アトピーっ子に優しい食べ物やレシピをご紹介している、
卵と牛乳なし!アトピーっ子にうれしい野菜いっぱい料理の内容を中心に、一部を抜粋して載せています。
どうぞ、本編でも読んでみて下さいね。
メルマガについて、詳しくはこちらから
part1 食べ物全般 part2 夏 part3 秋 part4 冬 part5 春
夏 6〜8月 1 ・ 2 |
アトピーっ子向け料理メルマガ6月号見本 7月号見本 8月号見本
6月の旬食材について
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これからの旬の素材を載せてみますね。
ピーマン、キュウリ、トマトなどの、露地物の夏野菜が、出回りはじめますので、
そろそろ使ってみましょう。・・・ピーマンは、素焼きに、にんじんは、塩もみして
から酢の物にすると、子供にも食べやすくなります。
青豆類も、まだまだ旬です。グリンピース、さやエンドウ、スナックエンドウ、
空豆などを、野菜売り場でチェックしてね。インゲンもおすすめです!・・・煮物に
加えたり、ゆでて、マッシュ(ミキサー)し、ポタージュに。また、さっとゆでて
三倍酢のような、和のドレッシングでもどうぞ。
キャベツ、新タマネギ、新ジャガイモもおいしいよ。・・・煮物の具として加え
たり、コンソメや鶏肉のだしなどで、コトコトにてスープにもどうぞ。
にら、三つ葉、アスパラガスの他に、サラダ菜、サニーレタスなどのレタス類も
食べてみて。
この時期、きのこ類がかなり安く売られています。野菜にプラスして、汁物の具
や温野菜に使ってみてね。また、長雨などで、野菜類の価格が高騰したら、もやし
などと共に調理し、食物繊維の摂取量を増やすために、積極的に使ってみましょう。
アトピーっ子体調を整える効果を期待して、ゴボウ、レンコン、大根、にんじん
の様な根菜類を何点か、年間を通しての常備野菜として、いつもストックしておき
ましょう。
この時期の大根やにんじんは、酢の物や漬け物、ピクルスに加工すると、子供も
よく食べてくれます。また、ゴボウやレンコンも、煮物より きんぴらやさっとゆ
でて、甘酢漬けが、今なら食べやすいですよ。
小松菜、白根、ターサイ菜などの、菜類の他に、夏に向けて、モロヘイヤや、ツ
ルムラサキ、アシタバ、オカヒジキ、オクラのような、健康野菜も出てきます。こ
れらを、おひたしにすれば簡単にミネラルたっぷりの一品ができるから、ぜひ朝の
日課として食べてみましょう。
幼児向けには、おひたしを細かく刻んで、ご飯に混ぜて菜飯にし、おにぎりにす
ると、青菜の味を覚える入門編になりますよ。
また、5月号の保存食作りでもご紹介した、らっきょうや梅干しを食卓に上手に
使って、夏バテや食中毒をしない工夫をしてね。
レシピや野菜の使い方など、詳しくは、6月号の本編でどうぞ。見本はこちらから
梅ジュースの作り方
梅干しより、はるかに簡単で、無添加で安心!クエン酸たっぷりの梅ジュースは、アトピーっ子の夏の飲み物として、ピッタリですよ。
我が家では毎年、6月はじめに、果実酒用の大きなビンに二キロずつ加工して、3つは作るから、6キロは最低でも作ります。
◆作り方
梅酒用に販売されている、大型の保存ビンをまずは用意してくださいね。
熟していない、青梅を買って、よく洗ってざるに空け、もし出来れば、しばらく
置いて、表面を少し乾かします。
熱湯消毒したビンに、氷砂糖を軽く敷いておきます。
つまようじや竹串などを使って、でべそのようになっているヘタを取り除いき、ペーパータオルでていねいにふいて、氷砂糖と梅を、交互にビンに詰めます。
約二日で、梅のてっぺんまでエキスにつかるようになれば、初心者の一番の失敗である発酵やカビもありませんから、日に何度もコロがしたり振ったりして、しみ出したエキスを、梅全体に少しでもかけてあげましょう。
↑一番のポイントがここ!
