言えば、台所の排水口にも、銅製品の10円玉を入れておくと、ぬめりが減る
と言われるし、銅製品のゴミ受けも売られていますね。同じ仕組みです。
ところが、ここまで調べて、はたと考えるのです。そうだ、私や子供達には、金属
アレルギーの傾向があるんだった。
さらにネットで、銀、銅、亜鉛などの金属アレルギーを調べます。すると、使用さ
れている金属によって、アレルギーの発生率に差があることがわかります。
また、アレルギーになりにくい金属の場合でも、毎晩 浴槽で使用すると、過敏に
なってしまわないか?という疑問もわいてきて、悩んだ末に、買うのを止めました。
カビの生えない浴室は魅力的だけど、知らぬうちに、金属アレルギーが重症になる
のは、まっぴらゴメンです。
ちなみに、赤ちゃんや幼い子ほど、低レベルの刺激で過敏症が始まるので、長く
使い続ければ、トラブルも多くなる可能性がありますよ。
実は、新商品や発明品は、アレルギーという視点で作られているわけではありませ
んし、ダニ防止をうたい、いかにもアレルギー体質の人のために出ているような商品
ですら、開発者の中に、重いアレルギーに悩んでいる人や、専門家が含まれていると
は限らないのです。
大半の企業にとって、アトピーに悩む人とは、消費者のごく一部にしかすぎません。
ですから、まずは今までの商品以上に便利に使えて、たくさん売れることを考えて
開発しますので、新商品を買う前にには、すぐ飛びつかずに、少し冷静に考えてから
買うことも、アレルギー体質をもつ人には、必要ではないかと私は思うのです。
法事や葬儀の席で
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法事やお葬式に、子供を連れて出席されることもあると思います。
最近は、貸し会場で営まれることがこちらでも多くなりましたが、先日も、親しい方のお葬式で
会場へ駆けつけたところ、控え室に通されて、引き戸を開けた瞬間・・・うわっ!ダメだこれは
・・・全くの、喫煙室状態です。
話に花が弾んでいる人も、すぱすぱ吸うし、悲しくて落ち着かないから、気分を紛らわせようとして、
やはりいつもよりたくさん、たばこを吸う人もいます。
そう、葬式や法事は、いつも以上に、たばこが消費される場でもあるのです。
たばこ人口は少なくても、みなさん、かなりの数を吸い続けるので、入った途端に、煙に敏感な
私は、咳が止まらなくなり、早々に、部屋から逃げ出しました。
普通の大人には、我慢できる範囲の空気環境でも、少し敏感な大人である私がこうなってしまう
ように、赤ちゃんをはじめとして、気管の弱い子や幼児は、こんな煙の充満する部屋で、長く遊ば
せておくことで、大人以上にダメージを受けますよ。
さらに、お棺の安置されたホールへ入ると、ここはここで、今度は、香のにおいで、むせびます。
さらに私は、お焼香の時の、指でつまんで、額に持っていく、護摩の煙が、ことさら体に合わない
ようで、うっかり吸い込むと、かなり咳き込んで苦しい思いをします。
その他にも、アトピーっ子が反応しそうなものと言えば、礼服に染みこんだ防虫剤。普段着ない
服で、大切なものだけに、しっかりこってり防虫剤が染みこんでいる場合が多いので、いつものように
だっこされたり、近くに座ることで、鼻水がでたり、咳が出たりして、反応し始める子がいますよ。
香料が強い女性の化粧品も、人いきれがする閉めきった部屋では、過敏に感じられやすいです。
葬式は、突然、前触れもなく、電話一本で舞い込んできますが、悲しくて泣きながらでも、我が子
の体調も気にかけて欲しいから、こんな話を書きました。
何がダメで、何がOKなのかは人それぞれですが、私が反応するものには、少し気にかけておく
といいと思います。
また、食事制限があって、何でも食べられない子に、斎場に向かう途中で、緊急で何か買うとし
たら、米アレルギーがない子なら、おにぎりや、卵やマヨネーズが使われていない 巻きずしを。
小麦がOKなら、フランスパン。レトルトのおかゆや、インスタント離乳食のビン詰めも、いいかも
しれません。それらもダメで、制限が、かなり厳密な子は、専用の菓子や食品を持参してね。
一度、会場へ入ると、親しい人ほど簡単には抜けられないので、時間通りには帰れないかも
しれないから、幼い子も会場へ連れて行く場合は、食べてOKな、飲み物や食べ物が、少し多め
にあった方が、安心できますよ。
室内でたばこ
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幼い子と煙害についてもう少し書き足したいと思います。
2006/10月の新聞に、静岡市で施行された「歩きたばこ禁止条例」についての記事が載っ
ていました。
歩きたばこと言えば、ポイ捨ての害が有名ですが、手に持って歩くたばこは、ちょ
うど子供の顔の高さになるので、大やけどの様な事故も招くから、怖いですよね。
そしてもう一つ、たばこの副流煙の事にも、幼い子供を育児中のママは、もっと
もっと関心を持って欲しいなと思うのです。
実は、この条例が出来たゆきさつは、一人の中学生による、市議会への訴え
が発端でした。
彼は、小学生当時、レストランで近くの席の客が吸い始めた たばこの煙で、ひ
どい喘息の発作を起こしたのをきっかけに、副流煙に関心を深めていったそうです。
彼の場合は、路上で喫煙者が前を歩けば、流れる煙で咳が出るし、信号などで
立ち止まって待つ間の煙から、発作が起きるのが怖くて、息を止めて青信号を待つ
のだそうです。
こんな話を読むと、煙に敏感な人にとって、たばこがこんなにも苦痛で、微量の
煙が、彼らには影響を及ぼすと言うことに驚かされますよね。
ところが、同じ事が、我が子に起こっていても、案外、無頓着な親は多いように
思います。呼吸器官の機能が弱い赤ちゃんの大半や幼児は、大人以上に、副流煙に
影響を受けやすいのです。
子供の目の前で、プカプカたばこを吸う親は、論外ですが、少しくらいならいい
かと、室内でたばこを吸っているパパやママはいませんか?
これから寒くなると、窓を開けなくなり、タダでさえ、換気が不十分になりがち
です。
なのに、寒いのに わざわざ外に出てたばこを吸うのはイヤだからとか、たまたま
子供が部屋にいないからとか、もう寝付いた後だからとか言い訳しながら、室内で
吸ったりしてはいませんか?
一度吐き出した副流煙は、部屋に残留するので、敏感な幼い子のためには、「室内
で吸わない」か「禁煙する」のどちらかしか、喫煙者に選択肢はないのです。「分煙」
では不十分です。
知り合いのダンナは、ヘビースモーカーです。奥さんに相談されて、たばこは良く
ないよと、以前アドバイスしましたが、それでも、たばこは止められませんでした。
結局、二人目だけでなく三人目も、喘息を発症してしまい、他人の家庭ながら、親
のエゴに腹が立ちます。子供をかわいがっていても、たばこを吸っておいて、子煩悩
なパパだなんて言わせない!
ですので、喫煙者がいらっしゃるご家庭では、一度夫婦でよく話し合って、喫煙の
ルールを、子供のためにしっかり決めておくべきだと思いますよ。ジジババが吸う
場合も同様です。
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