エキスが完全に上まで上がって、梅がブカブカ浮いてきたら一安心。
保存は常温でOKですから、日の当たらない冷暗所(階段の隅とかでもいいよ。)に置き、もう一週間くらいは、氷砂糖を溶かしてあげるためにも、たまにゆすってあげてくださいね。
● 時間を追って、このように梅の実が変化していきますよ。
漬けはじめ 10日目
梅にシワが増えて、実がちいさくなり、ずいぶん浮いてきましたので、こうなると、もう常温で、日の当たらない部屋の隅にでも置いて大丈夫です。もう1週間ほどたつと、さらに梅のエキスが出てきますので、それ以降でお召し上がり下さい。
使い方 ★3〜4倍に水で薄めて、ジュースに。
★原液をかき氷にかけて
★濃いめに作った薄め液を凍らせて、氷菓に
★原液を、寒天ゼリーにかけて など
7月号より ・・・ 冷たい飲み物
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「おいしーカレンダー」も読んで下さっている読者さんには、毎回のように読んで
もらっている話なのですが、これからの時期、とても大切なことなので、少し要約し
ながら書いておきたいと思います。
夏にアトピーが悪化する原因の一つが、汗などで起こる肌の汚れです。効率よく
スキンケアできれば、もっと軽くなるよと以前書きましたが、体の内側の問題として、
気をつけて欲しいのは、「内蔵を冷やす」と言う行為です。
内蔵が冷えすぎて、機能が低下すれば、アレルゲンを取り込みやすくなる一因にも
なるので、赤ちゃん〜幼い子ほど、要注意ですよ。
「そんなことしていないわ。アイスだってそんなに食べさせていないし」と言う
ママもいると思いますが、まぁ読んでみて!生活の中に、盲点はなかったかをチェック
してね。
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★甘い飲み物や、冷たい飲み物、氷菓を控えましょう。
暑い日は、冷たい飲み物がおいしくなりました。でも、甘い飲み物で、砂糖を取りすぎ
る生活は、×。腸壁が荒れて、アレルゲンを取り込みやすくしてしまいますよ。ちなみ
に、幼い子なら、ジュース半分で一日の砂糖の摂取量を超えています。
アトピーを機に、飲み物やアイス類についての考え方を見直して、食事中は必ず、お茶
を。おやつの時も、安易にジュースは、飲ませないよう心がけましょうね。
赤ちゃんには、ほうじ茶をどうぞ。
ただし、お茶なら、キンキンに冷たいものを、いくら飲んでもいいかというと、それ
も、×。
調子が優れないお子さんは、体の内側を冷やしすぎない方がいいので、夏でも
できるだけ、室温程度の生ぬるいお茶がおすすめです。
また、基本的には食後に飲むのがお茶の役目です。食事中に、飲ませすぎないよう、
気をつけましょう。
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★氷菓(凍らせたジュースなど)やアイスクリーム類は、かなり甘いです
凍らせたアイス類は、甘味を感じにくいので、ジュース類よりさらに多くの糖分が使
用されています。砂糖を大量に摂れば、腸内環境が悪化しますし、冷たいもので内臓を
冷やせば、働きが鈍って、アレルゲンを取り込みやすくなってしまいますよ。
夏はアイス類を食べて当たり前と考えずに、体が小さい乳幼児の頃だけでも、控える
よう、家族も協力してあげてね。
だって、パパとママは食べ放題で、子供だけ食べさせてもらえないと言うのは、あま
りにも身勝手ですよね。
ちなみに、我が家では、幼児期の子供達に対して、6〜9月の暑い時期限定で、お風
呂上がりの楽しみに、中央で半分折れる、果汁100%の棒状氷菓を、1/2本(45
ml程度)または、梅ジュース 1/2杯を与えていました。それ以外は、日中の飲み
物は、お茶だけです。
お世話になっていた医師にも、一本分は少し多いかもと言われ、この分量になりまし
た。
厳しいでしょうか?でも、ほんの少しだけもらえるから、子供の極上の楽しみでもあ
ったのです。これも考えようによっては、幸せなこと。
自由に飲む子にとって、甘い飲み物は、お茶の代用にしか過ぎません。飲む喜びなん
て、深く感じられずに飲み続けるうちに、肥満したり、骨がもろくなって、健康を損な
うだけなのですから。
ただ、野外に遊びに出た時や、特別行事に参加している時だけは、少し大目に見てや
りました。あなたのお宅のルール作りの参考にしてくださいね。
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いかがでしたか?赤ちゃんは暑い夏でも、生あたたかい母乳を飲みます。それが赤ち
ゃんの体にとって、快適な飲み物の温度でもあるのです。
それを大人の感覚で、暑くてかわいそうにと思って、冷たいお茶や冷菓を、つい与え
てしまう・・・なんて事はないでしょうか?
体の内側を冷やさないよう気をつけながら夏を過ごすことは、アトピーにいいだけで
なく、夏バテを起こさない、健康に過ごせる食生活にも関係していますよ。気をつけて
みてね。
今月号では、夏野菜を使った調理や、子供向けのめん類あれこれをご紹介しています。
夏野菜
★夏野菜と酢で、クールダウン。
きょうはご飯が欲しくないなぁと言う時の夕飯に、必ず酢を加えた食べ物を出して
あげてね。
旬の野菜を塩もみにした酢の物でもいいし、中華風の甘酢タレでもかまいません。
欲しくなくても、まず酢の入ったメニューを口に運ぶことで、食欲が増進し、体の疲れ
もとれてきます。
梅干しを細かく刻んで混ぜたり、梅干しをつけ込んだ、梅酢を酢の代用として使う
のも、目先が変わっていいですよ。
また、夏野菜には、体の熱を冷ましてくれる作用があります。なすびだけは、かゆ
みも出やすいので控えて欲しいのですが、夏野菜を、酢の物にしたり、スープなどに
仕立てて、しっかり食べましょうね。
また、サラダで食べる場合は、ノンオイルのドレッシングでどうぞ。きゅうりなど
は、塩もみやもろみでさっぱり食べるのがおすすめです。
二杯酢、三杯酢のような和風ドレッシングなら、油を入れないから、シェイクする必
要もなく、混ぜるだけ。とっても簡単につくれるから、ぜひ自宅で作ってみてね。
また、和風のドレッシングなら、ちりめんじゃこのような小魚や、海草類もよく合
います。野菜に加えて、カルシウムをプラスしてあげてね。加えて、糸寒天や白きく
らげのような、健康素材も意識してサラダに入れて、食物繊維やミネラル類を、たっ
ぷりと付け加えてあげましょう。
また、このメルマガではいつもお伝えしているように、キャベツなどは、ゆでてか
らサラダにしたほうが、柔らかくて食べやすくなりますし、何より、食べ物が傷みや
すいこれからの季節は、火を通した食べ物の方が、雑菌の心配がなく安心です。
★旬の野菜について
ピーマン、キュウリ、トマト、ゴーヤ、ナス、インゲン豆、なた豆、かぼちゃ、
ししとう、枝豆、キャベツ、タマネギ、ジャガイモ、さつまいも、もおいしいよ。
にら、三つ葉、アスパラガスの他に、サラダ菜、サニーレタスなどのレタス類も食べ
てみて。
アトピーっ子の体調を整える効果を期待して、ゴボウ、大根、にんじんの様な根菜
類を、年間を通して常備野菜として使いましょう。
小松菜、パクチョイ、ターサイなど、年間を通して出荷される菜類の他に、モロヘ
イヤ、ツルナ、ツルムラサキ、アシタバ、オクラのような、夏の健康野菜がたくさん
出てきます。
これらは、おひたしにするだけで、おいしく簡単に食べられるから、飽きが来ない
よう、日替わりで野菜の種類を変えて、日課として食べていきましょう。
とりわけ、刻んでぬめりがある野菜は、夏バテを解消するために必要な、ミネラル
類の補給にはもってこいです。同じく粘りがある、納豆と混ぜて食べれば、楽して作
れる、栄養価が高い一品が、簡単に出来上がりますよ。
クセが強いツルナなどは、しょうゆだけでなく、少し酢を加えることで、食べやす
くなりますから試してみてね。
刺身も活用してね
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アトピーっ子には、洋食より和食、そして、肉より魚をしっかり食べさせる食
生活の方が絶対にいい!と私は思います。
でも、料理初心者の頃は、魚料理のレパートリーも少なく、とにかく何を作っ
ていいのかわからなくて、毎日、途方に暮れていました。
そんな時に、夕食を豊かにしてくれたのが刺身でした。これから夏にかけては、
冷たい刺身がおいしく食べられる季節です。献立に困ったときには、便利に活用
してくださいね。
ただし、じんましんなどを起こさないためにも、買うときは、くれぐれも鮮度が
よいものを選んで下さい。
また、赤ちゃんに、生ものは まだ早いので、一歳前なら、刺身の1〜2切
れに軽く塩をふって、オーブントースターなどで、5分程度チンするか、フライ
パンで焼いて、火を通してから食べさせるようにしましょう。
赤ちゃんに食べさせる時は、塩味で十分ですが、少し変化をつけたいときは、
色が変わるまで、フライパンで火を通し、ここで一度火を止め、塩の代わりに、
しょうゆと砂糖を、フライパンに小さじ 1/2 程度入れ、魚の両面に、よく
味をからめてから、再度火を付け、両面をさっと焼いて、かば焼き味にしても
おいしいですよ。
魚の鮮度
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うちの子がまだ幼かった頃、魚を食べさせて、何回かじんましんを起こしたことがあ
りました。
当時は、てっきりその魚がアレルゲンなのだろうと思って、除去していましたが、後
日、いろいろ見聞きしているうちに、もしかしてそれって、鮮度が悪かったせいかも
しれないなと、思い当たる節がありましたので、暑いこの時期に、注意事項として書い
ておきますね。
さばやサンマは、鮮度が落ちるのが早い魚なので、大人でも、たまにじんましんを起こ
します。でも、この暑さですから、離乳食として食べさせる機会の多い白身魚も、管理
の仕方が悪いと、鮮度が早く落ちてしまいますよ。
例えば、「冷凍食品を、常温で解凍する」「釣ってきた魚を、冷凍し、解凍して食べ
る」「買ってきた生魚を、翌日に調理する」「スーパーで調理済み魚を購入する」などに、
心当たりはありませんか?
少し面倒でも、冷凍の魚は早めに冷蔵庫内に移しておき、数時間かけてゆっくり解凍
するか、ビニール袋などでくるんで、流水に当て、一気に解凍します。
とりわけ、釣った魚については、面倒でもその日にさばいて、火を通しておきます。
家庭の冷蔵庫は、凍らせる温度が高いので、鮮度良く冷凍するのには不向きですから、
ダメ!気をつけて下さいね。
また、買った魚は、内臓を出来るだけ早く取りだし、火を通しておくことです。調理
済み魚は、水洗いしてトレーに入れるから、鮮度がどんどん落ちていきます。買った翌
日に調理するなんて、もってのほか!魚屋で買い、目の前でさばいてもらうか、自分で
調理するのがマルですよ。
もしくは、全体に塩をふって、塩で殺菌して身を引き締め、保存性を増しておきます。
刺身も、薄く切ってきれいにデコレーションしているものより、固まり(柵)の状態
で買い、食べる直前にスライスして出せば、空気にふれる部分が少ない分、鮮度が落ち
ません。
魚は、アトピーっ子の大切なたんぱく源です。背の青い魚が食べられる年齢になれば、
アレルギーの予防や治療に効果があると言われる、αーリノレン酸系の油脂も、魚から
摂取できますから、鮮度に気を配りながら、むしっかり食べさせてあげてくださいね。
うなぎ・穴子(レシピ付き)
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私は小骨が多い魚は苦手なので、「うなぎ」なんて大嫌い。
でも、夏の素材の一つとして、アトピーっ子にも向いているなと思うので、今月号
のメルマガでご紹介しています。
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まずは、うなぎから。
うなぎは、良質なタンパク質であるばかりでなく、牛乳の1.5倍のカルシウム、
にんじんに匹敵する量のビタミンAなどがたっぷり含まれる滋養食品です。
アトピーっ子が不足しがちなカルシウムと、皮膚をいい状態に保つために欠かせな
い、ビタミンAがしっかり摂れる食材として、ぜひ注目してくださいね。
ところで、市場に出る95%は養殖物だそうです。使われる飼料の安全性を考えて
買うのなら、安い中国産より、絶対!国産品がおすすめですよ。
生のうなぎより、既にかば焼きにしてある うなぎを買う方の方が多いと思うのです
が、安い商品の中には、タレに増粘剤の様な食品添加物を加えることで、見た目をよ
く見せている商品もあります。
出来合いの商品を買う場合は、飼料に配慮された、国産の養殖物を選び、タレの成分
表示も確かめてから買ってくださいね。
実は、私の住む瀬戸内地方では、うなぎより穴子の方がメジャーです。地元の海の
天然物が安く売られていると、つい買ってしまいます。
穴子は、うなぎに比べると、カルシウムもビタミンAも、含有量が少し劣りますが、
注目して欲しいのは脂肪の含有量が、うなぎの半分であること。うなぎが、油っぽく
て、骨も硬めであるのに対し、穴子は身だけでなく、煮れば骨まで柔らかくなり、脂
肪が少ない分だけ消化も良くて、幼い子供向きです。
値段も手頃ですので、気軽に穴子料理にチャレンジしてくださいね。
生の時は、うなぎも穴子も、とにかく腐ったような、嫌なにおいがしますので、しっ
かり水洗いしてくださいね。臭みがどうしても気になる人は、一度沸騰したお湯で、身
が白くなるまで、軽く下ゆでしてから使うか、ショウガなどを加えて臭み消しを心がけ
ながら、調理して下さい。
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穴子(うなぎ)のかば焼き
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手間を掛けて、炭火で串焼きにすれば一番いいのですが、皮が柔らかい穴子なら、
フライパンで焼くだけでも、そこそこおいしく食べられます。フライパンだと、後か
たづけも楽チンですよ。
材料
穴子 三匹
砂糖 小さじ 1.5〜2
しょうゆ 大さじ 1
みりん 大さじ 1
(みりんを使えない場合や、甘いのがお好きな方は、砂糖を 小さじ2に。
丼物にする場合は、タレを二倍の分量で作ります。)
作り方
・テフロン加工のフライパンに、油は引かず、そのまま中火で熱くなるまで熱します。
・穴子を丸ごと、または、大きければ、1/2に切って、皮を下にして、重ならないよ
う、平らに伸ばしながら並べます。
・そのまま、身の内側に火が通って、白くなるまで、いじらずにじっくり焼きます。
油を引いていないので、皮がフライパンにしっかり張り付き、丸くならずに、きれい
に焼けますよ。
・身が白くなり、皮に焦げ目がついたら、ひっくり返します。ていねいにそっとはがす
と、きれいに皮ごと取れます。裏を焼いていて、丸まってくるようなら、はしなどで
背の部分を少し押さえたりしながら、焦げ目がつくまで、火を通します。
・一度火を止め、フライパンの空いている部分に、調味料を入れ、鍋をゆすって、混ぜ
て溶かし、穴子の上下左右、全体に軽くタレをからめてから、中火にかけ、時々ゆすっ
て、一度裏返しながら、タレを煮つめます。
トマト
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8月号では、夏向きの素材として、トマトや、モロヘイヤ、冬瓜、豆腐、白きくら
げなどの素材を使った料理も、まとめてご紹介しています。
その中から、トマトの使い方について書いた、一部分をご紹介しておきますね。
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トマトの栄養価の高さは、今さらここに書くまでもなく、みなさんが知っていること
ですが、トマトはアレルゲンとして名前が挙がることも多い食材ですので、食べ過ぎに
は気をつけてね。
トマトが、一年中、サラダやお弁当に添えてあるお宅は珍しくないと思うけど、我が
家でトマトを食べるのは、路地もののトマトが収穫される、夏の時期だけ。
続けて食べない生活は、新たなアレルゲンを増やさないためにも、必要な習慣じゃな
いかしら。
特に、生のトマトは、食べた直後に、かゆみなどの異常を感じる例が増えているそう
なので、食べている時のお子さんの様子には、気をつけてあげて下さいね。
ところで、トマトには、グルタミン酸とアスパラギン酸の二つのうま味成分が含まれ
ています。日本ではトマトもっぱら生食ですが、本場のイタリアでは、「肉や魚+野菜」
と組み合わせて加熱することで、調味料として使用されています。
そこで、夏のトマトは、生で食べるだけでなく、かゆみを起こさないためにも、加熱
して調理するのがマルっ!
煮込むためのトマトなら、絶対!完熟トマト。青空市などで、ちゃんと完熟させてか
ら収穫したトマトを手に入れて作ると、味は格別。何とも言えないうま味が出ます。手
に入らないときは、トマトの水煮の缶詰(輸入品ではありますが)を、ストックしてお
くと、思いついたときに簡単に作れますよ。
また、トマトの水煮の作り方を、5月号でご紹介しています。完熟トマトがどっさり
手に入ったら、ぜひ一度挑戦してみてね。
健康野菜&酢で、夏の野菜料理
青菜類は、アトピーっ子の体の調子を整え、肌を潤し、カルシウムを補給するためにも欠かせない食材です。
洗って、塩を加えた少量のお湯で、色が変わるまでゆで、しょうゆや、ゴマ、かつおぶしなどで和えるだけで、簡単におひたしとして、一品出来上がりますから、手間もかかりません。ぜひ日課として、食卓に取り入れていきましょうね。
ところで、これからの夏の時期は、小松菜、パクチョイ、ターサイなどのような、年間を通して出荷される青菜類の他に、モロヘイヤ、ツルナ、ツルムラサキ、アシタバ、オクラのような、夏の健康野菜がたくさん出てきます。
これらも、おひたしにするだけで、おいしく簡単に食べられるから、飽きが来ないよう日替わりで、今朝は、モロヘイヤのおひたし、明日は、ツルムラサキの酢しょうゆ・・・ってな感じで、野菜の種類を変えながら、しっかり食べていきましょう。
個性的な味と歯ごたえがあるから、夏の健康野菜たちは、飽きが来なくておいしいですよ。
とりわけ、刻んでぬめりがある野菜は、夏バテを解消するために必要な、ミネラル類の補給にはもってこいです。同じく粘りがある、納豆と混ぜて食べれば、楽して作れる、栄養価が高い一品が、簡単に出来上がりますよ。
また、少しにおいが強い素材もあるので、しょうゆだけでなく、少し酢を加えて食べるのがおすすめ。この時に、ちりめんじゃこや、乾燥小エビを混ぜ込んで和えれば、おいしく食べられるだけでなく、カルシウムの吸収率も高まります。
ぜひ、酢を加えるおひたしの食べ方を、夏は試してみてね。
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春雨のあえ物(レシピ付き)
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今月のメルマガでは、アトピーっ子向けにアレンジした中華料理も取り上げて
ご紹介しています。
中華料理と言えば、市販のレトルト商品を混ぜなければ、作れないのではないか
と考えているママもいるかもしれませんが、麻婆豆腐やチンジャオロース (青椒
肉絲)なんて、わざわざレトルトを買わなくたって、とっても簡単にできます。
おまけに、中華料理は、幼い子供を抱えているママ向けの調理方法ではないか
と私は思うのです。
と言うのも、野菜を洗って切る下処理だけを、時間があるときに、あらかじめして
おくといいからです。一息に作らない場合は、ラップやジップロックのような、密
閉パックなどを使って、それらを乾燥させないよう工夫した上で、冷蔵庫に入れて
おきます。
切った野菜さえあれば、食べる前の15分程度で、一気に煮込んだり、炒めて味
付けすればOKだから、育児に手を取られて、作業時間が細切れになりやすいママ
には、この調理方法が、ピッタリですよ。
アトピーっ子向けの中華料理は、油や肉を控えめに使い、蒸すようにして炒める
のがコツ。八角のような中華スパイスまで使う、本格的な中華の風味づけは、子供
にとっては、どちらでもいいことだと思うので、しょうゆ、酒、砂糖、味噌、酢など
の、和食の調味料だけを使って、シンプルに味付けした、和風中華を目指すといい
ですよ。
レシピの中から、「春雨のあえ物」をご紹介しますね。卵白が入っている事が多い
ハムの代用に、練り製品やユバを利用して、タンパク質をプラスしています。
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「春雨のあえ物」
甘酸っぱくて、サラダ感覚のあえ物です。卵が使えない子のために、かまぼこと
ゆばを加えました。ちくわなどで代用してもいいすよ。子供にピッタリなおかずです。
材料
春雨 50g
かまぼこ 50g
キュウリ 1/2本
乾燥ゆば 1枚
ゴマ 小さじ 2
砂糖 大さじ 1.5
酢 大さじ 2
しょうゆ 大さじ 1/2
作り方
・ゆばは、全体を水に漬けて、色が変わるまでひたしてから、細切りにする。
・キュウリは、細切りに、かまぼこは板に付いた状態で、薄く刻んでから、下に包丁
を入れて切り取り、さらに細切りにする。
・湯を沸かしている間に、砂糖、酢、しょうゆを合わせて混ぜ、合わせダレを作って
おきます。ゴマは、すり鉢ですって、タレに加えます。
・沸騰した湯に、春雨とゆばを加えて、春雨が柔らかくなるまで、2〜3分煮て、
ザルに空け、軽く水洗いしよく水を切ってから、タレに加えます。
・ここへ、刻んだキュウリとかまぼこを加えて、全体をよく混ぜ合わせます。
●カニかまのような素材なら、切らずに裂いて混ぜるだけだから簡単です。
かまぼこを選ぶときは、裏の表示で、卵由来の成分が含まれていないか、確認して
から買いましょう。でも、本当は、着色料を避けたいので、無着色の白いかまぼこや、
焼きかまぼこがおすすめなんです。ちくわで代用してもいいよ。
【離乳食に利用するときは】
赤ちゃんに食べさせる場合は、柔らかめに春雨をゆで、火を止める少し前に、かまぼ
こを鍋に加えて、念のために、さっと火を通してから使います。ゆばは、噛み切りにく
いので使いません。
夏のちらし寿司アイデア
暑くて食が進まないときや、ダラダラしたい休日の手抜き食は、もう、ちらし寿司!
これに限ります。アトピーっ子に合うメニューだと思うので、メルマガでも、毎月と
言っていいほど、簡単に作るちらし寿司を取り上げています。
春の素材で作るちらし寿司は、ちらし寿司の王道で、それはもう、ほおばった途端
に、笑みがこぼれるおいしさですが、それに対して、夏のちらし寿司は、暑いから、
料理の手抜きをしたい横着心と、欲しくなくても食べさせなくちゃとか、なんとか野
菜を食べなくちゃという、せっぱ詰まった母心が交錯して作らされるお寿司です。
今月は、炊飯器で一発作りする、めっちゃ手抜きな ちらしをご紹介しています。
でもね、楽したその分 ちょっと、うま味には欠けます。だから、食べてもOKなら、
うなぎなどの、魚貝類のトッピングをする事で、味を補ってくださいね。
酢飯は、常温でも日持ちするので、生ものが入っていないお寿司なら、二食分作っ
て、二回で食べても大丈夫です。一気に作って、家事の手間も省いちゃいましょう。
● ひじきちらし ●
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栄養価が高い乾物の中でも、カルシウムや食物繊維がしっかりとれて、アトピーっ子におすすめの乾物と言えば、ひじきや切り干し大根ですね。
これらをちらし寿司に仕立ててしまえば、いきなり炊飯器で炊いて、極めて簡単に作っても、抵抗なく食べることが出来るから便利です。
暑くなると、煮物をいちいち作るのがおっくうになります。だしでそれぞれ煮込めばおいしいのはわかっているんだけれど、たまには、こんな風に手抜きもアリでしょう?パッと作って、どんどん食べてくださいね。
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材料(二食分です)
米 5合
水 5.5C
ひじき 1/2C
にんじん 1/2本
切り干し大根 15g(1/3袋)
切り昆布 ひとつまみ
砂糖 大さじ5.5
酢 1/2C
塩 大さじ1
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作り方
・炊飯の30分以上前に米をとぎ、水加減しておく。
・ひじき、切り干し大根を、別々のボールに入れ、ヒタヒタより少し多い水に漬けておく。
・15分程度で柔らかく戻ったら、ひじきを水洗いし、ざるにあけてよく水を切って、平らにしながら入れる。
・切り干し大根は、洗ってザルで水を切り、子供がのどに引っかけたりしないよう、1〜2センチ程度の長さに短く切ってから、やはりひじきの上に平らにのせる。
・最後に、にんじんを細切りにし、切り昆布と一緒に、洗い米の上にのせ、平たくならす。
・米を普通に炊飯する。
・酢、砂糖、塩を計って容器に入れ、レンジでぬるい程度にチンするか、小鍋で、沸騰させない程度に
あたため、砂糖と塩をしっかり溶かします。
・炊きたてのご飯を、すし桶に移し、あたたかいすし酢をまんべんなくかけて、切るように混ぜ合わせる。
扇風機やうちわなどで、さましながら混ぜるとツヤがでます。
●すまし汁や、具だくさんのみそ汁、お茶を添えて食べてね。青シソを刻んでふったら、色味もきれいです。
●食べられるのでしたら、塩もみしたキュウリ1本や、ノンオイルのツナ缶(80g程度)を、甘酢を全体に混ぜ合わせたあとで加えて、軽く混ぜると、味も歯ごたえも良くなります。
※7月号は、PART1で麺料理、PART2で、夏野菜を使った、アトピーっ子向けのレシピ、PART3で、夏向けの食べ方の手順を、あれこれご紹介しています。本編で読んで、アトピーっ子の食生活をより豊かにするために、役立ててくださいね。
夏の果物
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先日の夕食後に、とっても甘くて食べ頃のメロンをいただいたのですが、今回は
寝るまでずっと、口の中にかゆみのような違和感が残って、食べなきゃ良かった
と、ちょっと後悔しました。
夏の果物がこれからたくさん出回り、おいしい季節なのですが、メロン、うり類、
スイカ、桃、パイナップル、キーウィなどは、かゆみのような症状を起こしやすい
果物なので気をつけて!お子さんの様子をよく見てあげながら、はじめは一口から
食べさせていきましょうね。
そして、たくさん欲しがっても、続けて何日も食べさせないようにしましょう。
日替わりで種類を回転しながら食べさせてあげて下さい。
また、これらは、果汁が多いから、口や手の回りについてしまうことも多いと思
います。ガーゼなどでふいておしまいにすると、果汁が皮膚に残って、かゆくなった
り、ヒリヒリ痛んだりします。ちゃんと洗い流してあげてね。
出来るだけ、口元につかないよう、小さく切り、スプーンで食べさせるのがいい
ですね。
豆のサラダ
寒い時期は、煮物も気軽に作れるのですが、暑くなってくると、モソモソした煮物は
少し食べにくいと感じることも多くなると思います。
そこで、卵や牛乳がダメな子には、豆類のサラダがおすすめです。保温調理鍋を
利用して、一番簡単に作れるのは、大豆の水煮。
寝る前、または、食べる2、3時間前に、洗った豆に、3倍程度の水を加えて、2分
ほど、吹きこぼれないよう気を付けながら沸騰させ、保温器に入れておくだけ。大豆は
圧力鍋で作ったときのように、ふんわりと柔らかには仕上がらないのですが、とにかく
簡単に煮上がりますよ。
これを、通常のサラダの具として加えて下さい。和風の三杯酢でもいいし、ドレッシ
ングにも合います。また、甘酢に漬け込んでおくと、日持ちがする保存食にもなります
よ。市販のすし酢や、らっきょう酢をそのまま利用して浸けてもいいです。
柔らかいサラダ豆を作りたければ、大正金時や、ウズラ豆などがおすすめ。少なめ
の水で煮て、一度煮汁を捨て、再度、たっぷりの水を加えて煮ます。こちらは、1〜2
時間の保温で、スプーンの背でつぶせるほど、皮まで柔らかくなるから、赤ちゃんにも
おすすめ。
これをアレンジしたレシピを、一つメルマガからご紹介しますね。
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■材料
柔らかく水煮にした金時豆 1C程度
セロリ 1本 (または、キュウリ 1本)
ノンオイルのツナ缶 小 一缶
(使えないときは、無くても構いません。有機栽培の冷凍コーンをさっとゆでたもの
などを加えると、色もきれいで、子供も好みます。)
酢 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
砂糖 小さじ1/2
(お好みで、すりゴマ 大さじ1を加えると、コクと甘味が出ておいしいし、
カルシウムもプラスできます)
■作り方
・セロリは5ミリ程度に薄く刻んでボールに入れ、塩 小さじ 1/2を、パラパラふっ
て、手で軽く混ぜ、5分ほど置く。
・手で塩もみして、しんなりさせたら、ボールへ水を加えて、さっと塩分を流し、ザル
に打ち上げておく。
・調味料を合わせ、よく混ぜてから、ここへ煮汁を切った金時豆、ツナ缶、手でしぼっ
てしっかり水気を切ったセロリを加えてあえる。
●しょうゆがダメな場合は、甘酢でどうぞ。
酢 大さじ 3、砂糖 大さじ1、塩 小さじ 1/2〜2/3
●離乳食向けには、煮た豆を、こんな風にもアレンジできますよ。
・スプーンでつぶして、少し塩を加えて、煮汁でトロトロにのばす。
・スプーンでつぶして、少し塩を加えて、砂糖も少し加え、ちょっと甘くして、
豆きんとんに。
・軽く刻んで、スープの具に加える。
・軽く刻んで、塩少々を加え、おかゆやご飯に混ぜ、豆ご飯に。
夏の朝ご飯
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夏の朝に、よく食べている献立をご紹介します。
●健康野菜のおひたし・・・夏は、オクラや、モロヘイヤ、ツルムラサキのような、
健康野菜と呼ばれるミネラル豊富な野菜が、たくさん出回る季節です。カルシウムや
ビタミンAなどの、各種ミネラル成分を豊富に含み、便秘を解消して、皮膚もきれい
にする働きがうれしい、アトピーっ子の健康維持にはピッタリな野菜ですね。
そこで、朝は日替わりでこれらの葉物の健康野菜をおひたしにしてよく食べます。
たまに、練りゴマをひとさじ加えて味に変化を付けると、濃厚な味がパパにも好まれ
栄養価もUPします。
●みそ汁・・・夕方に汁物は飲みにくいので、朝、意識してできるだけ作ってみてね。
野菜や海草を入れた具の多いみそ汁がおすすめです。
●焼き野菜&干物・・・調理の始めに、魚の干物をオーブントースターに入れて、
10〜15分程度タイマーをかけてから調理に取りかかります。その際に、ピーマン、
ナス、カボチャ、ズッキーニ、ナタマメ、しいたけなどを、一緒に焼いてもいいですよ。
10分程度焼いたら、しょうゆや酢しょうゆで食べるとおいしいです。
●ぬか漬け、ピクルス、即席漬けなど・・・時間がある時や、前の晩に、キュウリや
大根などを漬け物にしておきます。野菜の保存食は、忙しい朝だけでなく、料理を作る
のがめんどくさい時の夕飯にも重宝します。
●その他に既製品として、納豆、のり、つくだ煮、たくあんのような漬け物、ゆかり
の様なふりかけ、ちくわなどの練り物などもよく使います。
メルマガでは、より具体的に詳しく載せています。
夏 6〜8月 1 ・ 2 |
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